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<71> 「闇の本質」 |
§71§「闇の本質」 「・・誰が許すと言った?」 マサトがそう言った時、アザミは音を立てて息を吸った。 悪寒などという生易しいものではない。 全身が鳥肌立ち、膝が震え、指先の血が引いていく。 おそらくセットした髪も根元が逆立っているだろう。 アザミはマサトを正視していることが耐えられなくなり、硬直しガクガクと小刻みに震える首を、隣りに佇んでいる景山に向けた。 景山は表情を変えずに、伏し目がちにじっとしている。 アザミは噛み合わない唇で、もう一度息を吸うと、 「・・わかりました。・・計画はそのまま継続致します。」 と、やっとの思いで答えた。 マサトの決定に反論や意義申し立ては許されない。 しかも、マサトからは、おぞましいほどの暗い冷気が漂ってきている。 こんな時に逆らおうものなら、反逆者として足の指を潰されかねない。 アザミは自分の甘さを思い知らされていた。 「あ・・そのことに関してですが・・」 景山が無機質な声で言った。 「何だ?・・言ってみろ。」 マサトはデスクに両肘をつき、組ませた手の上に顎を乗せて、景山に冷たい視線を投げる。 「はい。・・例の女ですが、破いて損失してしまった分を返済する為に、バイトを始めたようです。」 「知ってるぜ。ミルクは今日、その女のバイト先で、香織と応援がてら昼食を食べてから来るそうだ。」 「・・ご存知でしたか。・・申し訳ありません。」 景山は微かに笑みを浮かべたが、唇の端を上げた時には笑みが消えていた。 「だからどうだと言うんだ?」 「いえ。・・ただ、アリス様も旧友と和解されて、喜ばれておいでのようでしたので・・ショックをお受けになられるだろう、と・・」 「まぁ、初七日の法要までは旅行中に済んでた方がいいだろう。そういった物を目にすると、余計に悲しみが増すらしいからな。」 「・・お話になられるのですか?」 「不慮の事故の何を?」 マサトが片眉を引き上げる。 「・・そうですが・・お気付きになられるのでは?」 「さぁ。・・聞かれたら、俺は肯定も否定もしない。嘘で誤魔化す気はないが、聞かなくていいことは聞かせないだけだ。」 「疑念だけでも、お苦しみになられるでしょう。」 「ミルクの温情で全てを許していたら、何をしても謝りさえすれば許される、などと勘違いする奴が出てきて、統制が取れなくなる。」 「・・はい。」 「あの女は許せる範囲を超えてしまったのだ。・・エゴの強い性格がそう簡単に治るとも思えない。・・ミルクの携帯を壁に叩き付け自分から友情を断ち、自分が味わった陵辱の辛苦をミルクにも味あわせようと謀略し、弱みを握ったとばかりに恐喝。・・それでも心配して駆け付ければ命を狙い、嘲笑いながら巻き上げた金を引き千切る。・・一時改心したように見せても、この先またどんな罠を仕掛けてくるか知れないぜ。・・あれはそーゆー女だ。・・花を荒らす害虫は駆除するべきだろう?」 「・・仰せの通りです。」 「ミルクは俺の妻。・・その意味は?」 「我等が闇の覇王、総裁閣下の姫君にあらせられます。」 景山は跪いて胸に手を当て、頭を垂れて言った。 「アザミもわかっているだろうな?」 「はい。大君に忠誠を誓いし者として、アリス姫をお守り致します。」 アザミも景山と同じように跪いて答えた。 「一切の情けはいらねぇぜ。計画は確実に遂行しろ。」 「はい。」 「仰せのままに。」 マサトはアザミが部屋を下がると、暗号で送られてきたディスクを解読し始めた。 激昂し荒ぶることは少なくなったが、決して温厚になった訳ではなく、本質は変わらないままのマサトに、景山は脅威と敬意を同時に感じながら、次の指示を待って冷酷な横顔を見つめていた。 その頃、ミルクは、家まで来た香織と一緒に久し振りの電車に乗って、美佳がバイトしている街まで出掛けていた。 ミルクのボディーガードは、美佳の一件以来、1メートルと離れずに着いてくるようになっていた。 「何か緊張しない?」 香織は水着を買いに行った時にもボディーガードが付いて来るのは経験していたが、これほど近くにいるのは慣れない様子で、チラチラと後ろを気にして言った。 「初めの内は超ぉーヤだったよぉ。」 「あ、やっぱりぃ?」 「でも、慣れちゃったから、気にならないようになったけどぉ。」 「ふーん。・・けどさぁ、トイレのドアの前とかに立たれてたら嫌だよねぇ?」 「アハッ・・外ではトイレ行かなぁーい。」 「でしょぉ?」 香織がクスクスと笑うので、ミルクも一緒になって笑った。 ボディーガードにドアの前に立たれた部屋の中で、マサトに過激に抱かれて、思い切りよがり声を上げてしまうこともあるとは、恥ずかしくて打ち明けられない。 愛し合った直後のベッドの中で、恍惚とした余韻に浸っている姿も、若松には何度も見られている。 羞恥心が麻痺しているとは思わないが、全てマサトの一部と思うようにして、無理矢理慣れることにした。 美佳も含めた三人の中で、一番内気で恥ずかしがりだった自分が、もしかすると一番大胆になっているのかも知れない、と思うと不思議な気がする。 彼氏の影響で変わったことでは、ミルクもそうであり、美佳の変化を責められないように思う。 ただ、出会った相手が悪かったのだろう。 そう思うことが美佳を傷付けそうで、口に出しては言えなかったが。 「・・香織はどんな彼氏が出来るのかなぁ?」 「なぁに?急にぃ?」 香織は笑いを含んだ明るい目で聞き返した。 「何となくぅ。・・3週間も日本を離れてたら、色々変わるかなぁ、って。・・香織が劇的な恋に落ちてるとかさぁ?ふふっ。」 「ないない。・・私の好きなタイプはぁ・・強いて言うなら、ミ・ル・ク・だもん。ふふふっ。」 香織はミルクの腕に腕を回して笑った。 「えー・・・ミルみたいな男性って、きっと頼りないと思うけどなぁ・・」 ミルクが目を丸くして瞬きをすると、 「好みの男なんていないもん。・・今は友達といる方が楽しいの。」 と言った香織が、ミルクの手を握って走り出した。 「あーん・・走るのぉ?・・暑いのにぃ・・・」 「きっちりスーツを着込んだ大男を困らせちゃおッ!あははッ!」 「ミルが先にバテるぅぅ・・・」 ミルクはそう言いながらも、香織と並んで楽しく笑いながら走った。 昼近い夏の陽射しは焼け付くようだったが、走ると髪に風が通って気持ち良かった。 ミルクは、友達っていいなぁ、と感じながら香織の笑顔を見ていた。 美佳のバイトしているファーストフード店。 「いらっしゃいませぇ。二人とも来てくれたんだぁ。ありがとぉ。」 と、営業スマイルで出迎えた美佳は、 「つーか・・・二人とも汗吹き出して・・・どうしたのぉ?」 と、今度は本気で笑い出した。 「香織が走りたがるからぁ・・」 ミルクは汗をハンカチで拭いながら、荒い息遣いで答えた後、 「美佳ぁ、その制服可愛いねぇ。髪も縛ってると大人っぽいよぉ。」 と、目を輝かせて言った。 「そぉ?・・フフン。ありがとッ。・・で、ご注文はお決まりですか?」 「あー、それそれ。その台詞ぅー・・・様になってるじゃぁーん。・・バイト、いいなぁ。ミルも冬休みはバイトしよっかなぁ。」 「彼氏が怒るよぉ。・・クスッ。」 「え、でも・・彼だってバイトするじゃん?路上で。」 「あー。あれってバイトだったんだぁ。」 「うん。・・趣味を兼ねてらしいけどぉ。」 「へぇ・・」 「ミルク。後ろに待ってる人がいるから注文しよぉ。」 メニューを見ていた香織がチーズバーガーとコーラを注文する。 「ぁ・・うん。・・じゃぁ、ミルも同じのにする。」 「はい。セットでなくてよろしいですか?・・ポテトはいかがでしょう?」 「ふーん。始めたばかりにしては上手いじゃん。・・でも、いらなぁーい。」 「香織ってほんっと・・ケチ。」 そう言いながらも、美佳は二人が来たことを喜んでいるようで、隣りで接客している年上の先輩を気にしながらも、注文した物を渡した後、 「ゆっくり食べていってね。・・また、今度話そッ。」 と、笑顔で手を振った。 昼食を食べてから香織と別れたミルクは、また電車に乗り、マサトのマンションへ行った。 マサトはすでに来ていて、玄関で出迎えるなりミルクにキスをした。 ミルクはキスに応えながらも、 「、、ぁん、、、でね、、制服がすっごく似合っててねぇ、、、」 と、何とか美佳のことを話そうとしていたが、マサトは、 「俺とお前には、もっと大切な会話があるだろう?」 と、話を打ち切ってしまった。 「この所、忙しくて・・ゆっくりした時間を取ってやれなかったから・・たまには、二人だけの空間でひとつになろうぜ。・・ん?」 「、、ぅん、、、」 首から肩へと唇を滑らせながら熱い息で囁かれると、体の芯がジワーンと熱くなる。 エアコンは朝から効かせてあったのか、ヒンヤリとした空気が満ちていて、真夏の太陽で火照った体から汗が引いていく。 けれど、マサトの熱い吐息に、別の火照りが股間を熱くする。 ビクビクと花唇が痙攣し、甘い蜜がトロリと溢れ出してきてしまい、立ってキスをしているのが辛くなる。 「、、ぁ、ぁ、、、マサトぉ、、、」 「ベッドへ行くか?」 「、、うん、、、行くぅ、、、」 ミルクはトロンと半開きになった目で、甘えた声で答えた。 「、、ぅわぅ、、、冷えてるぅ、、、」 エアコンの冷気で冷やされたシーツに、全裸になったミルクが横たわり、プルッ、と震えた。 「朝、掃除してから、エアコンを入れておいたからな。」 マサトは冷たさを気にすることもなく、ミルクに添うように横になり、熱い掌でミルクの鳥肌立った肌を撫でた。 