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子猫白書U




<おまけ>



<おまけ>
[船上にて]
<おまけ>船上にて

 港が遠退いて行く。波止場が湾になり、湾が陸地になり、やがて陸地も見えなくなった。船を追ってくるカモメの姿もまばらになり、いつしか大海原には青い空と風だけになった。

 本来、人を乗せる為には造られてない大型貨物船。10階建てビルを横倒しにしたよりも大きいのではないかと思える。これだけ大きいのに、船員はオフィサー、クルー合わせても12名しかいない。操縦はリモートコントロール化され、必要最小限の人員で済ませているらしい。
 昭彦達6名の便乗乗客が多くさえ感じられる。それでも、数年前まではもう少し船員がいたらしく、船室は空きがあったので、そこを急遽、昭彦達の為に改装した。

 船上には恐ろしげな太い鉄骨が組まれたクレーンがそびえている。が、殺風景とも言える甲板には昭彦達以外の人影はなかった。
 ゆっくりと、でも確実に走り続ける船上は、初秋の風が冷たく吹き抜けていた。
「子猫・・・、もう何も見えんやろ?」
ずっとデッキに立ち続けている子猫の丸くすんなりした頬に、昭彦は息を吹きかけてキスをした。
「みんな、もう中に入ったで?・・・風邪引くで、中入ろな?」
理解しないとわかっていても、話しかけるしかない。いつかは、自分の声が子猫の心にも届くようになると信じて、昭彦はいつも話しかける。
 子猫は今、夢の国の住人なのだ。見たい物だけが目に入り、聞きたい音だけが聞こえ、欲しいものだけに素直なのだ。ただ、実体としての自分をあまり認識出来ないようで、身の回りの世話は全て昭彦が付きっきりでしてやっている。
 それもいい。もう、わしが気にするものはなにもないんや。子猫といれるだけでええんや。と昭彦は子猫を抱き締めた。冷たくなった耳を温めてやるようにしゃぶる。
「…ぁ…ぁ、ぁ、…」
小さな声で甘く喘いだ。後ろから風を防ぐように抱き包んでいる昭彦の胸にもたれかかってくる。昭彦は小さく開いた口に唇を重ねた。
「…ん、んん、…」
子猫は素直に応えてくれる。いや、今の子猫はむしろ貪欲に昭彦を求めてくるのだ。理性や常識やモラルと言った、行動を抑止するものは、理解する思考あってのものなのだと実感する。全てを失った子猫には感じて気持ちいいことが最優先するらしい。気を付けていないと、人前でさえオナニーを始めてしまう時もあった。
「…ぁぁ、ん、…んぁ…」
今も子猫は自分の胸をまさぐり始めた。厚手のコートが邪魔らしく、何とか退かそうと布を引っ張るのだが、ボタンを外すことがわからない。
「ここは寒いんやで?」
と、言いながらも、昭彦がボタンを外して前を開けてやると、子猫は手を素早くセーターの下から滑り込ませて、自分の胸を揉みだした。
「ぁぁ、…ぁ、…んー…」
嬉しそうなうっとりとした表情で、胸を愛撫している。そして乳首をくりくりと擦りながら昭彦にキスを求めてくる。
「・・・ええ子やなぁ・・・」
