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万里様の詩




沖縄桜

◇◆◇「ニライカナイ」◇◆◇

茜に染まる 海の上

青と茜が混じる空

薄雲すかして 落ちる光

あたかも 空から海への

道しるべのように

いつしか 光の道は

海上を走る 茜への道となる

穏やかな波間を走る 光の上を

辿っていけば 彼方に広がる

ニライカナイ

茜と青が混じる 空と海

沈む茜への 道しるべ

豊穣門を 見つける事かなうなら

茜に包まれん かの地へと

ニライカナイ

楽園の名前





◇◆◇「命の環」◇◆◇

*  大地から雪が消えるとき  *
*  春を呼び込む 水となる  *

*  凍てつく大地が溶ける時  *
 * 命の鼓動が聞こえ出す  *

*  色のない大地が消えるとき  *
*  鮮やかな色が踊りだす  *

*  凍える風がなりを潜める時  *
*  賑やかな香りがやってくる  *

*  春夏秋冬  *
*  命の輪廻  *

*  春は命芽吹く時  *
*  夏は鼓動高まる時  *
*  秋は心燃ゆる時  *
*  冬は総て隠れる時  *

*  大地が輪廻を回す時  *
*  命の鼓動が聞こえだす  *

*  春夏秋冬  *
*  命の輪廻  *





◇◆◇「堕天の記憶」◇◆◇

いつしか天は遠くなり

この身は 黒く染まる

いつしか聖は失われ

この身は 闇に染まる

かの地の記憶は

色あせしも

この降り積もる

白き雪のように

何者にも染まらぬ

清浄なる白の記憶は

心の中に


◇◆◇「瞬間」◇◆◇

バイクで風を切る その瞬間が好き

つらい事も悲しい事も忘れ今だけを生きる

車とは違う閉塞されない自由

匂いも風も光も雨も体全身で受け止める

体に伝わる振動 マシンの息吹

「お前も楽しい?」心で問い掛けてみる

海風を受けながら 海岸線を走る

木漏れ日を受けながら 木々の間を抜ける

幾つもの景色 幾つもの記憶

幾つもの今を マシンと共に過ごしてきた

何処までも続く地平線

  前方を塞ぐように沈む夕日

記憶を切り取った写真の中にはいつもの相棒

何時までも一緒に 何処までも一緒に

マシンと共に今を生きる





◇◆◇「刻印」◇◆◇

見果てぬ空 届かない明日

ただひたすらに焦がれた昨日

付きまとう焦燥感

空虚な心

押しつぶされそうな 未来

がむしゃらに生きる 現実

積み重ねるだけの 時間

掴み取れない 希望

隣り合わせの 絶望感

締め出したい 過去

なにを求め なにに躓き なにに絶望するのか

幸福とは 幸せとは 希望とは 何をもって言うのか

ただ今を生きて ただ時間を重ね ただひたすらに安穏を求める

守りたいものの為 無くしたくないものの為 

何もかもを 見て見ない振りで笑いつづける

心は壊れていく 涙は枯れていく 希望をなくしたまま

壊すのが怖い なくすのが怖い 手放すのが怖い

繰り返される過ちに 気が付けば何も感じなくなっていく

踏み出したのなら 何かが変わるのだろうか

この焦燥感はなくなるのだろうか

残る過去の傷が 未来を苦しめる

苦しめたくない宝の為に ただ空虚に笑い続ける

見えない明日に向かって ただ歩みつづける





◇◆◇「混沌の狭間」◇◆◇

暗闇をだたひたすらに歩く

確かに道はあるのだ

終わりという先が見えないだけで

道は続いているのだ


混沌の狭間

いつしか 迷い込んでしまった

暗闇に続く ぬくもりへの道

ただひたすらに信じて

先は見えなくても道は続いてるのだ

光の満ちる世界へと


◇◆◇「翼」◇◆◇

純白の翼で貴方を包もう

秋風漂う高い空へと

この身をもって誘おう(いざなおう)


遥かなる大空へと

両手を伸ばし焦がれるあなたへの

一時の夢を 運ぶ事が出来るのなら

翼をもって誘おう


彼方への時空を曲げて

時の記憶を除き見れば

茜の空に溶け込むようにたたずむ姿


純白の翼で貴方を包もう

遥か彼方の青き惑星へと

この身で この翼で

誘おう


純白の翼を貴方の胸に





◇◆◇「鏡の檻」◇◆◇

私が私を見つめる
鏡の檻

いつからいるのか
いつまでいるのか
考える事も
放棄して
虚空をみつめる

私が私に問い掛ける
鏡の檻

どこへかえるのか
どこへむかうのか
虚ろな瞳を
自分に向けて
壊れていく

四方を囲まれたまま
私は何処へ行くのだろう
何のために生きるのだろう
鏡の向こうの私は
幸せなのだろうか

四方を鏡で覆われ
爪先にともる魔火だけを
頼りに自分に問い掛ける
鏡の外の世界は幸せなの?

