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メリー・クリスマス!(12/24/02)

皆さんにメリー・クリスマス! クリスマス・イブの2002年12月24日。アン・ライスがニュー・オーリンズからお話しています。今日も変わらず美しい1日でした。少し灰色がかっていても、私には暖かく感じられ、いつものように緑あふれていました。

居間にはクリスマス・ツリーが飾ってあって、今夜は家族が勢ぞろいすることになっています。41年間、私はライスの一員ですが、ライスの家族はもちろん、実家のオブライエンの家族も集い一緒に過ごします。今やライスも実家同然です。私たちは12月9日に亡くなったスタンをとても寂しく思うでしょう。皆で集まって彼の人生に乾杯し、クリスマスを祝うでしょう。皆さんがどこにいようとも、素晴らしいクリスマスが過ごせますように。この祝日の清らかさと神聖さが、あなたがどこにいようとも愛と平和を持たらしますように。

さて、私が今年ずっと読んでいるある本を紹介したいと思います。実はスタンが脳腫瘍と診断される前に読んでいたもので、ハワード・ストームという神秘的な方が書いたものです。ハワード・ストームにはまったく信じられないような臨死体験があり、『MY DESCENT TO DEATH』という本を書きました。これは畏敬の念を禁じえない本です。スタンから彼が脳腫瘍を患っているという恐ろしいニュースを聞かされる前から読んでいました。またその本を取り出してきて読み始めたのですが、いつものように霊感を受けるばかりでした。私はこの本を皆さんに本当におすすめします。死亡を宣告され、あるいは生物学的な死という形にかぎりなく近づいた時、肉体を離れた人は地獄、あるいは天国を垣間見て、あの世の存在を強く信じるようになると言われる、臨死体験に興味のある方には特におすすめします。これは非常に感銘を与える本です。私はテレビでもハワード・ストームを何回か見ていますが、彼は非常に説得力があると私は思っています。彼はとても神秘的な人物だということは、私の心ではもはや疑いがありません。

それから、まだ見ていないのですが、映画のお薦めもあります。マーティン・スコッセシ監督の『ギャングズ・オブ・ニューヨーク』です。マーティン・スコッセシ監督はただただ素晴らしく、この映画を今週見るのを非常に楽しみにしています。もし皆さんの中ですでにこの映画を見た方がいれば、ぜひ感想を聞かせて下さい。とても興味があります。スコッセシ監督が映画を撮るたびに、私は誉め称えます。彼は今まで私が理解できなネいような、あるいは得ることが何もないような映画を撮ったことがないと思います。私は彼を心から賞賛しますし、この映画の出演者も素晴らしい人ばかりです。

それとドナ・タートの本『THE LITTLE FRIEND』もお薦めさせてください。これは素晴らしいフィクション作品で、ドナ・タートも素晴らしい作家です。彼女は若手作家の中でもめきめきと頭角を現わしつつあり、とにかく素晴らしいの一言に尽きます。

あとお薦めするものはないようです。ずっと家にいて、2004年に出版される新しい作品にかかりっきりなのです。2003年に出る作品はすでに書き上げていて、出版社のほうに渡っています。この作品についてはもう少し経ってから詳しくお話したいと思います。『BLACKWOOD FARM』への感想、どうもありがとう。本当に感謝しています。くり返しになりますが、素晴らしいクリスマスでありますように。今年のホリデイ・シーズンが素晴らしいものでありますように。新しい始まり、新しい光、そしてエネルギーと力と素晴らしい出来事の源となりますように。皆さんを心から愛します。皆さんが私に与えて下さった愛への私からの感謝を込めて。それではまた。さようなら。神の愛を。

悲しいお知らせ(12/09/02)

 皆さん、こんにちは。アン・ライスです。今日は2002年12月9日。今日はとても悲しいお知らせがあります。私の夫のスタンが今朝、午前2時と3時の間に亡くなりました。彼は4ヶ月ちょっとの間、脳腫瘍と戦っていました。容態がとても早く悪化して。あっという間でした。私はこの知らせを皆さんと分かち合いたかったのです。なぜならたくさんの方々がスタンのために祈っている、スタンのことを気にしているというメッセージを残してくれて、私は本当にそのメッセージをありがたく思います。

