♪ちゅーりっぷ♪*お話の宝石箱*私とあなたが出会った日 ギャルズタウンのお好きな街にあなたのサイトの看板を出せます。 ギャルズタウンをご利用いただいているレジデントの皆様に参加していただきたいです。 21000人以上の皆様にご利用していただいている無料サービスです。 ギャルズタウンのヘルプ委員、メイヤー、レジデントの皆さんが真心を込めて作ってくれたヘルプページです。 ギャルズタウンの案内ページです。 商用サイトを運営なさっている方のための相談・提案サービスです。
ギャルズタウンの総合トップページへ!
Click here to visit our sponsor


     ≪私とあなたが出会った日≫

     プロローグ

     あなたのお蔭で私は今ここにいる。
     もし、あの時あなたに出会っていなければ
     私は今ここにはいなかっただろう。
     そんなあなたとの出会い。
     私の胸にしっかりと刻まれている。
     ほら、こんなにたった今でも昨日のことのようにしっかり思い出せるもの。
     そう、私とあなたは出会った――。


     第1章  『お姉さん』

     「うわーっ。汚ぁーい。ちょっと、こっち来ないでよ」
     あざけ笑うようにはしゃぐクラスメイトの奴ら。
     でも、こんな奴ら私にとっては、いじめっ子以外の何者でもない。
     そう。
     私はいじめにあっていた。

     先生達は見て見ぬフリ。
     『友達』と呼べる人はいなくて、もちろん助けてくれる人もいなかった。
     みんながみんな、見てみぬフリをしていたのだ。
     学校がそんな状態だから、親も私がいじめにあっているなんて、知るよしもない。
     私の身体は、あざだらけだった。

     そんななかで、私は毎日夢を見るようになっていた。
     夢を見るのは小学生の時以来だった。

     一面の花畑で、幼い『私』がはしゃいでいる。
     『現実』を知らない、子供のころの私。
     あのころは良かったのに………………。
     朝起きるといつも目に涙が溜まっていた。
     幼い『私』が転ぶと、いつも手を差し伸べてくれる、『お姉さん』。
     その『お姉さん』は顔は見えないけど、とても優しそうな人だった。
     『私』が困ると、必ず助けてくれる『救世主』だった。

     今の私には『お姉さん』はいない。
     私を助けてくれる人はいない。

     なんで? 
     どうして?

     そんな思いは涙を誘うだけ。
     でも、なぜか思ってしまう。

     私の『お姉さん』は何処にいるの?

     いるはずもない『お姉さん』をいつも探していた。

     助けて。
     助けて。

     『お姉さん』に届けて。
     私を助けて。

     何処にいるかも分からない『お姉さん』探し。
     毎晩見る夢で、『お姉さん』に届くように。
     一生懸命叫んでた。

     「どうして。私を助けてくれないの?ねえ! 私を助けてよ!!」

     「私もう死んじゃうからね!」

     そう言って私はあの朝目覚め、出掛けていった。


     第2章  出会い

     ビュ―――――――――――。
     強い風が吹き、髪が風に飛ばされ乱れる。
     都心のとあるビルの屋上。
     立ち入り禁止の場所だ。

     私は足元に封筒を置いた。
     風で飛ばされないように、家から重りも持ってきた。
     私の一番気に入っていた置き物。
     封筒の上にそれを置く。
     そして、靴を脱いで…。
     私はビルの上から下の道路を眺めてみた。
     「うわー。やっぱ、高いなぁ……」
     半分ぼんやりとした意識の中で呟いた独り言。

     「落ちたら痛いですよ」
     誰もいるはずが無かったのに…正直、私は驚いた。
     私の後ろに女の人がいたのだ。
     「誰…ですか……?」
     恐る恐る聞いてみる。