「ハァァ、、、マサトの熱が気持ちいい、、、」 「ククッ。俺にはミルクの冷たい肌が気持ちいいぜ。」 マサトは掌で白い胸を丸く包み込むと、固く突起したピンクの乳首を舌先で転がした。 「ぁ、、ん、、、昨日、、こっちに泊まったの?」 ミルクは感じて首を反らせ、目を閉じ眉を微かに寄せて、鼻に掛かった喘ぎ声を洩らしながら聞いた。 「ああ。たまにはシルバーアクセサリーも売ってやらねぇとな。待ってるファンに悪ぃだろ?」 チュパッ、、と乳首を吸って、答える。 「、、ん、、ぁぁ、、、ミルも、、バイトしたいなぁ、、、」 「バーカ。・・んな事、させられるかよ。」 「ぁぁッ、、、痛ぅッ、、、だってぇ、、、お仕事って楽しそうなんだもん、、、」 乳首をキツク捻られ、ミルクは痛みに眉を寄せて、涙目でマサトを睨む。 「来年にはママがケーキ店をオープンさせるじゃねぇか。そうすりゃ、自然と手伝うことも出てくるし、休みにはバイト出来るだろ?」 「、、、ママのお店でもバイトって言うかなぁ、、、?」 「ちゃんと時給貰えばいいさ。もちろん仕事はきっちりした上でな。」 「、、、そっか、、、」 ミルクは完全には納得出来ないものの、唇を尖らせて頷いた。 「だいたいなぁ・・・お前が奉仕するのは俺だけでいいんだぜ。」 マサトは体を上にずらすと、ミルクにヘソまで伸びた蛇をくわえさせた。 「んッ、、、んん、、、」 ミルクはマサトがあまり話をしたがらないことに気付いて、コチコチの蛇をしゃぶることに専念し始めた。 チュプッ、、チュボッ、ズチュッ、、チュパッ、、、 音を立てて吸い付きながら首を振る。 「アァァ・・・そうそう。・・お前は俺の事だけ考えてりゃいいんだ。」 「、、ぅん、、、」 チュブッ、、ブチュッ、、チュポッ、、ズボッ、、、 「・・勉強、部活、友達、・・色々大事にしてぇのもわかるが・・一番肝心な俺を忘れんじゃねぇぜ。」 「、、ぅん、、、」 ミルクは鼻で返事をすると、更に喉の奥までくわえ込んだ。 その様子にマサトは、フッ、と笑みを浮かべ、 「ま、いいさ。・・その内、三度の飯より、しゃぶるのが好きな女にしてやるぜ。・・四六時中、体が疼いて、したくてしたくて堪んねぇ、って女にな。クックックッ。」 と言うと、愛しそうに髪を撫でた。 1時間近くもしゃぶらせ続けたマサトが、ミルクの喉の奥に勢い良く射精した時には、ミルクは目眩で半分意識が飛んでいた。 マサトは、ぐったりとしているミルクの両足を大きく開いて、シーツに染みが広がるほど蜜を溢れさせている蜜壺と花弁を、舌で啜るように愛撫した。 ピチャッ、、ピチュッ、、ズズゥッ、、、 「、、ぁぁぁ、、、マサトぉ、、、」 目を閉じて荒い息をしているミルクが、弱々しい声で喘ぐ。 「クックッ。情けねぇ声だなぁ。・・数時間くらい、吸い付いたまま離れねぇぐらいの根性でいろよ。」 「、、ぅぅ、、だってぇ、、、ぁ、、ぁぁ、、ん、、、」 「お前は俺の女だ。・・いいか?俺の女ってことは、全身をおまんこにして感じてろ、ってことなんだぜ?」 「、、、、、ぅ?」 「お前の全てが、俺を受け入れる為だけに存在してるってことさ。・・このおまんこだけじゃなく・・口も、手も、おっぱいや腹、・・そして、尻も。・・直接触らねぇとしても、目で触れ、耳で触れるくらいでいなけりゃ・・俺の沸き上がる欲望は受け切れねぇ、ってことだ。」 「、、、ぁぃ、、、」 「いつでも、どこでも、俺と繋がってると思ってろ。」 「、、、ぁぃ、、、」 「そして・・どんな時でも、俺が望めば、嬉々として吸い付き、股を広げる女になれよ?」 「、、、ぁぃ、、、」 「・・俺に嫉妬させるな。・・いつでもお前の甘い蜜で、俺の乾いた心を潤してくれ。」 「、、、ぅん。」 ミルクは、マサトの女になることの重大さを改めて感じ、戦慄を覚えて再び鳥肌立った。 「クククッ。・・今更、怖がってんじゃねぇぜ。」 「、、、違ぅ、、もん、、、嬉しいって、、感激してる、、だけ、、、」 「・・クスッ。意地っ張りな所も可愛いぜ。・・なら、・・自分でおまんこを広げて見せろ。”舐めてください。”って言ってな。」 「、、、ぁぃ、、、」 ミルクはそう答えると、自分で膝を大きく開き、両手の指先で花弁を左右に押し開き、赤い肉襞まで見えるようにして、マサトの前に晒した。 「、、、舐めて、、ください、、、」 ヒクヒクッ、と襞が動いている。 「ん、いい子だぜ。」 マサトは喉で笑って、蜜壺の中へと舌を差し込んで舐め始めた。 ピチャッ、、ピチャッ、、チュプゥ、、ズズズッ、、、 「あぁぁ、、、ぁん、、んー、、、感じるぅぅ、、、」 「クックッ。いい声だぜ?・・こうでなきゃなぁ?」 「ぁ、、ぁぃ、、、ぁふっ、、、ぁぁぁ、、、」 ミルクは全身全霊で感じながら、喘ぎ続けた。 |
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<72> 「熱い嵐」 |
§72§「熱い嵐」 「あぁぁぁぁぁ、、、あふっ、、、どうかしちゃぅぅぅーッ、、、」 ミルクは背中を大きく仰け反らせて、首を振りながら感じ続けている。 マサトの指にGスポットを強く擦られ続けて、何度も腰を浮かせて体を捻るようにうねらせる。 「ククッ。ここは嫌がる女でもイキまくるツボだからな。」 「ぅ、、くふん、、、嫌がってないじゃぁーん、、、あぁぁぅぅ、、、」 「俺の指を見るだけで興奮するようになるぜ。・・いいだろう?」 マサトは唇の端で笑うと、手を返してGスポットの反対側の膣壁を擦り始めた。 「あッ、、あぁぁぁ、、、そこぉぉ、、、おかしくなっちゃうよぉぉ、、、」 ミルクはガクガクと体が震え出す。 足の裏が攣りそうなほど反って痺れている。 膣だけに集中する愛撫と強い刺激に、急所をつかまれて為す術もない小動物のように翻弄され続け、半分啜り泣きの状態で叫ぶように喘いでいる。 「そろそろ潮が噴き出すぜ。」 マサトは二本指を三本にして、更に強く擦る。 「あぁッ、、、あぁぁーッ、、、いくぅッ、、、いっちゃうぅぅッ、、、あぁぁぁぁーーッ、、、」 ピュッ、、、ピュピュピュゥッ、、、ピュゥゥゥーーーゥゥッ、、、 透明な液体が噴水のように勢い良く噴き出した。 ミルクは放心状態でガクガクと震えている。 マサトは腕や胸を濡らしたまま、ミルクの痙攣が治まるのを待った。 吹き出した潮の量はそれほど多くはないが、水鉄砲のように勢いがあるので、顔から胸や腹まで飛び散っている。 「ハァハァハァ、、、ぁふっ、、、マサトぉ、、、」 ようやく痙攣が治まり、薄目を開けて、マサトを切なそうに見るミルクに、 「すげぇビショビショだぜぇ?・・舐めて綺麗にしろよ。」 と、命令する。 マサトのいつになく厳しい態度に、ミルクは悲しげに瞬きをすると、 「、、、ぁぃ、、、」 と答え、まだ完全に回復しないプルプル震える体を起こして、マサトの濡れている肌を舐め始めた。 ペロッ、、ピチャッ、、ペロッ、、ペロン、、、 「微かに塩っぱいが、全然臭いもなくて、嫌な感じはしねぇだろ?」 「、、、ぅん、、、」 ミルクが、コクリ、と頷いて、マサトの腕を舐めていると、 「蜜でぐっしょり濡れた指も、舐めて綺麗にしろ。」 と、ミルクの鼻や口に指に絡んだ蜜を塗りつけた。 「、、ぅ、、、ぁぃぃ、、、」 ミルクは横隔膜を震わせながら啜り上げ、マサトの指を両手で支えて舐めた。 指の一本一本を、フェラチオするようにしゃぶって舐める。 「蜜は潮と違って、甘酸っぱくていい匂いがするだろ?」 「、、、わかんない、、、」 ミルクは拗ねた目でマサトを見上げた。 「クックックッ。男にはたまんねぇ匂いなんだぜ?・・けど、ま・・女は男性ホルモンの方がいい香りに感じるのかもな。」 「、、、多分、、、」 ミルクは、スンッ、と鼻を啜ると、目を伏せた。 「拗ねるなよ。・・ククッ。ミルクがあんまり可愛いから、・・たまぁに、イジメてみたくなっちまうのさ。」 マサトはそう言って笑うと、ミルクの頬を、舐めて綺麗にした指先で、優しく撫でた。 「・・本当に・・可愛くて可愛くて、こっちがどうにかしちまいそうだぜ。」 「、、、マサトぉぉ、、、くふん、、、」 「これぐらいで泣くな。俺を信じてるんだろ?」 「、、うん、、、」 「けど・・ベッドの中でなら、いくらでも泣いていい。・・もっと、もっと・・泣かせてやるぜ。」 「、、、ぇ、、、もっと、、?」 「泣いて、怒って、笑って、また泣いて、・・全部の感情をベッドの上に吐き出させてやる。」 「、、、どうしてぇ?」 「・・・外で多少辛い事があっても、取り乱すことがねぇようにな。・・あんまり素直で感情を丸出しにしていると、また邪な奴等に付け入られちまうぜ?」 「、、、ごめんなさい、、、」 「俺の強さに憧れるなら、俺の地獄を一緒に覗くぐれぇの気持ちでいろ。」 「、、はぃ。」 「・・何があっても、ついて来いよ?」 「、、、ぅん。」 ミルクが頷いた時、溜まっていた涙が、ポロン、と落ちた。 「いい子だ。・・愛してるぜ。」 マサトは感極まったようにミルクを抱き締めた。 ようやくマサトはミルクを抱き締めて、とろけるほど柔らかくなった膣にそそり立つ蛇竿を押し込んだ。 「ぁッ、、、ぁぁぁッ、、、んー、、、」 ミルクは頭を反らせて大きく息を吐き、それからもう一度深く息を吸って、マサトの胸に頬を押し当てた。 マサトはミルクの髪を優しく撫で、 「ちょっとだけ・・怖かったか?」 と、穏やかな声で聞いた。 「、、、ぅ、、ん、、、少し、、、」 ミルクは小さな声で答えると、頬ずりをする。 「・・そうだろうなぁ。・・ミルクは感じるだけなのは嫌いな子だもんな。」 マサトは、よしよし、と髪にキスをし、 「心も感じてぇよな?」 