私はスタンと41年連れ添いました。私としては彼は若くして亡くなってしまいました。スタンがいない世界がいったいどういうふうになるのか想像もつきません。どんな概念もないほど長い間、"スタンとアン" でした。私はもちろんこれからも書き続けます。なぜなら作家であるこアとの重要なことの1つは嘆き悲しんでいても、苦悶にあっても書けるということです。あなたは建設的な何か作り上げるためにあなたの感情を使うことができ、そしてその何かは、たぶん他の誰かからこれらの感情を取り除くことができるかもしれないのです。

『Blackwood Farm』への感想もたくさんいただきました。本当にどうもありがとう。皆さんは私がどれだけあの本を愛してるかご存知ですよね。あの本には死と死ぬことの在り方、死と死ぬことへの求めに溢れていることも。どうか続けて感想を聞かせてください。皆さんからの感想を聞くのが大好きです。たぶん来年にはまたツアーに出られるようになるかもしれません。まだわかりませんが。

1973年に『インタビュー・ウィズ・ザ・ヴァンパイア』を書いた時、私の美しい夫、スタンはレスタトのインスピレーションでした。レスタトはスタンの長いブロンドの髪と青い目、感じやすい悲しみと魅力、引力、うっとりさせるような動作を兼ね備えていました。そして今、41年目にして初めて私は孤独になってしまいました。1人の孤独な女に。とても不思議な感じです。

私の思いは執筆されている皆さんとともにあります。あなた自身の問題と戦っている方たちにも。私がどんな苦痛を維持していようとも、それが私の他人への愛や思いやりをいっそう強くすることになればいいと願っています。私はそうなるように祈っています。

私は来年の秋に出o版される予定の作品を書き上げました。もう少ししたら皆さんにも詳しく話したいと思います。今はまだ『Blackwood Farm』に気持ちがはまっていて、というよりも自分を慰めたいために、そういう状態に身を置いていたいのです。話を聞いてくれてありがとう。素晴らしいメッセージWにも感謝しています。本当に大好きです。皆さんがいなかったら私は途方にくれていたことでしょう。お元気で!

新作の発売と近況(10/30/02)

皆さん、こんにちは。アン・ライスです。今日は10月30日。ご挨拶と、皆さんが寄せて下さったメッセージへのお礼を言いたくて時間をとりました。私の新作『Blackwood Farm』が書店に並び、皆さんからの反応を聞くのが楽しみです。もし今のところ買う予定がなかったら、近くの図書館で借りられるといいんですけど。もし買う気分になれなかったとしても、とがめはしませんよ。(笑) でもなんとか手に入れて、読んでいただいて、どう思うかをぜひ聞かせて下さい。あなたの思うところすべてを聞きたいのです。

私の夫、スタンの経過は順調です。腫瘍に対する放射療法と化学療法の効果を確認するために、今日彼はMRIの撮影に行っています。皆さんのほとんどはご存知でしょうが、腫瘍は彼の脳にあります。スタンはとても勇敢に、信じられないような戦いの中で奮闘しています。

そうそう、こちらでは大きな嵐が来たんですよ。嵐について聞いてきた人がいましたね。この嵐の影響で通りは洪水になりましたが、それくらいでしょうか。そんなに深刻な状況ではありませんでした。他の地域や他の州ではもっと深刻な被害にあったところもあります。私のエリアはそんなでもありませんでした。

それと、私が見たものでおすすめなのは何かしら? 最近はあまり映画を見ていないのです。あっ、ドナ・タートの新しい小説(『The Little Friend』)がありました。彼女はとても素晴らしい作家です。綴りは「T-a-r-t-t」。本当に素晴らしい。彼女の言葉は素晴らしくって、彼女はとても南部に満ちている。今、手元にその本がなくて、タイトルが思い出せないのです。次回ここに来る時にはタイトルを確認してきましょうね。それとも、書店に行って、ドナ・タートのことを聞けばすぐにわかるでしょう。この小説は本当におすすめです。前作『The Secret History』も信じられないくらい素晴らしかった。だからこの新作も素晴らしいものになるでしょう。

ニュー・オーリンズが素晴らしいという以外に言うことは何かあったかしら。次第に寒くなってきていて、私たちはそれが大嫌いなの! 嵐がバナナの木を荒らしてしまったのには本当にがっかり。信念を持って。執筆されている皆さん、自分の作品を信じて。体に気を付けて、ハロウィーンには注意してくださいね。本当に。繰り返しになりますが、新作の感想を聞かせて下さい。息子のクリストファーは読んだ後、この作品が小説の貨物列車で、たくさんのエネルギーがあったと言ってくれて、私は嬉しく思っています。お元気で。アイ・ラブ・ユー。ではまた!

