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『S』番外編(1)



byへなそうる様


§8§「地下アジト再び」≪その後編≫ §8§「地下アジト再び」≪その後編≫           by万里様

マサトとミルクが「アリス姫の部屋」に入っていく。
それを軽く頭を下げ、見送る景山と5人衆。
パタン・・・。ドアが閉まると同時に、景山が振り返る。

「さて・・・。どういうことだ・・・?」 (景山)

「えっ、あっ、そっ、たっ、頼まれたっすから…っ;」(田代)

「チッ、チャリティー用にアリス様が人形を作ったとお聞きしましたんで…」(本郷)

「同行できないので、田代に頼みました…」(福島)

「べっ、別に参謀を忘れていた訳では・・・;;!」(若松)

「・・・・;;;;」(財前)

額に脂汗を浮かべ顔をひくつかせる5人。
眼を細め、腕を組んで5人を睨む景山。

「だせ・・・。」 (景山)

「「「「「はっ?」」」」」(5人)

「人形を出せといってるんだ…」 (景山)

「だっ、だめっすっ!これは自分の宝物っすから、いくら参謀でも譲れないっすっ!!!」 (田代)

必死の形相で懐を抑える田代。
他の4人は、ギョッとしたように田代を振り返る。
ボスの次に恐ろしい景山参謀に逆らうなど思いもよらなかったからだ。
ますます、景山を覆うオーラが黒さを増す…。

「・・・ほぉ〜〜いい度胸だ・・・」 (景山)

「さっ、参謀は頻繁にアリス様にあえるし、お声をかけてもらえるじゃないっすかっ、俺らはあまりあえないし・・・っ・・・ひぃ〜〜〜!」(田代)
助けを求めるように周りを見る田代。だが・・・・目をそらす4人。
((((許せ、田代。人形は惜しいが、参謀は怖い…))))

「他のやつは、もう良い。持ち場に戻れ。田代・・・・俺に逆らうとは覚悟しての事だよなぁ・・・あぁ?」
(景山)

(((((笑っていても、めっ、眼がこわいっす(です)参謀…っ;;;;!)))))
若松、財前、本郷、福島は逃げるように、目礼すると急いで立ち去る。
残された田代…!
絶体絶命!!!!!まさに、蛇に睨まれた蛙のよう!!!!!!
ピンチだ!田代!どうする!!田代!!!!!

「さて・・・鍛えなおさないとなぁ、あぁ、わかってんのかぁ、おらぁ!!!!!!」 (景山)

「えっ、いやっ、;;ひぃ〜〜〜〜〜〜;;;;;;;;!!!!!!!!」 (田代)

この後はご想像にお任せします。
持ってないはずのミルクが作った人形を嬉しそうに見つめ、大事に懐に仕舞う景山がいたそうな。
福島に詰め寄る田代の姿も見えたとか、見えなかったとか…。

§ファンクラブ会報§≪若松編≫ §ファンクラブ会報§≪若松編≫           byへなそうる様

若松「ふふっ」
本郷「若松…携帯どうかしたのか?」
田代「やらしいサイトでもみてるんじゃないっすか?」
若松「…」(携帯に夢中)
田代「なにみてるんすか?」
若松の携帯を覗き込む田代
若松「…わっ、ばかやろうっ覗くな!!」

田代「わ〜〜〜〜!!アリス様の壁紙になってる〜〜〜!!」

本郷/財前/福島「なに〜〜〜〜っ!!」

一斉に若松の携帯に駆け寄る5人衆
財前「こいつ…カメラ付きの最新機種…メガピクセル画像じゃねえか…(怒)」
福島「こっそり隠し撮りしやがったな…このやろう…(怒)」
若松「まて…話せばわかる…(汗)」
本郷「まぁまて皆の衆、どうだろう?とりあえずこの画像はみんなに頂くとして…若松を会報の写真部にするというのは…」
若松「え…ちょっとまて…」
本郷「ボスの目を盗んでの隠し撮り命がけの仕事だぜ…一回出来たんだからできるよなぁぁぁぁぁ若松?」
凄い形相のやつらに取り囲まれる若松…
          絶体絶命のピンチ!!!!!