と、宥めるように言って、ゆっくり腰を動かし始めた。 「、、ぅん、、、ぁ、、ぁぁ、、、ぁぁん、、、」 強い刺激で狂わされた体が、圧倒的な存在によって満たされていく。 お腹の奥に鈍い痛みを感じるほどの存在感は、力強く逞しく、貫かれて安定するような安心感もあった。 筋肉質の体をしたマサトに、大きく包まれて肌を合わせ、背中に回した手でしがみつく。 マサトの蛇竿は、ミルクの柔らかく細かい肉襞に包まれ、絡みついて締め付けられている。 包まれ、包み込み、お互いをお互いの中に感じ合う。 「ぁ、ぁ、ぁぁ、、、マサトぉぉ、、、」 「愛している・・ミルク・・・いつだって・・どんな時だって・・・お前を愛しているぜ。」 「、、ぅ、ん、、、ミルもぉ、、、愛してるぅ、、、あぁぁ、、、」 マサトの舵取りで、小舟に寝転がり、波に揺られいるような、甘い感覚に酔う。 「、、はぁぁ、、、大波、、、小波、、、揺られていくの、、、」 うっとりと目を閉じ、マサトの動きに合わせて、ミルクの体も揺れる。 「クスッ。・・時には嵐にもなるぜ?」 「ぁぁ、、ん、、、ぅん、、、そうだね、、、クスッ、、、クスクスッ、、、」 くすぐったくなるような笑い方に、マサトの蛇が、ドクン、、ドクン、、と反応する。 「、、あぁ、、、気持ちいいよぉ、、、ぁぁん、、、」 「ほぉら・・・だんだん波が荒くなってくるぜ。」 マサトの腰の動きが次第に早まり、力強く突き上げ始める。 「あぁぁぁ、、、小舟の近くで、、、雷が落ちたみたいに、、目の裏がスパークしてるぅ、、、指先から、、つま先まで、、痺れちゃうよぉぉ、、、あぁぁぁん、、、」 「ククッ。・・今度は直撃するかな?」 マサトが大きく、ズンッ、、ズンズンッ、、と子宮を突き上げる。 「アァッ、、、脳天まで、、痺れるぅぅぅ、、、あぁぁん、、あん、、あん、、あぁん、、、」 「もっと・・もっと・・荒れるぜッ。」 ズン、ズズンッ、、ズン、ズズンッ、、、 ズチュッ、、ズチュッ、、ジュプッ、、ジュプッ、、、 蜜を飛ばして、マサトの蛇が胴体を膣襞に擦り付ける。 お互いの荒い息遣いと、淫靡な音が寝室を満たしていく。 「あぁん、、あん、あん、あん、、あぁぁん、、、あぁぁぁぁぁ、、、」 よがり声が高まって、ミルクの顔に苦悶の表情が浮かぶ。 「、、あぁ、、、いくぅ、、、はぁぁ、、、あっぁん、、、いくぅぅ、、、あぁぁぁぁぁーッ、、、」 ミルクが腰を大きく痙攣させ、体まで震えて、叫びながら硬直する。 しばらく息が止まったかのように硬直して震えてから、大きく息を吐いて、ぐったりとしながら荒い息遣いを繰り返す。 マサトは恍惚として目を閉じているミルクにキスをして、 「嵐はまだこれからが本番だぜ。」 と、熱い息で囁いた。 マサトは、ミルクの意識が戻るまで、ミルクの中に体を残して繋がったまま、ミルクの白いふっくらとした胸を撫で回し、乳首を吸って遊んでいた。 「、、、スゥゥゥゥ、、、ハァァァ、、、ぁ、、、ふっ、、、」 「お帰り。・・・待ってたぜ。クックックッ。」 「、、、んー、、、ハァァ、、、スゥゥ、、、ハァァァ、、、」 ミルクはまだ逆上せてぼんやりした頭で、深呼吸を繰り返している。 マサトは待ち侘びたとばかりに、早速腰を動かす。 「、、ぁッ、、あぁッ、、、マサトはいかなかったのぉ?」 「あぁ。・・自分で自分をコントロール出来ねぇのは悔しいから、ミルクに搾り取られそうになっても我慢するように鍛えた。・・ククッ。」 「、、、マジぃ?、、、どうやってぇ?」 「さぁな。・・秘密にしとこう。」 「えぇー、、、気になるぅ、、、」 ミルクは唇を尖らせて、スン、と鼻を吸ったが、不敵な笑いを浮かべたマサトに大きく突き上げられて、 「あぁぁぁッ、、、ん、、んー、、、」 と、仰け反って聞けなかった。 マサトは、ミルクの体の感覚が戻るまで、同じ態勢で腰を動かしていたが、ミルクが鋭敏に反応するようになると、 「このまま体を反転してみろ。」 と言った。 「、、ぁぁん、、、ぇ、、、反転、、、?」 「枕に顔を付けていいから、ワンワンスタイルになって、尻を突き出せ、ってこと。・・ん?」 「ぁ、、、ぅん、、、」 ミルクは片足を伸ばして上げ、マサトの体の前を通して反対側へ持っていく。 そして少しずつ体を回して、繋がった部分が離れないようにしながら、下向きの姿勢になった。 ずっと続いている愛欲の時間に、かなり体力を消耗し限界に近くなっているように感じる。 逆上せと火照りと目眩を感じながら、枕を両手でつかんで顔を押し当てた。 「、、フゥゥ、、、こぉ、、で、いい?」 「いいぜ。・・尻だけはちゃんと突き出してろ。いいな?」 「、、、ぁぃ、、、」 ミルクは枕で顔の汗を拭い、小さく頷いた。 「いくぜぇぇッ。」 マサトは、膝を揃えてお尻を突き出したミルクの足を跨いで、膝を開いて高さを調整してから、腰を打ち付けるように前後に動かし始めた。 ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、、、 ズンズンズンズンッ、、ズンズンズンズンッ、、、 「ぁぅッ、、あぅぅッ、、、あぁぁぁッ、、、」 胃を押し上げられるほど強い刺激に、腹筋が痙攣しそうになり、鈍痛が走る。 パンパンパンパンッ、、パンパンパンパンッ、、、 ズンズンズンズンッ、、ズンズンズンズンッ、、、 ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、、、 「あぅッ、、あぅッ、、あんッ、、あんッ、、あぅぅッ、、、あぁッ、、、」 擦られ続け熱くなった蜜壺を、もっと熱く硬直した蛇が忙しく動き回る。 微妙に角度を変えて、膣壁の隅々まで、抉るように擦られる。 感覚が麻痺しそうなほど痺れているのに、強烈な快感が魂までも突き上げるように感じる。 マサトの全身からも汗が噴き出し、肌がぶつかる度に飛び散って、ミルクの汗と混じり合う。 マサトの血生臭い汗と、ミルクの甘美に芳しい汗が、混じり合う時、得も言われぬ魅惑の媚薬の香りとなる。 媚薬が脳を麻痺させていき、淫獣と淫魔の激しい交尾の様相を呈していく。 ズンズンズンズンッ、、ズンズンズンズンッ、、、 ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、ズチュッ、、、 パンパンパンパンッ、、パンパンパンパンッ、、、 「あぁぁぁ・・ぅぅッ・・・いいぜぇぇッ・・・最高の俺の女だッ。」 「あぁぁーッ、、、あぅぅッ、、、あぁん、、あぁぁん、、、あぁぁぁぁぁッ、、、」 ミルクは時々顔を仰け反らせて激しく振った。 目は開けていても閉じていても、星が飛んで虹色にスパークする。 ドクドクドクッ、と鼓動が耳の中で聞こえ、全ての音が遠くなる。 体が発火しそうに熱くなり、喘いで熱い息を吐く。 熱く溶け合ってひとつになり、組み合う曲玉のように一つの円となっていく。 「あぁぁ、、、狂ぅぅぅーッ、、、壊れるぅぅぅーッ、、、あああああぁぁぁッッ!!」 「俺もいくぜぇぇぇぇーーッッ!!」 ドピュッ、ドピュピュッ、、ドドッピュゥゥーッッ、、ドクドクドクッ、、、 溜まりに溜めた熱い精液が、勢い良く大量に噴き出していく。 マサトの背骨が焼け付く熱を感じた後、堪らない開放感が気怠く甘く全身に広がっていく。 ミルクの腰をつかんで、最後の一滴まで放出させたマサトは、大きく深呼吸して、 ズルズルッ、、、 と、力尽きた蛇を引き抜いた。 マサトがそっと腰から手を放すと、ミルクの体がそのまま崩れ落ちる。 ミルクは、絶叫とともに果てると、そのまま気絶してしまっていた。 意識のないミルクの赤い花弁から、ねっとりと濃いザーメンが溢れ出してくる。 マサトは、赤ん坊のお尻を拭くように、厚手のウェットティッシュで綺麗に拭き取ってやった。 そして、 「・・いい子だ。」 と、囁いて額にキスをすると、腕に抱き寄せタオルケットを掛けてやった。 |
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<73> 「溢れる愛」 |
§73§「溢れる愛」 ミルクは気絶したまま、深い眠りにつき、二時間近くが経過した。 フゥッ、と溜息を吐いて、目を開ける。 ぼんやりとした意識の中、じっと動かずにいた。 少しずつ記憶が戻ってきて、体の感覚もはっきりしてくると、股の間が痛みを伴ってジンジンと熱いことに気付く。 マサトの肌に触れ合っている所は汗ばむほどに熱いが、寝室の空気はエアコンの効きすぎで冷気に満ちている。 それでもミルクの体はスッポリと柔らかなタオルケットでくるまれているし、マサトの高い体温でほかほかと暖かかった。 ・・・冬眠中のクマってこんな感じ? ・・外は吹雪でも、柔らかな枯れ草に包まれて丸くなって眠っていたら、暖かいのだろうか? クマの気持ちまではわからない。 ミルクは、クスッ、と笑ってから、また目を閉じた。 「・・おいおい。また寝ちまうのかよ?」 マサトがミルクの鼻をつまむ。 「、、ぁぅ、、、マサトぉ、、、」 ミルクは目を開けて、マサトの顔に視線を向けた。 「もう夕方だぜ?・・寝ちまうと門限までに帰れなくなっちまうだろ?」 「ぁ、、、ぅん。」 ミルクは怠そうに顔をマサトの肩に擦り付けた。 マサトはミルクの乱れた前髪を、後ろに撫でつけてやり、ついでに額にキスをした。 「少しハード過ぎたかな?」 「、、、、、ん、、、」 「明後日が出発だから、明日は早めに家に帰してやりたいし、機内や移動中にムラムラしても困るから、今日は多少過激でもたっぷりミルクを抱いておきたかったんだ。」 「、、ミルはムラムラしないもん、、、」 「ククッ。