■■MRI■■
Magnetic Resonance Imaging (磁気共鳴画像診断法)の略で、 大きな磁石を使って身体の横断像を撮影する装置のこと。大きな磁石のN極とS極の間に人間を寝かせ、特定の周波数を持った電磁波を照射して、人間の体を構成している多数の元素の内の特定の元素と共鳴させます。その共鳴したときに発せられる信号を集めて人体の断面を画像としたものがMRIです。病院内で利用しているMRIは主に多数の元素の内の水素と共鳴させています。MRIはCTと違って人体の横断像だけでなく、縦断像や斜めに切った像など任意方向の断層面の撮影が容易にできます。またCTよりも軟部組織(大脳、小脳、脊髄など)の情報が、より細かい部分まで分かります。 .

■■Donna Tartt■■
アン・ライスがメッセージの中でおすすめしていた本です。ブルーの部分をクリックするとアマゾン・コムあるいは、アマゾン・ジャパンのページにとべます。

●The Little Friend /ハードカバー
●The Little Friend /抜粋
●The Secret History /ハードカバー
●シークレット・ヒストリー(上)/文庫・扶桑社ミステリー
●シークレット・ヒストリー(下)
/文庫・扶桑社ミステリー
(翻訳版『シークレット・ヒストリー』が扶桑社ミステリーから出版されていたようですが、現在、取り扱いされていないようです。ただし情報ページはまだ残っていますので、あらすじはこちらで日本語で読めます)

近況、経過報告(09/12/02)

こんにちは。アン・ライスです。今日は9月12日。ニューオーリンズはとてもよいお天気です。気候には秋の訪れが少し感じられ、この心地よい暑い気候のあとに冬が来るのを嫌っている人も少なくないのではないかと思います。庭には熱帯植物がいっぱいで、花や植木、そしてバナナの木などが濃く、風になびいています。見るところどこも命があり、本当に美しいです。

皆さんのスタンへのお見舞いと祈りにまずお礼を言いたいと思います。前回のメッセージでお伝えした通り、スタンは脳腫瘍(glioblastoma stage 4)をわずらっています。彼はとてもよく頑張っています。スタンはこのタイプの腫瘍に積極的な治療を行っている、デューク大学のヘンリー・フリードマン博士に会いに行きました。スタンはデューク大でのプログラムにとても満足して帰ってきました。彼はまた地元の素晴らしい先生方と共に治療を継続しています。放射線療法と科学療法を受けているのですが、電子車椅子を彼のスタジオに上げたので、絵を毎日描いています。放射線療法は彼を極度に疲れさせることもなく、ほんとに経過は良好です。ほんとうに皆さんの祈りとお見舞いに心からお礼を言いたいと思います。

私は大幅に遅れている本の執筆に大忙しです。21章ほどを書き上げました。この本は来年、2003年に出版されるものです。『Blackwood Farm』は数週間で発売になりますが、私は本当にこの本の発売に興奮しています。以前もお知らせしたように、メインはクイン・ブラックウッドという、ヴァンパイア・クロニクルズでは初にお目見えするキャラクターです。私は彼の南部の“声”を楽しみながら受け止めましたし、これはとても南部らしい小説です。『Blackwood Farm』はただの場所以上の、ほとんど心理状態であると私には感じられ、ほんとうに心から愛しています。