若松「……………(汗)」

 というわけで無事?若松はアリス様ファンクラブの写真部に着任することになりました…定期的に画像が届くはずです…(笑)

§それぞれの休日§「景山 勲 参謀の休日」 §それぞれの休日§「景山 勲 参謀の休日」           by万里様

某日、久方ぶりに休日が取れた。
休日といっても、常に携帯で部下と連絡は取っている。
ただ、ゆっくり出来る時間が普段より多いだけだが・・・

A:M7:00

いつもより穏やかな起床
地下アジトに程近いマンションの1室が景山の自宅だ。
眼を通してなかった書類をチェックしながらコーヒーを飲む、穏やかな時間。

A:M10:00

某デパートに景山の姿・・・。
場所は厳つい姿には似合わない・・・
なんというか・・・。
「なっ、何をお探しですかっ…」
周りはかわいらしいフリルやレースのついたドレスが並ぶレディースショップだ。
景山・…浮いてるぞ…。
「これの、白と、ローズピンクありますか?」
「はっ、はい、サイズは同じでよろしいですか?」
「ええ、あとカタログなどありましたらいただけますか?」


ショップの袋を片手に景山が次に向かったのは・・・
ファンシーショップだ。
(そっ、そこにはいるのか!?)
両手いっぱいにかわいらしい小物を持ちレジへと向かう。
女子高生、女の子の視線にもめげず、清算を済ませる。
(あぁ、レジのおねーさんの視線が痛い・・・)

そのあとも、ゲーム、ぬいぐるみなどを買い求めデパートを後にする。
黒塗りのベンツの後部座席には不似合いなピンクやキャラクターのついた袋がいっぱい・・・・。
車を走らせながら、目に付いたショップにさらに寄る
増えつづけるファンシーな袋・・・・
(それで良いのか?!景山よ!)

とあるショップでカタログを探してもらってる時、
景山の携帯がなる。

「失礼」
「私だ…そうか…すぐもどる。」

カタログをもらうと、アジトに戻る。
「おつかれさまです!」(田代)
「あぁ、・…そうだ、田代と福島、後部座席のものを『アリス姫の部屋』に運んでおけ。運ぶだけで良いからな。」
「「わかりました!」」(田代・福島)

どうやら、穏やかな休日も終わりのようです。
私室に向かう景山。
それを見送り、車から大量の荷物を運び出す2人。

「これ・・・全部アリス様のだよなぁ」(福島)
「参謀が自分で店まで行って、買ってきたのかなぁ」(田代)
「「…想像つかない…でも、俺たちも一緒に行って撰びたいなぁ」」(田代・福島)

2人でも、抱えきれないほどの荷物を苦労して部屋に運び入れる。そこへ、景山が戻ってくる。

「本宅と、ここと、マンションに置くものと分けるから、手伝え。」
「「はい!」」(田代・福島)

荷物を袋から出し、景山に聞きながら分けていく、楽しそうな3人・・・。

「これ似合いそうですねぇ」(福島)
「当たり前だ。俺の目に狂いはない。」(景山)
「あっ、これこの間欲しいって遊んでいる時に、おしゃってましたよ!」(田代)
「そうだろ、アリス様の欲しがってたやつの新作なんだよ。」(景山)

厳つい男3人が、可愛い服やファンシーな小物に囲まれて、にこやかに会話する。
(それで良いのか!闇の組織よ・・・!他人には見せられないぞ!!!)
手早く(?)分けると、アジト用はきちんと配置する。
本宅用は田代と福島に持っていくように頼むと、私室にもどっていく。

私室に入ると、机のカギつきの引出しを開けもらってきたカタログをしまう。
(そんなに大事なのか?ファンシーカタログ…?)
景山 勲 43歳・・・もっかの楽しみはミルクの世話を焼くことである。
自宅のマンションにも、カタログが季節ごと、最新刊ごとに届けられる。
まじめな顔をして、
ファンシーカタログ をめくる厳つい男・・・。
そんな、景山参謀のある一日です・・・・。


後日、色々なカタログを中心に顔を付き合わせる愉快な5人衆がいたとかいないとか・・・。

アリス様との素敵な午後 by福島 §アリス様との素敵な午後 by福島§           byへなそうる様

とある午後の地下アジト…

福島 「失礼します…アリス様お茶お持ちしました」
ミルク「ありがと〜〜!!」
   「ん〜やっぱりレモンティーおいち〜」
福島 「そういって頂けると嬉しいです。ボスはまだお戻りになりませんか?」
ミルク「お仕事忙しいみたい…」
福島 「そうですか…そうだっアリス様はタイタニックの船長が最後に飲んでいた物を御存知ですか?」
ミルク「…しらな〜い」
福島 「実はこのレモンティーなんですよ。
    セイロン島ヌワラエリア地方のラバース茶園のお茶なんです」
ミルク「へぇ〜」
福島 「今度アールグレイのお茶などいかがでしょうか?
    柑橘系のベルガモットという果物の精油を茶葉に吹き付けているのでレモンティーに似た感覚でストレートでお飲み頂けるのでは…しまった…」

調子にのってうんちくを喋り過ぎた福島…
目の前には静かに寝息をたてるミルク…
福島 「こんな所をボスにこられたら…」
どうする福島っ!!