昭彦は片腕を子猫の背中に回し、その手で手すりを掴んで子猫の体を固定してやる。感じてくると自分の体のバランスも取れなくなってしまうからだ。そして、いつものように、子猫は昭彦の手を自分の股へと誘ってくる。
「手ぇ冷えてるけど、ええかぁ?」
昭彦はそう言いつつも、スカートをたくし上げて手を入れると、ショーツの中へ手を忍ばせる。子猫の温かな平らな腹に手が触れた時、
「…ぅ…ぁ…」
と眉をひそめた子猫だったが、昭彦の指がすぐに花唇から蜜壺に侵入してきたので、嬉しそうに、
「ぁぁ、ぁ、ぁぁ、…ん、ん、…」
と腰を振ってきた。片足を軽く上げて股をなるべく開こうとする。子猫の体重が昭彦にかかってくる。少し軽くなった体重が。
「ん、・・・ええ子や。可愛いでぇ。」
昭彦は胸の詰まる思いを隠して、優しく誉めてやった。食事の時もこれくらい素直ならいいのに、と思っても仕方ない。薬や点滴・栄養剤の類は充分用意してある。好きな物しか食べようとしない食事でも、食べてくれるだけいいだろう。胃が働かなくなるのは危険だ。
「ぁぁぁぁぁ…ぃぃ、…もっとぉ…」
子猫が”うん”の他に使えるようになった言葉が”いい”と”もっと”だった。
「ええかぁ?」
昭彦は指の付け根まで入れて、クチュ、クチュ、と掻き回してやる。
「んー…ぃぃ、、もっとぉ、、、ぁぁぁ、、…」
そう甘い吐息と共に喘ぎながら、昭彦の唇を吸う。舌を差し込んできて昭彦の舌を求める。
クチュッ、クチュッ、クチュッ。
「ぁぁ、…ぁぁ、ぁぁ、、、…」
膣がビクッビクッと反応して、熱い肉襞がトロトロに絡みついてくる。柔らかいのに、時々ギュゥーッと締め付けられる度、指が痺れる。2本だった指を3本にして、強く肉襞を掻く。
グチュグチュグチュグチュッ。
「あふっ、、…ぁぁぁ、、、ぁぁん、、、んん、、、はぁはぁ、、…」
子猫の熱い吐息が早くなって、恍惚とした表情の顔が揺れる。体は完全に仰け反って腕にもたれかかっている。
「んー…んー…んー…」
駄々っ子が訴えるように甘えた声で呻る。上げていた片足を更に上げて昭彦の腰に巻き付け、昭彦に愛されている部分を、昭彦のズボンの前の固い膨らみに擦りつけようとしている。
「ここは冷えるで、中に入ろな?」
昭彦が言い聞かせようとするが、子猫は、
「んー、、んー、、んーんー…」
と、更に欲しがって、眉を寄せながら股を押しつける。そこにある昭彦の手も押されて、指が深く食い込む。
「あぁ…ぁぁぁ、、ぁぁ、、…あぁん…」
子猫は切なく喘いで腰を振る。
クチュクチュ、クチュクチュ。
昭彦も指を忙しく振動させてやる。蜜が溢れてヘソ辺りまでぐっしょり濡れている。
グチュグチュ、グチュグチュ。
「ぁぁぁぁ、、ぁぁ…ぁ、ふ、…っん、、、…」
可愛い音と愛する声が昭彦の欲情を加速させる。
「わかった。今やるで、ちょっと待ち。」
昭彦が子猫の膣から一度指を抜く。そうしないとズボンの前をはだけないからだ。
「んー、んー、んー…」
子猫が切なそうに呻ってしがみついてくる。
「ちょっと待ってや。・・・頼むで・・・ちょっと待ち・・・」