私はここ数週間、家から一歩も出ていません。外出して帰ってくるだけのために出かける気になれず、実際、3回も礼拝に行けませんでした。皆さんのほとんどはあまり関心がないかもしれませんが、というよりもあまり興味深い話でもないのですが、私はカトリック教会と1998年に和解し、このことはわたしの執筆に必然的な影響をもたらしました。解読することはほとんど不可能な何かでないなら、わたしは知りたいと思うからです。最初に私に何が起こっているのかを見極めようとしたとき、教会は私の意識に暴力を行なったと感じてしまいました。しかし、今思えばそれはある種の素晴らしい暴力でした。私に新しい方向を指し、異なった道を示し、また私が30年間直面しなかったことに向き合わせてもくれました。私は執筆を続けるための燃料補給はスピリチュアル(精神的)な探究なのではないかと思っています。精神的な探究はあなたを燃え尽くさないから、あなた自身も燃え尽きることなくいられるのです。あなたが避けられないことや無限を知り尽くすことができないから、あなたは決して満たされることがありません。あなたはそれらを知ることができないのです。

私は神学と歴史について、特にキリスト以降の1世紀についてたくさん読んでいます。いろいろな出来事がどのように歴史的に輝くことができたのかを探ろうとしています。異教徒世界にとってキリスト教は何を意味したか? 私はこういうことについて書いているのです。『Blood and Gold』でもこのことについて書きました。これらの問題を熟考しているヴァンパイア、マリウスがいたからです。『インタビュー・ウィズ・ザ・ヴァンパイア』でも書いたと思います。私はある種の形而上学的な探索にいつもいます。最近、3つの“ontological(存在論による)”“epistemological(認識論者)”“hermeneuical(解釈的、説明的)”という3つの言葉で当惑しています。この言葉が何を意味しているのか本当にわからないのです。辞書で調べて意味はわかりましたが、なぜ誰もこれらの言葉を実際に話して使わないのか、ただそれがわからないのです。こんなふうに私らしくふざけているのもけっこう楽しいのです。本当ですよ。楽しいんです。

さて、私は皆さんの5分ほどを使ってしまったようなので、そろそろ切ろうと思います。お元気で。愛を送ります。何度も言いますが、皆さんの祈りとお見舞いのカード、本当にどうもありがとうございます。いろいろと本当にどうもありがとう。執筆されている方へ、何をするにもハッピーであること! アイ・ラブ・ユー。では、また!

スタンの病状について(08/30/02)

 こんにちは、アン・ライスです。2002年8月30日。今日のニューオーリンズは多分、とても暑いでしょうが、美しい夏のある1日です。家の中からは外の陽気を把握するのは難しいのです。なにしろ壁が18インチ(約45センチ)もあるのですから。
 今日、良い知らせを伝えることができたらよかったのですが、私たちやスタンリーに関してはあまり良いニュースがありません。まず、最初に寄せられた質問に答えたいと思います。私の新作『BLACKWOOD FARM』は10月に発売されます。しかし残念なことに予定していた新作のサイン・ツアーはキャンセルしなければならなくなり、いろいろな都市で皆さんとお会いする機会がなくなることになってしまいました。
 私は『BLACKWOOD FARM』についてとてもエキサイトしています。『THE WITCHING HOUR(魔女の刻)』を書いて以来の、一番南部らしい、私の心と魂が込められた作品です。ただただそんなふうに強く感じさせられるのです。いくつかの作品は他の作品よりも良いと感じることがあります。『BLOOD AND GOLD』は厳格な小説で、私はそれを誇りに思っていましたが、なぜか『BLACKWOOD FARM』の方がより誇らしい気分になってしまうのです。
 さて、いよいよです。前回のメッセージでお伝えしたように、『THE WITCHING HOUR(魔女の刻)』がNBCのミニ・シリーズになります。彼らは今、脚本作業をしています。ジョン・ワイルダー、私の愛するジョン・ワイルダーが脚本にとりかかっているところです。この待望のテレビ化は12時間枠でNBCのゴールデン・アワーに放送されます。私はこのプロジェクトに非常に興奮しています。また、ジョンが脚本を担当してくれていることにも、私の心は踊らされます。