     「誰って………ここで働いている者です。それよりもあなたですよ。
      自殺なら他でやってもらいたいのですが?」
     「えっ? なんで自殺って………」

     「こんな人が入ってこない立ち入り禁止の屋上で足元には封筒、
      それに靴もはいていない人なんて、自殺志願者以外の何者でもないでしょう?」
     「………そう、ですね……」
     「やめていただけますか?」
     女の人がやさしい笑顔で聞いてくる。

     「分かった。じゃあ、こっから飛び降りるのはやめる」
     そう言って私は靴をはき、女の人の横を通りすぎて建物に入ろうとした。

     「生きている方が、楽しいですよ」
     女の人が、私に向かって言う。

     「そんなわけないじゃない。生きてたって、楽しいことなんてない。」
     「死んだら何も出来ませんから」
     「そっちの方がずっとましだわ。」

     「死んでから、後悔しますよ」
     「ばっかじゃない? 死んでから後悔する?そんなことあるはずないじゃないっ」
     女の人の静かな口調に逆らうように、私はいつしか叫んでいた。

     「いいえ。死んでから、後悔するんです。死んでから、やりたいことが見つかるんですよ」

     悲しそうに、私に語り掛ける。
     でも、そんなの信じられるわけがない。
     死んだらそれで終わりでしょ?
     死んでから『後悔』なんてするはずがない。

     「どうして、あなたにそんなことが分かるの?」
     私は率直に質問する。

     女の人は静かに言った。

     「私が………自殺したからですよ」

     一瞬、前にも同じ状況を体験したような感覚に襲われた。

     なんだろう…
     そう思うと同時に、毎晩見ている夢が頭の中で駆け回る。

     ……私の『お姉さん』?
     そう思わずにはいられなかった。
     一方的だけど、この直感には何故か確信が持てた。


     第3章  頑張れば、必ずいい日が来る

     次の日も私はいつも通り学校へ行った。
     昨日は『お姉さん』に止められて、自殺はしなかった。

     でもそれから何日経とうが、いじめは日に日にひどくなっていく。
     担任の先生は
     「やめるように注意しといてあげるから」
     そう言ってくれた。

     けど、だけど、いじめはやめられなかった。

     「お前、なにセンコウにちくってんだよ」

     そういわれて、やっぱりいじめはひどくなっていくばっかりだった。
     先生も、やっぱり口だけだった。

     『お姉さん』もう、私を助けてくれないの?
     私、また生きたくなくなっちゃったよ?
     また、死にたいって思ってる。
     どうすればいい?
     私は一体どうすればいいの?

     「また、ですか? あなたにも困ったものですね」
     後ろから声がする。
     「お姉さん!!」

     お姉さんに、あれからの話をする。
     お姉さんは黙って聞いてるだけ。

     「それで、また死にたくなったんですか?」

     話が終わっての第一声はそれだった。
     「…うん」

     パチンッ

     お姉さんの手の平が私の頬を叩いた。
     「ん、何するのっ!?」
     「あなたが、生きようとしないからです」
     お姉さんは厳しく言った。
     「だって、まだいじめられてるんだよ?お姉さんの言った通り、先生に報告したけど、
      いじめはひどくなっただけだったよ?これ以上私にどうしろって言うの?」

     「あなたは、諦めています。こんなことしたって、反抗したからって変わるわけがない。
      そう思ってるからいじめはやめられないのです。
      どうせ、自殺を考えているんだったら、一度くらい死ぬ気で反抗したらいいでしょう。
      あなたはそれをしていません」

     叩かれた頬が痛い。
     その痛みの残っている頬を熱い涙が流れ落ちていく。
     そんな私を見て、お姉さんが慌てて言った。
     「あ。痛かったですか?少し強く打ちすぎたかもしれませんね。すみません」
     「ううん、違う。嬉しかったの。私に、そんなに一生懸命私のためを思って言ってくれてるのが」

     「お姉さん、私やってみる。一度死ぬ気で反抗してみる。応援しててね」
     「もちろんです」
     お姉さんはにっこりと笑って、そう言ってくれた。
     そして、最後にこう言ったんだ。

     “あなたが頑張れば、必ずいい日が来ますよ”

