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『S』番外編(3)
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| 「ティンクル」 |
「ティンクル」 by万里様 「よしっ、ちょっと休憩するか・・・。」 若林が星野にそう告げる。 SSS候補生として、若林預かりになった星野は、任務の合間をぬって若林の直接指導を受けていた。 SSとしての訓練ではトップクラスだった星野でも、若林指導のSSSとしての訓練では、内心ねを上げそうになる事も多く自信をなくしそうになっていた。 「・・・どうした?星野、悩みながら訓練を受けてても身につかないぞ?」 訓練室の隅にひいてあったマットに横になりながら乱れた息と限界まで使い果た筋肉を整えようとしている星野に若林が声をかける。 「はぁ・・・コウメイ福隊長は・・・息も乱れてないので・・・・はぁ・・・ちょっと自分は自分の事を過信していたんだなぁ・・・・と・・・」 傍で覗き込む若林に、起き上がる気力もなく星野は答える。 面白そうに片眉を上げ若林は、星野の傍に腰を下ろした。 「お前と訓練している期間が違うからな・・・。同じじゃ上に立つ事は許されないだろう・・・・。それに、お前は結構無駄な動きが多すぎるぞ?だから余計に体力を使うんだ。」 「はぁ・・・・」 SSでトップであった事から、実地では及ばないまでも、訓練では多少はついていけると思っていただけに、若林から受ける訓練にねを上げそうになる自分に嫌気がさしていた星野は、思わずこみ上げて来た涙を隠そうと腕で目を覆った・・・。 若林のいた場所の空気が動き、前髪に指がかかる。 ゆっくりと濡れて張り付いた髪をかき上げる仕草に耐えていた涙がこめかみを伝う・・・。 「もう少し・・・休憩しようか・・・・。」 優しい指と声に慰められている事を知り、思わず向きを変えると若林と目が合い、恥ずかしくなって顔をそらしたら、目の前の胸に額を押し付ける形になってしまった。 余計に恥ずかしくなって体を離そうとした星野は若林にまた髪をかき上げられ動けなくなってしまった。 「Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are! Up above the world so high, Like a diamond in the sky. When the blazing sun is gone, When he nothing shines upon, Then you show your little light, Twinkle, twinkle, all the night.・・・」 髪を優しくなでられながら、耳元で優しく響く歌声に、暗く自虐の底に落ち込みそうだった星野はすうっと心が癒されていくのを感じた。 「落ち着いたか・・・? 優・・・お前はこれからいくらでも伸びる。俺が鍛えてやる。力を出し切る前に自分の限界を決めるな。 俺を信じてろ・・・分かったか・・・優」 「はい・・・・」 「さぁ、休憩は終わりだ!」 反動をつけずに、星野ごと立ち上がった若林は、星野の顔を覗き込みながら言った。 「もう大丈夫だな?」 「はいっ!!」 にっこり笑い合った二人はトレーニングを開始するために歩き出した・・・・。 END |
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by様 |
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