・・・そうかぁ?・・ま、女は欲情しても目立たねぇからいいが、男はどうしたって目につくからなぁ。」 「、、ぁー、、、ここぉ?」 ミルクは手を伸ばして、すっかりおとなしくなった蛇を撫でる。 コチコチに張り詰めた感触もいいが、こうしてプニプニに小さくなってる感触も、何となく可愛くて気持ちいいな。 と、撫でていると、ムクムクっと蛇が背伸びしてくる。 「・・おい・・・襲うぞ?」 「ぁぅッ、、、」 ミルクが慌てて手を引くと、マサトはミルクの手首をつかんで、蛇の所に戻し、 「いいから・・握ってろ。・・今日はこれ以上無理はさせねぇって。」 と、笑いながら言った。 「、、、ぅん、、、」 ミルクはまた蛇に触れると、掌で包み込み、そっと握った。 刺激するのではなく、存在を確かめるように、やんわりと撫でる。 それでも、蛇はどんどん固さを増していく。 「・・すぐにいかねぇようにするのも苦労だが、欲情しても立たねぇようにするのは、もっと努力がいるぜ。・・クックックッ。」 「、、、ふーん、、、」 ミルクは下の袋から全体を万遍なく撫で回し、逞しい男の造形美を指先で楽しんでいる。 「随分嬉しそうに撫でてるじゃねぇか。・・ククッ。・・そんなにそれが好きか?」 マサトは、ミルクの髪を撫でながら額や頬にキスを繰り返す。 エアコンの冷気で冷やされた肌に、マサトの熱っぽい唇が触れると気持ちいい。 「、、、ぅん、、、ミルは、マサトの蛇しゃんが元気してる方が嬉しいもん、、」 「たまに乱暴に暴れて泣かせるけどなぁ?」 「、、、でも、、、好ゅき、、、」 ミルクが恥ずかしそうに顔を伏せると、蛇は益々調子に乗って、傘を開いていきり立つ。 「クックッ。そんな可愛いことを言うから、また蜜にまみれてぇ、って、その気になっちまってるぞ?」 「、、、ぇ、、、ぅぅ、、、」 まだ股間の熱も痛みも引いていない。 ミルクは困って目を潤ませると、瞬きしながらマサトを見つめた。 「・・ダメだ。・・・マジで我慢出来ねぇ。」 マサトはミルクの肩を、グッ、と引き寄せ、唇を重ねた。 「、、、ん、、、、、んぁ、、、もぉ、、無理ぃ、、、、、ぁん、、、」 ミルクは口を塞がれたまま抗議する。 「お前が・・・俺のスイッチを・・・入れちまうんだぜ。」 マサトもミルクの口を吸い、舌を絡ませながら言う。 「、、、、、ぁふっ、、、さっき、、、無理、、、させないって、、、」 「だから・・・無理させねぇようにするさ。」 マサトはそう言うと、ニヤリ、と笑った。 「背中を向けて横になってればいい。」 そう言われて、ミルクはマサトに背中を向けた。 マサトは、ミルクの背中に、胸や腹をぴったり重ねると、 「ちょっと入り口の滑りを良くしねぇとな。」 と言って、腕を前に回し、花弁を指で広げながら蜜壺へ中指を差し込んだ。 「、、ぁ、、、ぁぁ、、、」 マサトの長い指がGスポットを擦る。 ミルクが横になった体を前屈みに丸めるのを、マサトのもう一方の腕が抱え込んで押さえ、胸を撫で回すように揉み始めた。 「ぁぁぁ、、、ぁぁ、、、」 否が応でも感じてしまう部分を刺激され、再び蜜が溢れ出してくる。 クチュッ、、、クチュッ、、、 マサトは濡れた中指を入れたり出したりして、花唇に蜜を塗りつけ、クリトリスの方までグリグリと擦り回して、ミルクが充分潤うようにする。 「・・これだけ濡れれば、大丈夫だな。」 と、呟いたマサトは、中指を蜜壺から抜いて、蛇の頭部を後ろから花唇に合わせた。 ググッ、、、グゥゥッ、、、ズブリッ、、、ズブゥゥッ、、、 「ぁッ、、ぁぁぁッ、、、ぁぁぁぁッ、、、んッんーッ、、、」 マサトはミルクの下腹部に手を宛い、後ろからの侵入を助ける。 「、、くふんっ、、、ぅぅぅ、、、」 さっき、あれほど激しく抱かれたばかりで、またこうなるとは思っていなかったミルクは、多少抗議気味に眉を寄せた。 「そっとするから・・な?」 マサトは耳に熱い息で囁き、舌で耳の内側を舐めて宥める。 「、、、ぅ、、、ん、、、」 ミルクは額を枕に乗せて頷くと、口を軽く開いて細かく息をする。 「よしよし。」 マサトはミルクの髪を撫でて、腰をゆっくり動かし始めた。 「ハァ、、、ぁぁぁ、、、ぁん、、、ハァ、、、」 焼け付くように熱い蜜壺が、再び捏ねられていく。 横になって為すがままに任せているのに、ムズムズする快感が、つま先から駆け上ってくる。 「ぁぁん、、、ぁん、、、ぁん、、、ぁぁぅ、、、」 かすれ気味のよがり声が、快感と共に頭のてっぺんから抜けていくように感じる。 「ぁふっ、、、ぁぁぁ、、、マサトぉ、、、」 恍惚として目を閉じ感じるミルクに、 「いい子だ。」 と、マサトが頬ずりをする。 胸を揉まれ乳首をつままれ、クリトリスも前からクルクルと擦られて、全身でマサトを感じ、持て余すほどに快感が体中を支配している。 「愛しているぜ。」 と、囁く熱い息で、耳までゾクゾクと感じている。 「ぁぁぁ、、、マサトぉ、、、マサトぉ、、、ぁぁぁん、、、」 グチュッ、、ジュプッ、、ジュプッ、、グチュッ、、、 静かな空間に、よがり声と淫靡な音が響く。 熱く沸き上がる快感に、魂が溶かされていく。 余計なものが全て焼かれて、剥き出された魂は、マサトの女、淫魔でしかなかった。 マサトの鋭い剣を収める鞘として、生まれてきた自分を見出す。 「あぁぁぁ、、、マサトぉぉ、、、愛してるぅぅ、、、」 ミルクは感じ過ぎて、体を震わせながら、喘ぎ悶えた。 「俺は、お前が思う百万倍も、お前を愛してるぜ。」 マサトは目を閉じて、ミルクの髪に苦悶の表情をした顔を押しつけ、苦しそうな声で呻くように言った。 「俺はお前だけでいい。・・お前にはどんな贅沢だってさせてやる。・・お前を悲しませたり苦しめる奴は許さねぇ。・・けど、お前は何も望んでくれねぇ。・・どうやったら、お前を俺に縛り付けておけるんだッ!」 「、、、マサトぉ、、?、、、ぁぁん、、、ん、、、ミルは、、マサトのものだよぉ、、、」 「・・・俺の全てが、お前の気に入る存在とは限らねぇんだぜ?・・どんなに愛していても・・お前の望むように、してやれねぇ時もある。」 「、、、どんなマサトでも、、、ありのままのマサトを、、愛してるよぉ、、、」 「・・あぁ。・・・なら・・俺が、少しは安心出来る程度の、我が侭を言って甘えてくれ。・・叶えてやれることでな。」 「、、、ぅん、、、」 ミルクはマサトの言う意味がよく理解出来なかったが、立て続けに襲ってくる快感に意識を絡め取られ、もう何も考えられなかった。 「あぁぁぁぁぁ、、、ぁぁぁん、、、あッ、、ぁぁッ、、、ぁん、、、」 甘く響くミルクのよがり声に、マサトの股間が茹だるほど熱くなる。 背骨が焼け付きそうになり、腰から一点へ向け、押し出されそうな堪らない疼きが走る。 ・・・例えミルクに憎まれたとしても、俺はミルクを愛し続けるだろう。 ・・裏切られようと、罵られようと、ミルクだけは手放さない。 ふと、マサトは、父も母を愛していたのかも知れない、と感じた。 「あああぁぁぁぁぁッ、、、あああぁぁぁぁぁぁぁッ、、、」 ミルクが腰を自分でも動かして絶頂に昇り詰めていく。 マサトはミルクをしっかり抱き締めてやり、 「俺も一緒にいくぜッ。」 と、腰を激しく打ち付け、思い切り突き上げてやる。 ミルクの肉襞が、蛇竿の付け根から先端へと扱くように蠢き、締め付けながら吸い上げている。 「うぅッ・・・ああぁぁぁぅッ・・・最高のおまんこだぜぇぇーッ・・・」 「ああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーッッ、、、、、」 「ぐぅぅぅ・・ぅぁああぅぅぅぅッぅぅッ・・・っっぁああッッ・・・っはぁはぁ・・・」 噴出する精液が子宮を満たしていく。 例えようもない開放感と快感が、股間から腰へ、全身へ、と広がっていく。 マサトはぴったり肌を合わせ、腕の中に抱き締めているミルクの、首元の汗を吸って喉を湿らせた。 そして、何度か深呼吸を繰り返して、まだ中にいたい、とごねる蛇を、 ズルッズルズルッ、、、 と、引っ張り出した。 ミルクはぐったりとして、荒い息をしている。 マサトはミルクの体を仰向けに直し、花の香りに満ちた汗を舐めていく。 「、、、ぁ、、、ん、、、ゃ、、、ぁ、、、」 ミルクは目を閉じたまま、どうにか声を絞り出す。 まだ息遣いは荒く、頭がグラグラしている。 「・・大丈夫か?」 「、、、ん、、、で、、も、、、、め、、ま、、、ぃ、、、」 「いい。黙ってろ。・・もう少し落ち着いたら、風呂に入れてやるからな。・・何か冷たい飲み物を持ってきてやろう。」 マサトはミルクの額にキスをすると、ベッドから下りてガウンを羽織った。 「ちょっと待ってろ。」 そう声を掛け、寝室を出ていった。 そして、ペットボトルのスポーツドリンクを持ってきて、ミルクの体を支えながら飲ませてやり、 「眠いなら寝ちまえ。泊まったっていいじゃねぇか。・・ん?」 と言った。 けれど、ミルクは小さく首を振り、 「、、今日は、、帰るぅ、、、」 と答えた。 もうすぐ三週間という長い旅行に出る。 そんなに長く家族と離れるのはミルクにとって初めてのことで、不安や寂しさを感じているのは無理なかった。 まだ親に甘えたい年頃なのだろう。 マサトはそれ以上無理は言わず、 「そうだな。・・よし。じゃぁ、風呂で汗を流そうぜ。」 と、ミルクを抱き上げた。 マサトの運転する車の助手席で、ミルクは、すっかり暗くなってネオンが煌めく、街並みを眺めていた。 放心したようにぼんやりしている。 全身が怠さにシートに沈み込む感じだったが、特に腰から下腹部に鈍い痛みがあって、股間に至っては、思わず顔をしかめそうになるほど熱い痛みがあった。 