♪ちゅーりっぷ♪*お話の宝石箱*冬は寒いぞっ ギャルズタウンのお好きな街にあなたのサイトの看板を出せます。 ギャルズタウンをご利用いただいているレジデントの皆様に参加していただきたいです。 21000人以上の皆様にご利用していただいている無料サービスです。 ギャルズタウンのヘルプ委員、メイヤー、レジデントの皆さんが真心を込めて作ってくれたヘルプページです。 ギャルズタウンの案内ページです。 商用サイトを運営なさっている方のための相談・提案サービスです。
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     ≪冬は寒いぞっ≫


   それは彼女との楽しい朝帰り。友達と夜遊びをして今から二人で帰宅をするところ。
   でもこの季節は魔の季節だ。何しろ寒い。頭も体も働かない、というか凍ってる。

   「花ちゃん、鼻真っ赤だよ。ティッシュもってる?」

   「――――」

   返事をしようと開けた口に寒気がどっと流れてきたので、思わず黙る。 

   「鼻はちゃんとかんでね。そういうトコ、だらしないんだから」

   「ふぁ〜い。」

   彼女の声を聞きながら下を向いて歩いていたら、道端に立っていたテレクラの立て看板にぶつかってニ、三歩よろけた。

   「・・・振り返るとコケてるね」

   三歩先をゆく彼女がこっちを向いて口を尖らせている。

   「ちゃんと歩いて!早く帰って暖まろうよ」

   パンツが見えそうな丈のミニスカートにピンヒール。
   まだ若いつもりらしい彼女もこんなに寒いのは嫌らしい。

   年は明けたばかり。息を吐くと写真に取れるくらい真っ白で、真面目な話、鼻をすすっても鼻の穴が冷えて鼻水が凍る。.

   『元旦は北風の強い一日になりそうです。最高気温四度、午前中には一部雨もしくは雪が降るでしょう』

   先日泊めてくれた友達の部屋にあった、埃をかぶったテレビが言っていたっけ。

   『外を出歩く場合は防寒対策をしっかりして下さい』

   ああ、寒いー。

   防寒?防寒って、どうやるんだっけ。

   「あったかそうだね〜」

   僕はせかせかと前を歩く彼女の背中に向けて甘ったれた声を出した。

   「ん?花ちゃん何も持ってこなかったもんね。手袋片方あげようか」

   ウサギの耳に似ている二つに分けて縛った髪を揺らして理里香が振り返る。

   返事のかわりに鼻をすすった僕を見て、

   「二つあげるよ!」

   と真っ白い手袋を外しにかかった。

   どうぞ!と渡されたそれを僕はポケットにしまいこむ。
   彼女が首に二重に回していた、全長2メートルの白いマフラーも剥いでしまって彼女に抱きつく。

   「○△×□?」

   彼女の首や鼻なんかを僕の腕でぐるぐる巻きにして、目の前に現れたほっぺたに冷たい鼻先を押し付けた。
   この瞬間、僕は彼女が「人間湯たんぽ」に思える。あったかい・・・

   「生き返る〜。」

   防寒対策、防寒対策。言い訳をしながら溶けてきた鼻水を盛大にすすったら、腕の中で彼女がジタバタと暴れた。
   こんな時、僕はまた恋に落ちてしまう。

   それで彼女が逃げられないようにぎゅっと腕に力をこめて、まだ誰もいない歩道で「好きだよ」を唱えた。

   初詣には何年も行っていないし、困ったときにしか神様に祈らない僕だけど、
   その分を補って余りあるくらいの気持ちをこめて「今年も仲良くしようね」と、
   彼女のぬくもりでまた溶けてきた鼻水をすすりながら言った。.
   今年も良い年になりますように!

     ≪END≫

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     ☆執筆後記☆

     お正月に書いた作品です。




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