 さて、私たちが直面しなければならない、私たちの人生に落とされた暗い影に話を戻しましょう。私は漠然と言うこともできたし、ほのめかすことも、また沈黙を通すこともできました。他の人たちに「なぜ彼女はツアーを全部キャンセルしてしまったのかしら?」と推測させるがままにすることも、何も言わないこともできました。しかし私はあえて皆さんにお話し、皆さんの祈りをお願いしたいのです。
 私の40年来の最愛の夫、スタン。私の人生の3分の2をともに夫婦として過ごしてきたこの男性は、今とても重い病気にかかっています。病名は脳腫瘍。脊髄の真上で成長が始まり、脳のてっぺんにまで及ぶという非常に深刻なケースで、今は明白に2番目の腫瘍が脳の他の側で形成されつつあります。スタンは放射線療法と化学療法を使用する非常に攻撃的な治療を選びました。そしてこれがうまくいき、この腫瘍を倒して、そしてスタンが彼の詩歌と絵を続けることができるようにと、私たちは祈っているのです。しかし、これはとてもとても重い病気で、そして私は皆さんの祈りを必要としています。皆さんにお願いします。祈りをください。私ももちろんスタンために祈っています。それにスタンはこの病気に対してすばらしく勇敢に立ち向かっています。何が起こるのか……ほんとうにこれは誰にもわかりません。誰もこのような病状を予測できる者はいません。ある人は短期で治療できる人もいれば、何年も何年もかかる人もいます。そして時には完治する例もあります。本当に誰にもわかりません。息子のクリストファーはニューオーリンズに私たちといます。そして私たちはスタンの治療に協力しています。前にも言ったように、私はツアーをキャンセルせざるを得ませんでした。こんな状況のスタンを残して行くことはできません。

 愛を込めて。電話をください。メッセージを残して下さい。皆さんからのメッセージを聞くのが大好きです。映画やテレビのおすすめでも、皆さんからのメッセージを聞くのがほんとに楽しみです。すべてのメッセージは私に届いています。どうかそんなわけがない、などとは思わないで下さい。皆さんはアン・ライス・コムにもっとも歓迎されています。このメッセージは文章化されてサイトにアップされるでしょう。そして私もより多くのメッセージを公式サイトに掲載できるよう頑張りたいと思います。私はこのサイトを新しい出版物で宣伝して、新しい読者層に届きたいと思っているのです。私は彼らに届きたい。率直に言って、生きている作家で、自分の本が新しい読者に受け入れられたくないなどと思っている人がいるとは思えませんが。皆さんへ愛を。それではまた。バイバイ!

■■放射線療法■■
 放射線療法はガン治療に重要な役割を果たしている一方で、大量照射はいろいろな放射線障害を引き起こします。そこで放射線を照射したい部分にだけ集中して当てることで、健常な部分の障害を最小限に抑えるように、放射線の強さの立体的な分布が研究され、よりコントロールしやすい放射線が用いられるようになっています。

■■化学療法■■
 強力な抗ガン剤ですべてのガン細胞を一気に殺してしまおうという考え方への変化につれて、副作用の克服、骨髄移植の研究が進歩し、この方法で治療する患者が増えてきました。ことに骨髄移植は骨髄の幹細胞が抗ガン剤によって消滅しても、新しい骨髄を移植することで機能再生を可能にします。

悪性の脳腫瘍の場合、手術ですべてを取り除くことは難しく、放射線療法、化学療法をあわせて行うことによって、苦痛をやわらげたり、再発を遅らせたりします。

(参照:『家庭の医学』、主婦の友社)

近況と『魔女の刻』TV(07/19/02)