まだ子供の薄い肌をしているミルクには、長いセックスはきつかった。 それでも、感じてくれば自分からも腰を振ってしまうミルクが、マサトには可愛くてたまらない。 ・・・時間がある時は、肌の保護効果が高いローションも必要だな。 ミルクの横顔を見ながら、マサトは欲望をセーブしきれない対策を考えていた。 「・・ぁ・・ねぇ、マサトの荷造りは出来てるの?」 ミルクが思い出したように聞く。 「直接俺が持っていくのは、そんなにないぜ。スーツとか、ミルクのドレスとかも、先に部下が運んでるからな。」 「・・ドレスぅ?」 ミルクが嫌そうな顔をして言う。 「ヨーロッパは、正装してねぇと入れねぇ場所が、けっこうあるんだぜ。劇場とかオペラハウスとか、レストランでもな。・・普段着なら現地ですぐに買えるが、ドレスを作らせるにも時間がかかっちまうし、アテには出来ねぇからな。」 「・・ふーん・・・」 「婚約指輪は、高藤がお前のママから預かって持って来たぜ。出発の時にはめるといい。」 「えー・・・移動中にダイヤが零れちゃったらどーするのぉ?」 ミルクは益々嫌そうに顔をしかめる。 本物の婚約指輪は、中央の大きなダイヤ以外にも、花びらの部分にびっしりダイヤが埋め込まれているのだ。 「そう簡単に取れねぇから心配するなよ。」 マサトは苦笑して、ハンドルから片手を離し、ミルクの頭を撫でた。 「ヨーロッパでは多少堅苦しい思いをすると思うが、そう煩い連中とは会わねぇから、我慢してくれ。・・表の顔をキチンとしておけば、大抵の連中は好意的で信頼してくれる。・・服装一つでホテルマンの態度も全然違うから、面白ぇぜ。ククッ。」 「・・ミル・・・自信ない・・・」 「ミルクは何を着ても可愛いから、笑顔でいさえすれば大丈夫さ。それに、昼間は気軽に観光出来るし、いつも畏まってる訳じゃねぇ。・・俺が側にいられない時には、現地の会社と契約している通訳が付くし、ボディーガードも二人に増やすから、困ることはないと思うぜ。」 「・・うん。」 「あ・・景山も観光に付き合うかもな。・・つーか、あいつは、自分の好みでミルクの服や装飾品を選びてぇのが、本音じゃねぇかなぁ。」 「ぇ・・違うよぉ。・・きっと教育熱心だから、観光も勉強になるように、教えてくれる気なんじゃない?」 「それもないとは言えないが、今まで女に仕事以外で関わることがなかったから、可愛い着せ替え人形でも手に入れた気でいるかも知れねぇぜ。クックックッ。」 「・・それでもいいけど。ふふっ。・・だって、景山さんが選んでくれる服って、ドレスとかでもちゃんとミルに合う物を用意してくれるんだもん。」 「趣味らしい趣味もねぇ奴だから、別にそんな趣味を持っても構わねぇが、・・景山に、お前は仕事で行くってのを忘れてねぇか、と言ってやったら、・・自分の仕事は俺がミルクといる時にする、とさ。・・まぁ、俺があまり裏で動けねぇ代わりだから、それでもいいけどな。」 「そっかぁ・・・景山さんが一緒なら、教育熱心なのは置いといて・・会話が出来るから楽しいかも。うふっ。」 ミルクは機嫌を直して、楽しそうに笑った。 知り合ったばかりの頃は苦手だったが、勉強を見て貰うようになって、景山の人柄がすっかり好きになっていたのだ。 「・・あまり嬉しそうにするな。・・嫉妬しちまうぞ。」 「ほぇ?・・何でぇ?・・だって、景山さんってマサトにとっては、教育上の父親みたいなものでしょう?」 「・・まぁな。」 「だからぁ、ミルも何となくパパみたいに感じちゃうのかもぉ。」 「へぇ・・・ったく、外面がいい奴は特だよなぁ。」 「景山さん?」 「怒ったら、俺の次に怖ぇ奴だぜ?」 「・・・ゥッソォ・・・」 「しかも無表情に陰険に怒る。」 「・・・えー・・・どぉーしよぉ・・・」 「クックッ。ミルクのことは怒ったりしねぇって。・・景山もミルクを娘のように思ってるのかもな。」 「・・だといいけどぉ・・・そう言えば、組織ってよく”ファミリー”って言うものね。」 「ミルクもファミリーの一員ってことか。・・可愛いファミリーだぜ、まったく。」 マサトは可笑しそうに喉で笑った。 ミルクは新しい家族が出来たようで、そう言われると嬉しかった。 不安もあった旅行だが、何だか楽しくなりそうで、ワクワクとしてきた。 「お土産、いっぱい買ってこよう、っと。ふふっ。」 「・・チェッ。・・俺にはいらねぇって言うくせに・・」 「そうだっけ?・・忘れたぁー。・・ププッ・・」 「おい。」 「きゃはははっ・・」 マサトにお腹をいきなりくすぐられ、ミルクは前屈みになって笑った。 マサトも、ミルクの無邪気な笑顔を何よりも愛しそうに、横目で眺めた。 |
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<74> 「旅立ちの後で…」 |
§74§「旅立ちの後で…」 出発の日。 ミツルは、高体連の試合があるので見送れないからと、家でミルクを送り出し、 「生水は飲まないようにしろよ。体に気を付けてな。」 と、お守りを渡してくれた。 母親の琉美江は、空港まで見送りをする為、ミルクと一緒にミルクが普段使用しているロールスロイスに乗り込んだ。 母親がロールスロイスに乗るのは初めてだったので、外見だけでなく中の作りの豪華さにも改めて感心していた。 空港へ到着すると、入り口まで高藤が出迎えに来ていて、マサト達のいるロビーへと案内してくれた。 マサトは見送りに来ていた会社の重役と笑談をしていて、少し離れた所に景山や若松が控えていた。 搭乗手続きを高藤の指示で済ませ、荷物を預けたミルクはショルダーバッグだけを持って、マサトの側に行った。 まだ搭乗までには時間があったので、マサトは会社関係の見送りの人達を、 「見送りはもういいから、留守の間の仕事をしっかり頼むよ。」 と言って、帰した。 ミルクは会社関係の人達に、緊張しながら何度も挨拶をしていたので、彼等の姿が見えなくなると、ホッとしたようにマサトの胸に顔を埋めた。 「あらあら、甘えん坊さんだこと。」 と、笑った母親は、 「本当に大丈夫かしら・・。愚図ってマサトさんにご迷惑を掛けなければいいけれど・・」 と、心配そうに溜息を吐いた。 マサトは、 「大切なお嬢様をお預かりするのですから、どんな時でも配慮を欠かさないように充分注意しますので、ご心配なく。」 と、礼儀正しく言った後、 「なるべくホームシックにならないように、遊び疲れさせて寝かし付けましょう。」 と、ウィンクをして笑った。 これには母親だけでなく高藤や他の者も笑い出し、ミルクだけがマサトの腕の中で頬を膨らませていた。 いよいよ搭乗ゲートに向かう時になって、ミルクは泣きそうな顔になって母親に抱きついた。 「こらこら。・・誘拐される訳じゃないんだから・・」 マサトが苦笑して、ミルクの手を握ってゲートに行くように促した。 「・・ぅん。・・・ママぁ、ミルの分もお兄ちゃんを応援してね?・・お家のお手伝い出来なくてごめんなさい。・・お店の準備頑張ってね。・・ぁ、後、教室も・・・」 「ええ。・・ママもお兄ちゃんも大丈夫だから・・心配しないで楽しんでいらっしゃいね。」 「うん。・・でも・・ママのおやつが食べれないのが・・寂しい・・」 「その代わり、色々な国のお菓子やケーキが食べれるでしょう?・・フフッ。帰ったら、ミルちゃんがママに教えてね?」 「ぇ・・えぇー・・・わかんないよぉ・・・」 「レシピとかは本でも見つけられるけど、食べてみた感想ってなかなか掴み難いものなのよ。だから、ミルちゃんが感想をメモっておいて、ママに教えて欲しいわ。」 「・・・うん。」 「クックッ。いい宿題を貰ったな。・・じゃぁ、そろそろ時間なので、行って参ります。」 「行ってらっしゃいませ。・・ミルちゃんも、行ってらっしゃい。」 「は-ぃ。・・行って来まぁーす。」 ミルクはマサトに手を引かれ、母親を振り返って手を振りながら、ゲートへと向かった。 琉美江は飛行機が飛び立つまで空港に留まり、空に消えていく機影を見送った。 飛行機が見えなくなっても空を見ている琉美江の肩に、高藤は軽く手を置き、 「行かれましたね。・・なぁに、三週間なんて、過ぎてしまえば、アッという間ですよ。」 と、優しく話し掛けた。 「・・ええ。・・でも、帰ってくるとわかっていても、気が抜けたみたいに寂しいの。」 「明るいお嬢さんですからね。」 「ええ。・・無理して体調を崩さないといいけど・・・」 「本郷君が同行してますから、心配ありませんよ。」 「・・そうね。」 琉美江は納得しながらも、まだ心配が尽きない様子で、うつむいて溜息を吐いた。 「・・今日は予定を入れてないので、お時間がありましたら、気分転換にドライブでもいかがですか?」 「・・・え・・・」 琉美江が顔を上げて、高藤に視線を向けると、高藤はにっこりと笑みを浮かべた。 「お忙しいですか?」 「・・いいえ。」 「では、・・参りましょう?」 「・・はい。」 琉美江は、頬をほんのり赤らめ、頷いた。 そうした仕草は38歳でありながらも、初々しさがあって30前でも通りそうなほど、若々しかった。 三歳年下の高藤だったが、貫禄と落ち着きがある彼の方が、誰が見ても年上に見えた。 そして、並んで歩き出す二人の雰囲気は、とても馴染んでいて、ごく自然な男女の姿だった。 時間はたっぷりあったが、ミツルが帰る夕方までには家に戻らなければならなかったので、遠出はせずに都内のホテルにチェックインをした。 マサトに叱咤されてから、高藤は人目のある所では弁護士としての態度を崩さないようにしていた。 琉美江も後ろめたさから、人前で甘える素振りは出したくなかった。 