鏡の檻 鏡の檻
いつまでいるのか
いつからいるのか
どこへかえるのか
どこにむかうのか

鏡の中の私は
答えを返さない


◇◆◇「時の礎」◇◆◇

彼方より
想いを重ねる
時の礎

記憶を受け継ぎ
紡ぎ出すは
命のカケラ

虚空より
現れし旅人の
時に変われし
我が命

彼方より
想いを重ねる
時の礎

掻き消える
温もり触れえぬ
指先の爪に滲むは
赤き雫

彼方まで
重ねてゆけば
この想い
虚空に消えるか
時の礎





◇◆◇「楽園」◇◆◇

白い世界に囲まれて
青い空を思う

冷たい風にさらされて
暖かい空気を思う

かの地は楽園
青い青い楽園
緑の楽園
包む空気
触れ合う心
一人で居てさえ
あたたかい

白に囲まれて
青を思う

白に触れて
緑を思う

白を感じて
暖を思う

かの地は楽園
青と緑と暖の楽園
暖かな風が吹く楽園
心が息づく楽園

白に囲まれ
かの地を思う・・・


◇◆◇「雨」◇◆◇

雨の夜

雨の朝

霧雨 小雨 雨の日々

心を癒してくれるのは
一つの言葉と雨の日々

光降る昼も 星降る夜も
大好きだけど

心を癒してくれるのは
一つの言葉と雨の日々

雨音を耳にして
雨音を感じて
雨音を記憶する

やさしい雨
悲しい雨
楽しい雨
辛い雨

雨音といっしょに
全部ながして
新しい光を手にする

雨の朝 雨の夜

霧雨 小雨 雨の日々

心を癒してくれるのは
一つの言葉と雨の日々





◇◆◇「夏」◇◆◇

風の中を駆け抜ける
地平線を目指しスピードをあげる
体に伝わる振動
マシンとの一体感

光をうける湖畔を横目に
ゆるやかなカーブを
スピードを殺さず曲がっていく
道が近くなる

時折ライダー達とすれ違う
片手を上げ挨拶を交わす
4輪にはない2輪だけの合図
見知らぬ者同士
一瞬にして仲間になる
それはエンジンがついてなくても
同じ事 
挨拶を交わし仲間になる

一人で走っていても
マシンがあれば仲間がふえる
短い夏を楽しみながら
マシンと木漏れ日の中を駆け抜ける

今年の夏はどのくらいの仲間と
出会えるだろう
性別も年齢も関係なく
マシンがあれば仲間になれる

短い夏が始まった


◇◆◇「確かな物は・・・」◇◆◇

この手の中に
この心の中に
一つだけある真実

大事に 大事に 
宝箱にしまい込む
                 
                        
つらいこと
哀しいこと
楽しいこと
どれをとっても
代えられない


確かな事は
たった一つ

この手の中に
この心の中に
一つだけある真実

 




◇◆◇「なくしたものは・・・」◇◆◇

なくしたものは 笑顔
なくしたものは 言葉
なくしたものは 眼差し

望んだ事・・・自分に言い聞かせる
しょうがない・・・つぶやいてみる

これでいい・・・空を見上げる

夕焼けがにじんで見える・・・
ああ・・・きれいだなぁ・・・

両手をひろげ かざしてみる
夕焼けに染まる・・・あぁ・・・
赤く染まった・・・再現のように・・・

「みつけた・・・・っ!」

不意に抱きしめられる・・・
大好きな強さ 大好きな匂い
忘れる事の無い 眼差しの強さ

「逃がさない・・・」

なくしたものは・・・
なんだったかな・・・・?


◇◆◇「いっしょに・・・」◇◆◇

「探してやるよ・・・」
  
なくしたカケラ
夢の中でも捜してる

この手に掴んでいたはずの
小さなカケラ

大事にしていたはずなのに
どこへ消えてしまったんだろう・・・
なきながらカケラを探す

「いっしょに・・・」
「探してやる・・・」

ふっと目を向ければ
やさしい光
私のカケラと同じ色

「あ・・・大丈夫・・・」
「?」

見つけた・・・
私のカケラ・・・

「大丈夫なら・・・」
「いっしょに・・・いこう?」

見つけた私のカケラ
貴方の心の中に・・・





◇◆◇「星空」◇◆◇

思い出すのは 満天の星空

夕日が沈み 海と空の境目が

分からなくなる頃

星は 降り始める

星明りだけで 周りが見えるほど

空がちかく見える

防波堤に座り 星に願いをかける

数え切れないほどに降る星は

私の願いを聞いているだろうか

潮風が髪を揺らし

潮騒が心を揺らす

星降る夜と 潮騒の

優しさだけが 私を癒す


◇◆◇「遥かなる」◇◆◇

遥かなる 宇宙(そら)の果て
幾千の星々の 狭間

夢幻の空間 銀河の彼方
命の消える 果ての宇宙
面々と紡ぐ 命の系譜

見果てぬ宇宙の光に
想い届かんと手を伸ばしても
虚空を掠める指先に
彼方との距離を思う

遥かなる 宇宙の果て
幾千の星々の 狭間

過去 現在 未来
面々と紡ぐ 命の系譜

瞬く星の光には
狭間に消えたものあれど
この地に届く 幾億の輝き

遥かなる 宇宙の果て
遥かなる 命の系譜
面々と続く果ての灯火(ともしび)


遥かなる 遥かなる・・・





◇◆◇「」◇◆◇

◇◆◇「」◇◆◇




◇◆◇「」◇◆◇

◇◆◇「」◇◆◇







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