 ハイ! 皆さん! アン・ライスです。今は2002年7月19日。ニュー・オーリンズは素晴らしいお天気で、外の気温はどれくらいかしら、見当もつきません。ただものすごく暑いというのがわかります。
 私はずっと執筆していました。そうですね、8時くらいからかしら。読み始めては書くという具合でした。とても楽しんでますよ。(笑) また南部を舞台にしたヴァンパイアものを書いているんです。今年の10月に発売になる『BLACKWOOD FARM』についてもう少し話しましょう。『BLACKWOOD FARM』はブラックウッドという大家族を描いた小説です。クイン・ブラックウッドはヴァンパイアとなり、ブラックウッド家を離れることを拒みます。彼はブラックウッド邸と呼ばれる大きな家に住む一族で、ブラックウッド邸はシュガー・テビル・スワンプと呼ばれる細長い沼を含む広大な土地の一画に建ち、そのシュガー・テビル・スワンプはクインの崩壊の原因にも関連しています。とにかく、私はこの本についてとても興奮しています。まさに生き物ですね。そのほとんどが印刷に回っていますが、私はまだ新しい追加部分などを少しだけ入れています。彼らはゲラ刷りを送ってくるのですが、私は話している間にさえも、とても小さな細かい加筆を加えています。キャラクターをとても愛しているのです。クインというキャラクターは23歳……いいえ、実際には今、24歳になっていると思います。そしてこの本は私の息子、クリストファーだけに捧げられています。特定の人物に捧げられている数少ない作品の1つです。
 クリストファーと言えば、彼は3冊目の小説の契約を結び、そして今年、アジアへの旅行の計画をたてています。私は彼をとても自慢に思います。彼の作品をとても誇りに思います。私の姉のアリスは今年、『DRAGON QUEEN』という本を出版しました。とても素晴らしい作品です。これは、ええと……確か、5作目のはずです。私の家族にはほんとに作家が多いのです。
 近況としてはこんなところでしょうか。没頭……執筆に没頭しています。家中の防熱材が外界からの熱を遮断し、激しく揺れ動くエアコンと18インチ(約45センチ)のぶ厚い壁によって、私たちは涼しく過ごしています。今書いている作品に集中するために、またビーチへと飛んでいくための準備をしているところです。まだタイトルはないんですが、たぶん1か月くらいで書き終わると思います。その後、帰ってきたら、次は秋のツアーで皆さんにお会いするための準備をします。皆さんからのメッセージは本当に楽しみにしてるんですよ、ちなみに。皆さんが残して下さった1つ1つのメッセージを受け取ってますよ。アシスタントに転記してもらって、すべて読んでいます。
 それと、『THE WITHCHING HOUR(邦題:魔女の刻)』についても話さなくては! これは皆さんからたくさん質問されていますから。『THE WITHCHING HOUR』はNBCのプライムタイムの番組になります。全部で12時間になります。脚本は『FEAST OF ALL SAINTS』で素晴らしい脚本を手がけてくださったジョン・ワイルダーが書いてくれました。プロデューサーのマーク・ウォルパー、脚本のジョン・ワイルダー、私とロスがプロデューサー、NBCのジェニファー・オコナーというメンバーが勢ぞろいし、まさに素晴らしいの一言につきます。私たちは最初のミーティングをここ、ニュー・オーリンズで行い、撮影もここでできたらいいと思っています。ジョンは誠実な翻案者です。彼は皆さんの、そして私の気持ちを理解してくれています。この企画はとても素晴らしい冒険となるでしょう。もし我々が来年早くに撮影することができれば……わかりません、たぶん2003年の秋かしら。ちょっとわかりませんね。確信がありませんが、でも2003年の秋になるはずです。秋に放映されるはずです。NBCのプライムタイムで12時間放送されて、その後はDVDにもなるでしょう。でも3冊の『THE WITHCHING HOUR』で12時間なのです。すでに配役についても話しが進んでいることでしょう。ほんとにこれは素晴らしいできごとです。
 さて、もうそろそろ行かなくては。メッセージを残して下さいね。皆さんを心から愛しています。お元気で。作品を書いている方々へ「信念を持って……皆さん、信念を忘れずに!」 I love you! バイバイ!

カトリックと私(07/04/02)