そんな二人には、どんな素晴らしい景色よりも、二人だけになれる空間が欲しかった。 ホテルの部屋に入ると、それまで姿勢を正していた高藤が、 「・・琉美江・・・」 と、名前を呼んで抱き締めた。 「、、、英さん、、、」 琉美江も切なそうに名前を呼ぶ。 お互いがお互いを求め合って、唇を重ね合わせ、もどかしそうにお互いの服を脱がせていく。 琉美江の豊かに張った胸がブラジャーからこぼれると、高藤は待ち切れないとばかりに唇を這わせて乳首を口に含んだ。 「あぁッ、、、英さん、、、」 「琉美江・・・愛している・・・」 高藤はスカートのホックをはずして脱がせ、跪いてストッキングを脱がせ始めた。 はやる気持ちを押さえ、ゆっくりと脱がせながら、太腿、膝、脹ら脛へと唇を這わせていく。 「、、ぁぁ、、、」 琉美江は首を後ろに反らせ、立っているのがやっとのように体を震わせた。 お互いが全裸になると、今度は琉美江が跪き、高藤の固く勃起した男根を口でくわえた。 両手で玉袋を包み込んで揉みながら、喉の奥深くまで肉の塊を飲み込んで扱く。 「はぁぁ・・・琉美江・・・君は最高だ・・・」 高藤は軽く両足を開いて立ち、琉美江の髪を愛しそうになでる。 琉美江はうっとりとした上目遣いで高藤を見ながら、忙しく首を振って扱き上げる。 ジュブッ、ジュブッ、ジュブッ、ジュボッ、ジュボッ、ジュボッ、、、 高藤の尻の筋肉がビクリ、、ビクリ、、と動いている。 「あぁぁ・・・うぅぅぅ・・・」 高藤は天井に顔を向け、甘く熱いほどに疼いている腰を、切なそうに動かして喘ぎ声を出す。 目を閉じて股間に神経を集中していると、美しい女王に奉仕されている奴隷の心境になってくる。 「・・琉美江ぇ・・・愛しい人・・・はぁぁぁ・・・」 ジュプッ、ジュプッ、チュボッ、チュボッ、ジュブッ、ジュブッ、 琉美江の頬が、強い吸い込みで内側にへこんでいる。 高藤は腰を前後左右にくねらせ、荒い息で喘いでいる。 「あぁ・・琉美江・・・僕は君の前に平伏し、愛を乞う愛欲の奴隷だ。・・はぁはぁ・・君の虜となる為に、男として生まれてきたのだ、とさえ思える。・・はぁはぁ・・あぁぁ・・・」 そんな・・・、と抗議するように、琉美江が高藤に拗ねた眼差しを向ける。 それがまた、ゾクゾクするほど悩ましく妖艶で、高藤は武者震いのように全身を震わせてしまう。 背中が熱くなっていき、放出したい欲望に負けそうになる。 「あぁぁ・・いってっしまいそうだ。・・・うぅぅ・・・」 高藤は呻きながら、琉美江の口から肉棒を抜くと、車を降りる時に持ってきたセカンドバッグをテーブルの上から取り上げて、中から紐の付いた革製の物を出した。 「、、これは?」 琉美江が手渡されて首を傾げる。 「ペニスホルダーだよ。・・僕が勝手に射精してしまわないように、それできつく僕のペニスを締め付けてくれ。」 「、、ぇ、、、出したっていいのよ?」 「・・頼む。・・緊縛の痛みの中で、甘く香る白磁の肌を堪能し・・ゆっくりと君の蜜を啜りたいんだ。」 「、、、そぅ、、、わかりました。」 琉美江は駄々っ子の言い分を聞くように、苦笑を洩らすと、高藤に紐の締め方を聞いて、すでに我慢汁を溢れさせている男根に、ペニスホルダーを取り付けた。 「・・あぁ・・もっときつく締めて・・うぅぅ・・いいよ・・もっと・・・あぅぅ・・・」 高藤は息を震わせ、眉を寄せて痛みに耐えて、ギリギリまできつく締めさせた。 「、、、大丈夫?」 高藤の苦しそうな表情に、琉美江が不安そうに聞くと、 「あぁ。・・この痛みが、より鮮明に、僕が君の奴隷なのだと、実感させてくれる。・・っはぁぁ・・喜びが込み上げてきて・・感激に震えてしまうよ。」 と、陶酔の眼差しで笑い、跪いている琉美江を抱き上げた。 「ベッドにお運びいたします。」 高藤は琉美江とキスを交わしながら、ベッドへと移動した。 二人の子供に吸わせて育てた豊かな胸は、今でも尚、弾力と張りを維持している。 高藤は両手で揉み回しながら、固く突起した乳首を交互に舐め回し、乳輪から先端へと舌先で刺激する。 「はぁん、、、あぁぁん、、、感じてたまらないわぁ、、、」 琉美江は執拗に愛撫され続け、切なく悶え続けている。 「何もかも忘れて感じよう。・・一切の柵は捨て去り・・愛欲の獣となって貪り合おう。」 高藤はそう言って、琉美江の体を隈無く、丹念に愛撫した。 「、、あぁぁ、、、もぅ、、どうにかなってしまうわ、、、お願い、、、きてぇ、、、」 琉美江が堪えきれずに手を伸ばすと、 「もう少し・・・もっと琉美江を狂わせたい。」 と言って、高藤は再びセカンドバッグから革製のベルトのような物を取り出した。 「、、、今度はなぁに?」 琉美江はセックスに道具を使うのは、ほとんど経験がなかったし、あまり好きではなかったので、眉を曇らせて聞いた。 「これはアナルホルダー。・・そしてこれがアナル用のバイブ。」 そう言われても琉美江にはわからず、首を傾げる。 「装着してみればわかるよ。」 高藤は琉美江に四つん這いになるように言って、アナルにローションを塗ってバイブレーターを挿入させた。 「、、ぅぅ、、、ぁぁぅ、、、」 男性のペニスよりは細いが、ヒヤッ、とする感触と固さに顔をしかめた。 「慣れるとよくなるはずだから・・少し我慢して。」 「、、、ぇぇ、、、ぅッ、、んん、、、」 高藤はバイブを固定して、アナルホルダーを装着すると、リモコンのスイッチを入れた。 「あぁッ、、、あぅぅぅッ、、、あぁぁぁぁッ、、、」 琉美江の体がガクガク震え、腰から尻までビクンビクン、、と痙攣させる。 「振動しながら・・うねるように回転するから・・けっこう効くだろ?」 「うぅぅぅッ、、、あぁぁぁぁぁッ、、、」 琉美江は答えられず、カックン、、カックン、、と奇妙に腰を動かし、ヒクヒク、、と全身で痙攣して、エクスタシーの頂点に達した。 「素敵だよ。・・君なら、きっとわかると思っていた。」 高藤は、バイブの振動を弱め、琉美江を抱き締めてキスを繰り返し、琉美江の痙攣が治まるのを待った。 それから、琉美江の足を大きく広げさせると、少し振動を強め、 「ほら・・・蜜がこんなに溢れているよ。」 と、花弁に舌を這わせ蜜を啜った。 「あぁぁぁ、、、こんなの初めてぇぇ、、、感じて、、感じて、、とまらないぃ、、、」 琉美江は体をカク、カク、カク、、と引き攣るのが止まらず、体をうねらせて悶えた。 高藤は滾々と溢れる蜜を堪能して、うっとりと酔った顔を琉美江の股の間から上げると、今度は指で擦り始めた。 「あぁぁん、、、あぁぁ、、、あぁん、、あぁん、、、あぅぅ、、、」 巧みな指遣いに、琉美江は再び登り詰めていく。 「、、あぁぁぁ、、、ダメぇ、、、あぁッ、、、ダメよぉ、、、いくぅぅぅーッ、、、」 ピュピュッ、、ピュゥゥゥーッッ、、、 勢い良く飛沫が吹き出し、飛び散っていく。 高藤はクリトリスを口で覆い、ゴクン、ゴクン、、と残りの潮を飲んだ。 ようやく高藤は、 「琉美江・・・ペニスホルダーを外して・・」 と、喘ぐように言った。 アナルへの刺激が止まらない琉美江が、震える指先で紐を外してホルダーを取り除くと、 「・・っううぅッ・・・あぁぁ・・・」 と、高藤が熱い吐息と共に呻いた。 持続していた痛みで痺れていた感覚が、ジワァーッ、とする熱さで蘇ってくる。 押し込められていた欲望が一気に押し寄せ、ドクン、ドクン、、と張り詰めていく男根はいつも以上に固く大きく張り出しているようだった。 「琉美江・・・琉美江の愛液で癒して欲しい・・・」 高藤は琉美江にのし掛かると、男根を琉美江の花弁の奥へと押し込んだ。 ズブズブズブゥゥゥーーッ、、、 「あぁぁん、、、英、、さ、ん、、、」 琉美江は高藤の背中に腕を回し、足を腰に絡ませた。 アナルの圧迫と振動に加えて、固い男根に押し広げられた膣の圧迫に、琉美江はかつてない痛みと快感を覚えていた。 高藤は琉美江を抱き締め、腰を忙しく動かし、激しく突き上げる。 二人は、お互いに痛みと拘束感を味わいながら、ひとつに結ばれる喜びを噛みしめた。 ズンズンズンズンッ、、、 グッチュ、グッチュ、グッチュッ、、、 ブィ〜ン、、ゥィ〜ン、、グゥィ〜ン、、、 「あ、、あ、あ、あ、あぁ、、あぁぁ、、、」 琉美江は自分でも腰を振り、花弁を高藤の根元の剛毛に擦り付ける。 「ううぁぁぁ・・・スゴイよ・・・琉美江ぇぇ・・・あぁぁぁ・・・」 高藤は苦悶の顔で、夢中で腰を打ち付け続けている。 「あぁん、、、あん、あん、あん、あん、あん、、、あぁぁん、、、」 琉美江は何度も背中を大きく反らせ、髪を振り乱して首を振り、立て続けに襲ってくるエクスタシーに意識が朦朧となって陶酔していた。 「ううぅぅぁぁぁ・・・はぁはぁ・・・もう限界だぁぁ・・・」 高藤は繋がったまま上半身を起こすと、琉美江の両足を真っ直ぐ伸ばさせ、両肩に足首を掛けて、両腕でしっかり抱きかかえると、 「いくよッ!・・・君の中に・・・全てを注ぎ込むッ!・・・あぁぁぁ・・・」 と叫びながら、激しく腰を震わせて、力強く突き上げ始めた。 パンパンパンパンッ! グチュグチュグチュグチュッ、、、 「あぁぁぁぁぁ、、、あぁぁぁん、、、あぁぁぁぁぁぁぁーッ、、、」 琉美江も悲鳴に近いよがり声を上げる。 全身を快感が支配し、狂おしく熱い陶酔に包み込まれる。 「はぅッ・・・ぐぅぅッ・・・あぁぁぁッ・・・はぁぁぁぅぅぅーーッ!」 ドドッピュゥゥーッ、、ドピュピュピュゥゥーッ、、ドックドクドク、、、ドクン、、、 大量の熱いザーメンが迸っていく。 長い射精だった。 高藤は最後の一滴まで搾り取られる感覚に目眩を感じながら、ようやく琉美江の足を下ろして、体を離した。 