とんとんっ! 扉が叩かれた
ぎゃ〜〜〜!!! 高鳴る心臓っっあわてふためく体…

田代 「アリス様新作のゲームソフトが……福島お前………」
福島 「違うんだっこれには訳が… 訳がっ!! (汗)」

景山 「お前達何をさわいで… アリス様 …どう言う事か説明してもらおうか…二人とも…」

田代 「俺関係ないっすよっっ!(泣)」
景山 「問答無用っ!!(怒)」

そうして2時間後やつれた様子で参謀室からでてくる二人をみたとさ…そんな事とはしらずまだ夢の中のミルク姫…その前で1時間待ちぼうけてるマサト王子がいたとかいなかったとか…

§それぞれの休日(2)§「若松 司 の休日」 §それぞれの休日(2)§「若松 司 の休日」           by万里様

側近中の側近を自負する男若松。 (景山っちの次ね次)
マサトの傍にいるために、男のシンボルをも切り落とそうとするぐらいマサトに心酔している。

元は、地下アジトの中に部屋を作りそこで生活していたが、立場が上になるにつれ景山から、

「金はあるんだからマンションを借りろ、マンションを。
プライベートと仕事を切り離す事も大切だぞ。」

といわれ、しぶしぶ地下アジト近くに居を構える。
が、ほとんど帰らないので1DKである。
(借りた意味がないような…)

A:M 5:00

目覚ましなどなくてもこの時間に起きれる男。
(老人のよう・・・)
日課の10キロマラソンをし、格闘技のさらなる向上をめざし鍛錬する。
今日は、マサトがミルクとデートなので、呼び出しがあるまで休みである。
これといって趣味という趣味がないので、こういうときは時間を持て余す。

A:M 10:00

某所、おじさん連中に混じって1人浮いているのは、若松だ。
教室のような所の黒板には、
『男の料理』 の文字が・・・。

「若松さん、久しぶりだね。仕事忙しかったのかい?」
「ええ、色々飛び回っていたので、久々の休みですよ。」
「出れなかった分のレシピいるかい?わしのでよかったら、コピーしてあげるよ。」
「あっ、お願いします。吉田さんのは細かく綺麗に書いてあって、分かりやすいので嬉しいです。」
「おい、おい、まるでわしらのは、汚くて分かりにくいみたいじゃないか?!」
「えっ、いっ、いや、そういう訳ではなくて;;;」
「はっはっはっ!冗談だよ!」

4〜5人のおじさんたちに囲まれて、大きな体を小さくする若松。
(なっ、なじんでるなぁ〜、)
おじさま達と和気藹々と料理を習い、出れなかった分のレシピをしっかりとコピーしてもらったた若松は、教室を後にする。

帰る途中、すーぱーに寄り色々と食材を買い込む。
自宅に戻ると、もう一度今日習った料理を1人で作ってみる。
出来上がった料理を前に、満足げな表情だ。そこに携帯がなる。

「私です…アジトの方ですか?…分かりました、すぐ向かいます。」

作った料理をタッパーに詰め、アジトへと急ぐ。
マサトとミルクを出迎えた後、景山に耳打ちされマサトは総裁室へ
ミルクは自分の部屋に入っていった。景山に言われミルクの後に続く。

「お帰りなさいませ、アリス様。デートは楽しかったですか?」
「ただ今若松さん。楽しかったけど、マサトったら『飯は先食べてろ』ですってぇ。いっしょに食べたかったのになぁ」
「それでしたら、私が作ってみた物があるのですが、お食べになってみますか?」
「えぇー!若松さんが作ったのぉー!たべるぅ。」