 こんにちは。アン・ライスです。今日は2002年7月4日、ニュー・オーリンズは素晴らしいお天気です。今、私の心は燃えています。このラインに久しくメッセージを残していなかったことはもちろん承知しています。ここ1年半、私はメッセージをあまり残していませんでした。このラインにアクセスして、その場で思い付いたことを話すのはけっこう難しいものです。しかしそういう苦手意識を今は感じませんし、頭の中はアイデアで焼き尽くされそうです。今、どれだけ自分の中にエネルギーが充ち満ちているかを伝えることができません。そしてこういう状態の時にこそお話をしたいし、創作活動に打ち込みたいのです。
 言うまでもなく、私は最近起こっている数々の事件にショックを受けています。誰が9ー11テロ事件にショックを受けずにいられるでしょうか? 誰があの惨状を目にして苦しまなかった人がいるでしょうか? 私はテレビで生中継を見ていました。信じられませんでした。今でもまだ信じられません。私たちは皆、まだそれを切り抜けている状態です。そしてそれは何度も何度も起こるようにさえ見えます。
 私はまたカトリック教会での小児性愛スキャンダルにもショックを受けています。ニューヨーク・タイムズの詳しい記事を読んで驚嘆させられました。しかしこれが引き金となり、教会についての膨大な量の書物を読みました。1998年に私は教会に戻り、教会と和解するという、私の心にとってある種の暴力的行為をはたらきました。それは祝福された暴力、あるいは神聖な暴力であるかもしれませんが、暴力であることは確かです。私は私の創造力に暴力を行なったのです。以来、私は『Merrick』、『Blood and Gold』、そして『Blackwood Farm』の3冊を書きあげました。しかし、私の心はまだ教会に溶け込もうとしているような状態にあります。そして、小児性愛スキャンダルが表ざたになったとき、犠牲者の苦しみ、または犠牲者に対して担うべきであり、実現されたとはいえ、今後も続けて担われるべき謝罪と苦しみの他に、私を驚かせたのは、私が現代の教会について多くを知らなかったという事実でした。ですから、私はまた読み始めました。教皇ヨハネ・パウロ2世の伝記や教皇パウロ6世の伝記を読み、バチカンの宗教会議についての本も注文しました。私の教会や神学についても勉強し、すっかり犠牲にしていたある考えに戻りました。今年のツアーの後に、私はイエス・キリストの自伝文学を書くつもりです。今、その本を書くための道が見えるのです。教会と和解していたとき、私はこのアイデアを見捨てました。教義によってそれがとても息苦しく感じられたからです。でも今はもうそんなふうに感じることはありませんし、この本を書き上げるための極めて創造的な方法を感じています。しかし、今とりかかっているのはこの本ではありません。私は今、レスタトの声に耳を傾けているところですが、どういう方向に向かっているのか見当もつきません。これはとても自由な流れの本なのです。
 『Blackwood Farm』もそんな感じです。とても強力な物語です。ルイジアナを舞台にした、どちらかというと『The Witching Hour(邦題:魔女の刻)』のように家族の歴史がかかわる話で、またいろいろな秘密や幽霊もかかわっています。『Blackwood Farm』を書くのは本当に大好きでした。ビーチでほとんどを書いたのですが、光と水は途方もなく大きな影響力を私に与えてくれました。コンドミニアムに居るときも、砂浜には降りていかずに、太陽の下でバス(お風呂)を楽しんでいました。一日中本にとりかかっていて、外出し、デッキで聖書を読みーーなどと言ってると、皆さんの多くは「感覚作家、あるいは罪人のような作家としてのアン・ライスももうこれまでか」なんて思うかもしれませんが、私はそうは思いません。私はカトリックの作家であることを認めるでしょう。すべてがどういうことを意味するのか、まだ確信がありませんが、急進的なカトリックの作家であることは否定しないでしょう。
 ところで、私は皆さんからの手紙や電話メッセージを受け取っていますし、とても嬉しいです。本当に嬉しいので、ぜひ続けてください。秋にはツアーに出る予定です。場所はまだ最終的に決まっていませんが、ニューヨークは間違いないと思います。サイン会はニュー・オーリンズ、西海岸はもしかしたら、ロスには行くかもしれません。それからマイアミもほぼ確実です。それ以外の予定はどうなるのかはまだ私の方ではわかりません。
 これからももっと頻繁にメッセージを残したいと思います。このメッセージは私のアシスタントによって文章化されて、ウェブサイトに掲載されるでしょう。www.annrice.com は運営を手掛けて下さっている、私の素晴らしいファミリーでもある、コービッツによってリニューアルされています。そして皆さんのアクセスを www.annerice.com は最も歓迎します。
 私のいとこのダニー・マニングに感謝を。annerice.com というドメインを手に入れてくれてありがとう。ダニーは数年前にこのセッティングをしてくれたのですが、今それを入手しようとしたら、とても手に入れることはできなかったでしょう。
 皆さんがハッピーでありますように。作品を書かれている全ての方たちに「信念を持って! 信念を忘れずに!」 私自身は1998年に糖尿病で昏睡状態に陥って以来、とても暗い期間を過ごしてきました。興味深いことに、実は私が教会に戻った直後にそれが起きたのです。2週末くらい後だったでしょうか。しかし、今はそれらの暗い期間から抜け出ました。そして太陽は再び輝くのです。私は自分がとてもエネルギッシュであると感じています。皆さまへ愛を。会えなくて淋しいです。お元気で。信念を忘れずに! バイ!

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