琉美江は膝を大きく開けたまま、ハッ、ハッ、と荒い息を繰り返している。 ドロォーリ、、、と、濃いザーメンが白く泡だって、花唇から垂れてくる。 高藤は拭き取らず、満足そうにそれを眺めてから、横になり琉美江を胸に抱き寄せた。 琉美江は高藤の腕の中で少し眠った。 琉美江が寝ている間は、アナル用のバイブのスイッチは切ってやり、高藤もウトウトと微睡んでいた。 ホゥッ、、、と琉美江が大きく息を吐く。 「琉美江?・・目が覚めた?」 「、、、ぇぇ、、、」 琉美江は目を開けると、髪を気にして手櫛で直しながら、 「、、、乱れすぎちゃったわ、、、」 と、怠そうに言った。 「ん?・・そんな気にするほど乱れてないよ。」 高藤も琉美江の前髪を指先で分けてやりながら言う。 「、、、さっき、、のこと、、、」 琉美江が困ったように軽く睨む。 「あ・・そうか。・・・たまにはいいだろう?・・・嫌だった?」 「、、、初めてで、、、わからないわ。、、、でも、、、道具は苦手、、、」 「僕だって初めてだよ。・・・でも、けっこう興奮した。」 高藤が子供のように笑うので、琉美江もつられて笑った。 「クスクスッ、、、確かに、、興奮はするわね、、、フフッ、、、」 「たまに・・・時間がある時とかなら・・いいだろ?」 「、、、そうねぇ、、、た、、ま、、に、、ならね、、、」 「ああ。わかってるよ。・・・琉美江・・愛している。」 高藤はゆっくりと熱い口づけをした。 琉美江も満たされた火照りの中、うっとりとキスに応える。 「・・・毎日でも会いたいな。」 「、、、英さん、、、」 「会長の顧問弁護士を辞退して、個人事務所を持とうかと思っているんだ。」 「、、ぇ、、、なぜ?」 「会長との繋がりがある僕が、会長夫人の血縁となる琉美江を愛して、離婚したことが世間に出ると、会長にも夫人にも、琉美江自身にも嫌な思いをさせてしまうからね。」 「、、、離婚なんて、、いけないわ、、、」 「だって不自然じゃないか。・・お互いをこんなに愛しているのに・・」 高藤は悔しそうに声を荒げたが、琉美江は、 「、、、お子様の為に、、父親として踏み止まるべきよ。、、、ミルクやミツルだって、父親の裏切りや離婚のことで苦しんでたわ。、、、まして、まだ小さいお子様では、、到底理解なんて出来ないし、、、憎むことでしか、寂しさを埋められなくなってしまうもの、、、」 と言って、宥めるように首を振った。 「勝手なのはわかっているさ。・・だが、結局、最終的には自分にとって何が一番大事か、ってことだろう?・・・子供は大人になれば、自分で自分の幸せを切り開くことが出来る。・・僕には琉美江が一番なんだ。今、自分の気持ちを押さえたら、子供が勝手なことを言い出した時、・・憎むようになるかも知れない。」 「、、、獣の言い分だわ、、、私達は人なのよ?」 「ならば、琉美江には僕が必要ではないと?」 「、、、酷い、、、どんなにあなたを愛しているか、、、」 琉美江が涙を溜めて顔を背けた。 「琉美江・・・琉美江・・・僕も君なしでは、もう生きる気力も生まれない。」 「、、、私だって、、、あなたが支え、、、」 「だったら素直になって、お互いが必要なのだと認めようじゃないか。」 「、、、認めてるわ、、、でも、、、」 「愛し合っているのに・・・人を欺きながら不自然な関係を続ける方が間違っている。・・・細々とでいいから・・最も自然な姿で、一緒に生きよう?」 「、、、英さん、、、」 琉美江は罪の意識に震えながら、悲しげな溜息を吐いて、高藤の胸に顔を埋めた。 |
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<75> 「残された者達」 |
§75§「残された者達」 マサトとミルク一行が日本を飛び立った日の夕方。 アザミが黒の絽の着物に、銀の帯を変わり結びで後ろに垂らした粋な姿で、島田の事務所を訪ねてきた。 島田は裏社会では”風俗界のドン”と呼ばれているが、表向きは、関東一円に点在する十数件の高級レストランと、数十件のクラブを抱える、”JKグループ”の会長という肩書きがあった。 更に島田は、この”JKグループ”とは別に、『蛇窟』『蛇窟蘭』や秘密クラブも裏で取り仕切っていた。 前会長が愛人の女性と行方をくらませた後釜として、会長の地位についたが、30歳という年齢にしては切れ者で、就任以来業績を上げている。 一応、役員会で選出されたことになっているが、島田を”JKグループ”の会長に任命したのは勿論マサトであり、前会長の行方不明も裏切りへの制裁だった。 そして島田の、各店舗の業績を上げる以上に重要な本来の仕事は、人身売買と売春だった。 金融部門から、返せない借金の代わりに捕縛された娘を買い取り、娘の年齢や容姿によって働かせる場所を決める。 若く美人でプロポーションに優れた娘は高級娼婦としての教育を受け、アザミに預けられる。 海外VIPでも権力を握るスペシャルVIPに望まれて、そのまま買い取られていく娘もいるし、普段はアザミの店や”JKグループ”のクラブで働きながら、VIP客の指名を待つ娘もいた。 娼婦にも5つのランクがあり、アザミは上位3つのランクの女性達を預かっている。 娼婦として売れない娘はソープか風俗店で客待ちをするか、目的が定かではない外国の組織に売り飛ばされてしまう。 外国には、残虐なショーを売り物にしていたり、生きた臓器を売り捌く組織があると、噂が囁かれたりもするが、敢えて追求はしていなかった。 商品として売ってしまえば、後の責任は負わない。 まさに地獄の一丁目、と言われる世界がそこにあった。 それでも、レストランの入っている7階建てビルの6階にある事務所は普通の事務所と変わらない。 業務内容も”JKグループ”関連の仕入れ、卸し、営業、管理、宣伝、といった普通の仕事をしている。 裏の仕事場は、7階を占有する会長専用の居住スペースの一部にあった。 アザミは、その会長専用住居へよく出入りしているので、会長の情婦と思われているらしい。 高級娼婦のアザミが銀座でクラブを開けるのは特例中の特例で、自分から望んで娼婦となった覇羅蛇村出身の女であるが故であり、娼婦から娼婦達を束ねる立場になってからも、自分の店『蛇窟蘭』を趣味として続けていた。 「もう開店の準備をする時間じゃねぇのか?」 島田が、7階の自室で入れたコーヒーを、アザミに出してやりながら聞く。 「大丈夫よ。マネージャーや若い子達が準備するから。」 アザミの不機嫌そうな声に、島田が、 「おいおい。らしくねぇぞ。」 と、幼馴染みらしい気軽さで苦笑する。 「・・気が重いのよねぇ。・・今夜はカズヤを店に招待しているし・・」 「順調に進んでるようだな。結構なことだぜ。」 「・・好きでもないのに好きなフリをし、楽しくないのに楽しいフリをする。・・”娼婦は女優だ。”・・なんて今更言われなくてもわかってるわ。・・だけど、娼婦だって心のある人間なのよ。人形じゃないわ。」 アザミは溜息を吐くと、熱そうにコーヒーを啜った。 島田は自分のコーヒーカップを持って、アザミの向かい側に座った。 「アザミ。物事には立て前と本音がある。本音では誰しもがそう思っていたとしても、組織の立て前として・・娼婦は人形だ。自分の意志で動く必要はねぇ。命令に従えない人形は欠陥品として処分されるだけだ。」 「命令は聞くわよ。・・ただ、心がある以上、疲れてやる気が起きない時だってあるわ。」 「クスッ。歳かぁ?」 島田が笑って言うのを、アザミが目を眇めて睨む。 島田は戯けたように肩を竦め、コーヒーに口をつけた。 「・・カズヤもヤスヒロもどんな罪があるって言うのよ?・・私達の組織とは関係ない人間で、勝手に子供レベルの悪さをしているくらい、放っとけばいいじゃないの。」 「・・・上の批判はするなよ?」 島田は笑みの消えた真面目な顔をして、低い声でアザミを制した。 「あら、聞こえるかしら?・・ボスだけならまだしも、参謀まで嬉しそうにノコノコ旅行に付いて行っちゃって。」 「ボスは8割方は仕事だぞ。・・参謀も。・・・だがな、仮に100%遊びの旅行をするとしたって、俺達が文句や愚痴を言っていいってことには、ならねぇだろうが。・・ボスの仕事量はハンパじゃねぇ。俺達の脳味噌を100人分集めたって、ボスの足元にも及ばねぇ。俺達の不甲斐なさに焦れながら、辛抱強く引っ張っていって下さってることに感謝こそすれ、不平なんか言うんじゃねぇッ!」 語尾に凄味を効かせて、島田はアザミを睨み付けた。 「・・それくらい・・わかってるわよ。」 アザミは小型のバッグから煙草を取り出して火を点けた。 「俺の知る限り、ボスや参謀が間違ったことはねぇぞ。俺達では謀り知れねぇほど先を見てらっしゃるんだ。必要のねぇ命令はない。ボスが決定したことは、あれこれ考えずに、どれだけ忠実に遂行出来るかが大切なんだ。・・ヘマをしでかしゃ、計画に穴が開く。そうやって、いつも尻拭いして下さってるボスのことを良く考えろよ?・・アザミだって助けられたばかりじゃねぇのか?」 「私がいつボスの批判をしたって言うのよ?・・私だって、ボスには感謝しているし、ボスの為にいつでも命を捧げるわ。」 「なら参謀か?・・あの方ほど、ボスに誠心誠意尽くされてる人はいねぇぞ?」 「わかってるわよ。・・もう、いいわ。ちょっと気分が重いから、気晴らしにきただけなのに、説教始められたら堪ったもんじゃないわ。」 「アザミがかったるいことを言い出すからだ。上に立つ者がだれてくると、すぐに下に反映する。・・ようやく立て直した所なのに、前会長と愛人の二の舞にはなるなよ?」 「なる訳ないでしょ。