昭彦はキスをしながら急いでベルトを外してチャックを降ろす。ヘソに届きそうなほどそそり立つ男根がトランクスから飛び出す。
「ほら・・今やるでな。」
そう言った昭彦が、子猫の腰を抱き上げるようにして、肉棒の先端を花唇にあてがい、ググッとカリの張った大きな亀頭を押し込んだ。
「あぁぁぁぁ、、、」
子猫が思いきり仰け反った。
ジュップゥゥゥ、、、ググググググィィィ、、、
「あぁぁぁ、、ぁぁぁ、、あぁぁ、、、」
子猫がたまらないと言わんばかりに身を捩ってよがる。
「どや?・・・ええやろ?」
子猫を抱っこした形で抱き上げてやり、根元深くまで子猫の中に埋め込んだ。
「はぁはぁ…ぃぃ…ぁぁぁ、、…ぃぃ、、…」
子猫はその太さを、長さを、固さを味わうように、ジュワァ〜ッと締め付けて確認する。絡みつく肉襞に昭彦にも痛烈な快感が走り抜ける。
「うぅぅぅ、、、ええでぇぇ、、、・・・なんてあったかいんやぁ、、、・・・」
じっくり味わった子猫が、昭彦の肩にしがみついた状態で腰を上下させ始めた。この巨根で擦って貰い、痺れる快感で全身を満たしたいのだ。奥までズンズンと突き上げられるのが大好きなのだ。入れてるだけで気持ちよくてたまらない。だけど・・・
「もっとぉ…はぁはぁ…あぁぁん、、、もっとぉ、、、・・・」
子猫は体を全て昭彦に預けて、花唇を擦りつけて腰を振る。
「あぁぁぁ、、、、はぁはぁ、、、あぁぁぁ、、、ぁぁぁ、、、…」
無心に腰を振る子猫が可愛くて、昭彦は子猫の体を支えながら腰を動かし、突き上げてやる。
「あぁぁん、、、ぃぃぃぃ、、、ぁぁぁぁぁ、、、…はぁはぁはぁ…」
よがる子猫の動きが激しくなって、立ったままでの行為が難しくなってきた昭彦は、自分のコートを甲板に投げて足で広げると、そこにそっと子猫を寝かせた。
「ちーっと冷たいかも知れんが、この方がもっと感じさせてやれるで・・・ええな?」
「…うん…もっと…」
「そうや。もっともっと感じさせちゃるでぇ。」
昭彦はキスをしながら、軽く体重をかけて押し込んでやる。
「ああぁぁぁぁ、、、いいぃぃ、、、、、」
思いきり仰け反った子猫が昭彦をギュウウゥゥゥッッと締め付ける。
「ク、、、ゥゥゥ、、、最高やでぇぇ・・・」
昭彦も苦悶に眉を寄せ、子猫をきつく抱き締めた。そして、子猫が固い甲板に頭を打ち付けないように手でガードしてやりながら、腰の動きを早めた。
ジュップ、ジュップ、ジュップ。
蜜を飛ばしながら肉棒が忙しく上下する。溶鉱炉のように熱い蜜壺とは対照的に、風に晒された部分がひんやりする。汗ばんだ肌を冷たい風が吹き抜けるので一層冷たくなる。昭彦はなるべく子猫の露出を少なくしてやりながら、ピストン運動を加速させ、激しく突き上げた。
「ああぁぁぁ、、、…はぁはぁ…はぁはぁ…んー、、、いいぃぃぃ、、、…」
子猫は快感に身を震わせ、体中を駆け巡る電流に痺れた。
「まだまだやでぇ。もっともっと良くしたるでのぅ。」
昭彦も熱い陶酔の中で、腕の中の子猫を掛け替えもなく愛しく思いながら抱き続けた。