     私にとっては、なによりも嬉しい言葉だった。


     第4章  決意

     「何、ガンとばしてんだよ?」
     「…別に? そんなことしてるつもりないけど」
     いつもと同じように、変な言いがかりをつけられた。

     平然と答えたのが、あいつらにはむかついたらしい。
     「あとで、体育館裏にこいよ。誰にも言うんじゃねえぞ」
     「やっだぁ、サオリ。こいつに相談できる友達なんているわけないじゃない」
     「あ、それもそうね」
     きゃははははははと笑っている。

     放課後サオリの部下たちに体育館裏に連れて行かれた。
     「お前さ、何?今日の態度」
     すごい目つきでにらんでくる。
     もう恐れない。こいつらなんか怖くない。
     「別に?なんか変なことした?っていうかさあ、なんで体育館裏なわけ?
      もろにマンガとかのパクリじゃない?自分で考えられないの?」
     いつも胸の中にしまってきていた言葉。
     ちゃんと見ててね、お姉さん。
     私の『決意』。

     「いつまでも、やられっぱなしでいると思ってんの?」

     その言葉が始まり。
     でも、一人で5、6人相手に勝てるはずもなく、私はやっぱりやられていた。
     でも今日だけは絶対に諦めない。。
     そうお姉さんに約束してたから、絶対に負けは認めなかった。

     しばらくして、誰が連絡したのか、それとも偶然通りかかったのかは知らないけど、
     先生が来た。
     「お前達、何やってるんだ!!」
     先生が叫ぶ。

     「大丈夫か?」
     そう言って、私を立たせる。
     「……いじめ、か?」
     先生がポツリと呟く。
     この先生は学年が違うせいか、いじめがあることを知らなかったらしい。

     「べ、別に。私達何も……………」
     サオリ達がうろたえながら言って、少しずつ後ろに下がっていく。
     しばらく離れて、サオリ達は走って逃げていった。
     「こらっ。待ちなさい」
     先生が叫んだけど、その言葉をもちろん無視して奴らは逃げていった。

     「ったく。いじめがあったなんて…。職員会議で言わないといけないな……」
     そう呟いて、先生は私の方を見た。
     「本当に、大丈夫か?」
     「はい。大丈夫です」
     「そうか…ならいいが……。そうだ、今度また何かされたら俺に言っていいからな」
     先生がにっこり笑って言う。

     「あの、先生?」
     「ん?なんだ?」
     「あの。先生はなんでここに来たんですか?」
     「ああ、生徒から聞いたんだよ」
     「…そうですか。ありがとうございます。じゃあ、さようなら」
     「気をつけて帰れよ!!」

     お姉さん。
     見ててくれた?私の『決意』。
     サオリ達に勝てなかったけど、私死ぬ気で頑張ったよ。


     第5章   別れ

     あれから、私のいじめはなくなった。
     どうやら、あの先生がちゃんと職員会議で言ってくれたらしい。
     それまできちんとしたいじめの現場を見たという証言がなかったために
     きちんとサオリ達を処罰することが出来なかったみたいなのだ。
     それにしても、私のいじめの現場を先生に連絡したのは誰だったのだろう?

     「お姉さん♪」
     「…なんですか?今度は……」
     「私、ちゃんと頑張ったよ。見ててくれた?」
     「はい。ちゃんと見ていましたよ。良く頑張りましたね」
     そう言って、私の頭を撫でる。
     「もー。子供扱いしないでよ」
     「私から見れば、あなたはまだまだ子供ですよ」
     にっこりと笑いながら言われる。

     「いいもん!! そのうち、お姉さんと同じ位になるもん!!」
     「そのうち、私より年上になるんですよね。その時はどう呼びましょうか。
      ああ、年上なんだから、『おばちゃん』ですかね♪」
     「失礼な!!」

     しばらく笑い話をしてたら、お姉さんが ふっと真顔になった。
     「どうしたの?」
     「いえ。あなたに言わなければならないことがあるんです」
     「何?愛の告白?(笑)」
     私が、冗談めかして言ったけど、お姉さんは真顔のままだった。