ミルクの言葉にいそいそと嬉しそうに、温め準備する。
そして、ミルクが食べるのを見ながら少し心配げな顔をする。

おいちぃー! 若松さんて料理上手!後で教えてぇー!」

ミルクの声に、笑みを浮かべうなずく男。 (それで良いのか…!若松よ!)
側近中の側近と呼ばれ、後輩達に恐れられる男若松。

ミルクの 「若松さんて、ママみたーい!」 という一言に、触発され料理を習い始めた、実は 健気な男 である。
そんな若松のひそかなある休日です。


田代と福島が訓練の合間を縫って別の料理教室に通いだしたのはこの後である。

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「」
§それぞれの休日(3)§「若林 猛 の休日」           by万里様

ヨーロッパ方面の仕事(裏、表)を、いってに任されている若林。
あまり出番はないが、こいつもファンクラブ会員である。
海外は日本と違って休日はしっかりとるので、若林も今日は休みである。

自宅マンションの居間で、若松に送らせた会報を読みながら悔しげにつぶやく。

「楽しそうだな…いっそ、誰かに任せて日本にかえろうか・・・いや、アリス姫を長期休暇の度に招待して・・・う〜ん、そしたら参謀や若松もくるか・・・あっ、仕事だとボスについて行かなきゃいけないから、やっぱり日本に帰るか…。」
         (ちゃんと仕事をしろ!海外責任者!)
しばらく会報を見ながらうなっていたが、不意に思いついたように出かける準備をして、1〜2本電話をかけ、自宅を出る。

ここは、とあるカフェ。ある男が若林を待っている。彼は、新進気鋭のデザイナーで、フリルやレースを多用したフェミニンな服を作る事で有名である。

「やあ、待たせたね。コレクション前なのに、時間を取らせてすまない。」
「いえ、ミスターには、いつもお世話になっていますので・・・。」
「早速だが、ドレスを1〜2着作って欲しいんだ。普段着れる様なのもあるといいな。サイズはこのメモに書いてある。金に糸目はつけないから、上質のシルクやイタリアンポリで作ってくれ。」

デザイナーに色々注文をつけ、その場でデザインや色を決めると

「一ヶ月以内だぞ!それ以上は待たないからな!」

と言い切ると、あっけにとられるデザイナーを尻目にカフェをでる。
(コレクション前じゃないのか…無謀である…)

さらに、もう1人デザイナーに会うと、同じように無理難題を押し付けると、意気揚揚とパリの街に繰り出す。
長身で欧米人に引けを取らない体躯の若林。颯爽と歩く姿は道行く女性の目をひく。
実は若林、つまみ食いはよくしている。ちゃんと避妊をしている分だけ本郷よりまし、というだけで、どっちもどっちだ・・・。
(両極端だな、構成員…遊び人と、堅物と…。)

ショップを色々覗きながら、マサトに頼まれていたシルバーアクセサリーのデザイナー達に進行状況を携帯で確認する。


いったん自宅に帰った若林は、駐車場に止めてあるバイク・HARLEY−DAVIDSONの82’SHOVEL−RIGIDをチックして、エンジンをかける。
若林は、マサトに触発され少年時代からバイクを無免で乗り回し、さらに海外に移ってからはカスタム(改造)が趣味というバイク好きに拍車がかかった。

「カスタムは自分でする物だ!他人(整備士)に任せるなど、邪道だ!」

と豪語するように、自宅の車庫にはそこらへんの工場に負けないぐらいの設備を整えてある。
バイクにもクルージング中に何か遭ってもいいように、車載工具の他にレザーバックに工具を詰め、フロントに括り付けてある。

パリ郊外にバイクを走らせながら、よからぬことを考える。

(そうだ、今度サイドカーでもつけて、アリス姫を乗せようかな。
・・・それとも、後ろに乗せるか…ふっ、ボスが許すわけないか・・・。)

ミルクがバイクに乗るのを怖がっている事をまだ知らない若林…。
妄想は深まるばかりである・・・・・。

そんな、風を切る爽やかな休日の1日である。
(頭の中は爽やかかどうか…疑問だ…)


1ヶ月後、本宅にミルク宛に若林から荷物が届く。荷物の中身は、ドレスや普段着、かわいらしい小物と数枚の写真・・・。
それを見たマサトと景山が抗議の電話を若林にかける。
写真には一言・・・・。
『アリス姫、今度本物のシンデレラ城を見に、私のバイクでクルージングしませんか?
                             若林』

何処までも食えない男・若林。さすがは、 マサトの悪友 である。