 甲板から船室へ入る入り口から、事務部員が二人の様子を伺っていた。事務部員とは船員達の食事を作ったり世話をする仕事をする人で、この船の事務部員である彼は金髪のフランス人だった。日焼けして赤くなった頬にはそばかすがいっぱいあった。それでも白い肌の耳を真っ赤にしながら、じっと観察していた。
 なんて白くて丸いお尻なんだぁ。あんなに小さくて華奢なのに・・・あの男根の太さは国でも滅多に見たことないぞぉ。あんなのが入って大丈夫なんだろか?でも、あんなに気持ち良さそうだしなぁ。あああ、あんなに激しく突いてる。・・・音が聞こえないかなぁ。あの蜜の匂いが嗅げたらいいのになぁ。
 若い事務部員はひたすら真剣に見入ってしまっていた。と、バシッッ!!と思いきり頭を叩かれ、襟首をつかまれて中に引きずり込まれた。
「何しとんのや!」
マサが険しい顔で怒鳴りつける。
「ス・・スミマセン・・・」
金髪の事務部員が首をすくめながら、たどたどしい日本語でそう言った。
「まぁ、見たくもなる気持ちはわかるっすよ。あのお二人のラブラブは激しいっすから。」
川本がにやにやと笑って言う。と、川本の妻となった涼子もクスッと笑った。
 彼等は、一旦船室に行ったものの、することもないのでお茶にしようと、甲板から来ない昭彦と子猫を迎えにきたのだった。そこで、この男の様子に、何だ?、と甲板を見たら、ラブラブ中だったという訳で、彼等もあてられて顔を赤らめていた。
『ああぁぁぁぁぁぁ、、、ぁぁぁぁぁ、、、んぁぁぁぁ、、、…』
次第に高まる甘いよがり声が聞こえてくる。
「・・・まあ・・・これといってする用事もないし・・・部屋行くか?」
外敵を警戒する必要もない大海の動く孤島。川本は涼子にウィンクをして、そう言った。
「・・・はい。」
涼子は恥ずかしそうに頬を染めながらも、嬉しそうに頷いて答えた。
「じゃぁ、悪いっすね。夕食の時間まで失礼します。」
川本はマサに照れくさそうに言うと、涼子の肩を抱いて、船室に戻って行った。
 マサは舌打ちして振り返ると、そこにいたはずの黒岩の姿がなかった。若い黒岩には刺激が強すぎたのだろう。今頃はトイレに駆け込んでいるのか・・・
「しゃぁーないなぁ・・・」
そう言ったマサがうつむいたまま困っている金髪の若者に目を留めた。
「まあ、取り敢えずお前でええわ。」
マサに腕をつかまれた彼は、
「ナンデスカ?」
と訳がわからない顔をした。
「わしの相手せいや。こう言やわかるやろ?」
若者は青い目を大きく見開いて、
「ヤ・・ヤメテ・・・ボクハ、チガイマス・・・」
とつかんでいる腕を振り払おうとした。
「じゃかぁーしわい!わしがお前でええ、っちゅうとんじゃ!」
やくざの本領を発揮したマサの怒声は、その形相の禍々しさも加わって、若者を黙って従わせるのに充分の迫力だった。言葉を無くした金髪の若者は、固まった体を引きずられるようにマサの部屋へと連れていかれた。
 嗚咽する声が部屋から洩れてくる。
「ノォォー・・・」
と切なそうに訴えながら、泣きじゃくっている。だが、次第に泣き声に甘えるような喘ぎ声が混じる。呻きながら、ぐふん、ぐふん、と状況を受け入れている声に変わる。
「ヘッヘッヘッ。知ってしまえば極楽や。のう?」
「・・・ぅぅぅ、、、・・・マサ・・・」
「そうや。よう覚えたな。ええ子やないかい。ヘッヘッヘッ。でぇ、お前の名前はなんやねん?」
「はぁはぁ・・・ポール・・・ぁぁ、、・・・おぉぉぉ、、、・・・」
「ポールか。ええ名前や。覚えやすいでの。」
「・・・メルシ・・・マサ・・・うぅぅぅ、、、マサァ、、、・・・」
「これも何かの縁やで・・・この航海中は可愛がってやるでぇ?」
「・・・ゥィ・・・ハァァァァァ・・・」
元々の隠れた素質があったのか、マサの秘技が炸裂したのか、ポールはすすり泣きながら、よがっては悶え、自らお尻をマサの股間に打ち付けた。

 初めての乗船を歓迎して用意されたこの日のディナーは、会話があまりないものとなった。涼子と子猫はのぼせたように火照った顔で、料理の味もわからないような状態だった。それでも昭彦は子猫に食べさせようと料理を一口ずつ口元に運んでやっていた。川本は黒岩に話しかけるが、黒岩が返事もしないでうつむきがちに黙々と食事しているので、会話をするのを諦めたようだった。マサは隣りに座ったポールにお酌されて、にやにやしながら晩酌を楽しんでいた。船長や一等航海士、他クルー達も何故か顔を赤らめて、黙々と食事をしていた。
 そう、リモートコントロールとはいえ、昼間は操舵室にいる彼等は、そこからしっかり昭彦と子猫の熱いラブラブを見てしまっていたのだ。その二人を目の前にすると、自然に振る舞おうとしながら、どうしても顔が赤くなってきてしまうのだ。そして、無性に次の寄港地が待ち遠しくてたまらなくなっていた。

 始まったばかりの航海の先が思いやられる初日だった。



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