     ビュ――――――――――

     はじめて会ったときと同じような風が2人の間を通りぬける。

     「もうすぐ、あなたとお別れです」

     お姉さんは静かにこう言った。
     「えっ? なんで? どういうこと?」
     お姉さんは静かに話し始めた。

     「私は、『自殺』という大きな罪を犯しました。
      そのため、私は『天界』には行けませんでした。
      そりゃ、行こうとしたんですよ。でも、門番に硬く扉を閉ざされてしまっていて、
      どうしても入れなかったんですよ。
      何度も行ってるうちに、門番が一枚の紙を私に渡しました。
      その紙には中に指令が、こう書いてありました。
      『お前と同じ罪を犯そうとする者がいる。その子を救え』と」

     「…それが、私だったってこと?」
     「ええ。そうです。そして、私はあなたの自殺を止めました。
      そしたら昨日、手紙が来たんですよ。
      『お前を天界に迎えいれる』って」

     「……じゃあ、もうお別れなんだ」
     「ええ。そうなります。もうじき、『天界』へのドアが開きます。
      それを逃すと、私は一生…浮幽霊となってしまいます」
     「そっか。それじゃあ、私には何も言えないや。
      だって、お姉さんを一生浮幽霊なんかに出来ないもん」

     勝手に涙が溢れてきた。
     泣きたくないのに、次から次に目から涙が溢れ出てくる。

     「大丈夫。私はもう、自殺しようなんて思わないから。
      安心して『天界』に行っていいよ」
     精一杯の笑顔で見送ってあげよう。
     お姉さんが何の気兼ねもなく『天界』で暮らせるように。

     「ばいばい。お姉さん」


     エピローグ

     前略 お姉さん
     『天界』の生活を満喫していますか?
     私は、今がとっても楽しいです。
     これも全て、お姉さんのお蔭。
     あのね。
     なんと私に『彼女』ができました。
     お姉さんが天界に行ってからすぐに告白されたんです。
     一個上の先輩です。
     私のいじめられてるってことをあの先生に教えたのも、この先輩だったの。
     好きな人も出来て、私には死ぬ理由なんてなくなったよ。
     お姉さんと『約束』した通り、私はもう絶対に『自殺』なんて考えない。
     っていうか、考えられないけどね。
     じゃあ、お姉さん。
     今日はこの辺で。
     バイバイ。またいつか会おうね。

     P.S
       絶対に届くことはないってわかってはいても、毎日あなたにお手紙書き続けます。
       いつの日か、必ず読んでください。

                    源 静香

     ――天界
     「なにを笑っているんだ?」
     「ええ。私宛の手紙が毎日のように届くんですよね♪」
     「しかし…その子はお前が読んでいることを知らないのじゃないか?」
     「そりゃ…そうですよ。知ってたら怖いじゃないですか」
     「それもそうだな。しかしお前も、ずいぶんと気に入られたようだな」
     「ええ。なんていっても、私はあの子の『お姉さん』ですから」

     
     ≪END≫

     ***********************************************************************************

     ☆執筆後記☆

     ソフトラブストーリー仕立て、いかがでしたか?(^−^)
     過激系ばかりだと私の趣味が疑われそうなので…(笑)





♪随時、追加・書き足していきます♪

  お話の宝石箱   ホーム

ギャルズタウンのお好きな街にあなたのサイトの看板を出せます。 ギャルズタウンをご利用いただいているレジデントの皆様に参加していただきたいです。 21000人以上の皆様にご利用していただいている無料サービスです。 ギャルズタウンのヘルプ委員、メイヤー、レジデントの皆さんが真心を込めて作ってくれたヘルプページです。 ギャルズタウンの案内ページです。 商用サイトを運営なさっている方のための相談・提案サービスです。
ギャルズタウンの総合トップページへ!
Click here to visit our sponsor