第一、私はあなたの愛人じゃないんだし。」 アザミは苛々した様子で、煙草を灰皿に押し潰して捨てた。 島田は職業柄とでもいうべき、冷たく据えた視線を投げている。 そして、ポツリ、と小声で、 「・・・姫様への嫉妬か?」 と、問い質した。 「はぁ?」 アザミは呆れたように溜息を吐く。 「・・アザミの想い人はただ一人だもんなぁ?・・惚れた男に”結婚して幸せになれ。”と言われたのが悔しくて、わざわざ風俗に落ちたくれぇだしな。」 「10年も前の話を持ち出さないでよ。」 「今でも惚れてりゃ、昔話でもねぇだろ?」 「・・勿論、崇拝と敬愛の気持ちはあるけど、それを惚れてるって言うなら、あなたや参謀や側近の人達の想いには負けるでしょうね。・・私は自分が可愛いし、自分の楽しみは持ちたいって思うもの。・・崇め奉るのが趣味のような人達・・特に男性に多いようだけど、理解出来ない。」 「チッ。これだから、女ってのは・・・」 「女ってのは、何よ?」 「・・扱いにくいぜ。」 「でしょうね。・・だから、私が女達を束ねてるんじゃないの。・・女の気持ちは女の方がよくわかるのよ。・・男は自分が強気に出れば、女は従うものだと勘違いしている。女が男のプライドを立てるのが上手いのは、それ以上に女のプライドが高いからなのだと、男は知らない。」 「・・・ほーぉ?」 「だから、嫁姑の対立は根が深くなるし、永遠に解消されないテーマにもなってるじゃない。職場でのイジメが陰湿なのも女同士でしょう?・・古くは大奥や宮中とかね。」 「まぁな。」 島田は口の端で笑うと、コーヒーをゴクリと飲んだ。 「身体的にはどうしても劣るから、・・弱いからこそ、プライドという心の領域では譲れない部分があるんだわ。・・そこをわかってこそ、女を使いこなせるのよ?」 島田は返事の代わりに、への字に曲げた口で肩を竦めて見せた。 「でも、男は力と絶対的権力でねじ伏せるでしょうけど。・・それに、女は・・好きになった男には弱いもの・・」 「それは人それぞれの性格にもよるだろう?男だって惚れたら他が見えなくなる奴だっているぜ。」 「惚れて軟弱になるような男は・・私の目には男とは映らないのよ。ホホホッ。」 「・・はいはい。」 「惚れて男は強くなり、女は惚れて弱くなる。・・・だって、男が守らないでどうするの?・・女はより守られるべく、身を小さくしているのに。女が母親になって強くなるのは、守るべき存在が出来たからで、急に強くなるんじゃなく、守られる為に隠していた角がニョッキリ出てくるだけなのよ。」 「・・くわばらくわばら・・・」 「・・角隠し・・・私には縁がなかったけど・・・」 アザミはぬるくなったコーヒーをゆっくり飲み干した。 「話が逸れちゃったけど・・・私、あのお嬢さんのこと、好きよ。とてもいい子だもの。」 「ああ。」 島田も同意するように頷いた。 「それに・・・敵わない、って思うわ。」 「敵おう、としていた訳か?」 「茶化さないで。・・そんな意味じゃなく、もっと単純素直によ。・・お嬢さんにね、ボスとぴったり寄り添って話してた所を見られてしまったの。」 「・・ほぅ・・」 島田が眉を寄せ、懸念する表情を浮かべる。 「密談中の密談だったし、そんな時に余計な感情なんて挟む余地はないけど、顔も付きそうなほど近付けていたから、人によっては誤解しかねない状況だったわ。」 「・・だろうね。」 「実際、お嬢さんもドアを開けた途端、硬直していたし。・・・ボスも私も慌てて体を離したの。」 「・・ふむ。」 「でも、私が声を掛けて、地下に入院していた私だってわかった途端に、パッ、と明るい顔をして嬉しそうに笑ったのよ。」 「ハハッ、そうか。」 島田は安心したように笑った。 「相手が私だからって、二人きりの部屋で、そんなに接近してる女がいたら、恋人の立場では面白くなくても当然なのに。・・すぐに仕事上で大切な話をしていたんだ、って納得しちゃったのよ?」 「姫様はそうゆうお方だ。」 「ええ。・・・一切の疑いもなく彼を信じられて、彼の大切な仕事のパートナーとして、純粋な目で私を見てくれ、尊重もしてくれる。・・・自我以上に相手を思い遣る気持ちがなければ、仕事相手だってわかっていたって、面白くないはずでしょう?」 「・・・まぁ・・多分な。」 「・・一瞬、後ろめたさを感じた自分の方が恥ずかしくなったわ。・・・彼女の前では、嘘を付きたくない、って思った。・・だって、彼女は、私がボスを崇拝する以上に、恋してたことに気付いているんだもの。」 「・・・うーむ・・・」 島田は腕組みをして呻る。 「組織の人達が姫様ファンになるのもわかるわ。・・・こんな仕事してると、心を殺してしまわなければ、やっていけない時もあって、罪悪感を崇拝心で覆い隠し、虚無感を使命感で埋めていくしかないから、・・体以上に心が疲れてしまうこともあるでしょう?」 「そんなことを言うようじゃ、まだまだ甘いぜ。」 「そうだけど、みんながみんな、あなた達幹部のように強い訳じゃないわ。・・・そんな時、彼女の明るい眼差しが、”あなたは大切な人です。あなた方の努力と辛苦には頭が下がります。”、と言っているようだし、・・うるうると大きな目で見つめられ、”疲れてませんか?どうか無理はしないで下さいね?”、と無言のうちに伝えてくるでしょう?」 「・・クスッ。アザミにもそう見えるのか。・・女は感じないと思ってた。」 「わかるわよ。・・・しかも、”彼の力になれる皆さんは素晴らしい。私には力がなくてごめんなさい。どうか、これからも素敵な仲間でいて下さい。”、って訴え掛けるような真摯な目を向けられたら・・・男でなくたって、抱き締めたくなっちゃうわ。」 「アハハッ。男が抱き締めたりしたら、ヤバイぜ。」 「まぁね。・・でも、実際に抱き締めないとしても、”守ってさしあげたい。”とは思うでしょう?」 「確かに。」 「・・・だからよ。・・・だから・・・気が重くなるのよ。・・・あんないい子を悲しませるなんて。・・・参謀だって、直接荷担したくなくて、一緒に旅行に行っちゃったんじゃない。・・・ズルイわよ。」 「おいおい・・・」 「・・・天使に嫌われたら・・・地獄の暗闇しか残りそうもないわ。」 アザミが溜息を吐くと、島田も同じように溜息を吐いた。 「それで気が重いというなら、気持ちはわかるぜ。・・・けど、姫様はアザミを嫌ったりはしねぇさ。」 「・・そうかしら?」 「ああ。・・命令がどこから出ているか、ちゃんと承知しているだろうし、命令したボスを嫌わない限り、他の誰も嫌いにはなれねぇだろうぜ。」 「・・・嫌わなくたって・・苦しまれるでしょうね。」 アザミは何度目かの溜息を吐いて視線を落とすと、真っ赤な帯締めを直すように弄った。 島田はアザミの指先を見ていたが、煙草をスーツのポケットから出し、火を点けると、ソファーにもたれ掛かって煙りを吐いた。 「・・姫様を見てると覇羅蛇の里を思い出すよ。」 アザミは手の動きを止めて、島田の顔を見てから、 「・・・そうかも知れないわね。」 と、頷いた。 「真っ白な雪に覆われる厳しい冬を過ぎると、一斉に花開く春が訪れる。・・透明なせせらぎ、神秘の滝、深い森、・・燦々と光が降り注ぐ野原・・幼い目と心に焼き付いた景色が蘇るぜ。」 「・・・ええ。」 「・・そして、語り継がれた悲しい歴史もな。・・俺達はどんなに醜く爛れようと、・・地獄の闇で這いずり回り喘ごうと、・・歴史に消された一族の、プライドを掛けて戦っているのだと、思い出させてくれる。」 「・・・それを忘れて、自分だけのエゴだけで生きたら、私達は人ではなくなるわね。」 「姫様はわかって下さる。・・覇羅蛇の里が、俺達を黙って癒してくれるようにな。」 「・・・ええ・・・」 「関係ねぇ、と思ってるのか?」 「・・・別に・・・」 「俺達をまとめて引っ張っているのはボスで、ボスだからこそ俺達はついて行けるんだぜ?・・ボスにとって大切な方は、俺達にも大切なんだ。」 「わかってるわよ。」 「・・それに・・あのボスが惚れた相手だ。・・と言うより、姫様だからこそ、ボスは愛されたのだと、・・姫様と覇羅蛇の里が重なって見えた時、俺は実感したね。」 島田は、ミルクを思い浮かべるような遠い表情になり、自然な笑みに口元を綻ばせていた。 「クスッ。あなたまで惚れてしまったようだわね。」 「それこそ惚れるという意味が違うぜ。・・覇羅蛇の里が愛しいように、姫様も愛しい。それだけだ。・・・それだけだが、姫様とお会いしてから・・仕事が楽しくなった。おそらく、他の連中も同じように感じているだろうな。」 「・・・そうね。」 アザミは視線を逸らして頷くと、ポンッ、と軽く帯を叩いてソファーから立ち上がった。 「じゃぁ、そろそろお店に出るから。」 「ん?・・おぅ、しっかりやれよ。」 「ええ。・・コーヒーご馳走様。一段落付いたら、お店に遊びに来てよ?」 「ハハッ。ああ、そのうちな。」 「噂だけにしても、あなたの情婦なんですもの。フフッ。」 アザミは妖艶に微笑み、島田の部屋を出た。 玄関ドアで待っていたボディーガードを引き連れ、エレベーターに乗り込んだアザミは暗い表情をしていた。 ・・・美佳という子の気持ちがわかってしまう。 ・・存在するだけで、愛される天使。 ・・心が綺麗だとわかるほど、妬みと恨みが込み上げる。 ・・あり得ないだろう、と否定したくなる。 ・・泥まみれ、血まみれになるまで、汚してみたくなった気持ち。 ・・そうなった時に、きっとボロを出すに決まってる。 ・・そして、「ほら見ろ。所詮あんただって同じ醜い餓鬼じゃない。」と言ってやりたかったのだろう。 ・・・綺麗だからこそ、憎かったのだ。 アザミにそこまでの気持ちはなかったが、美佳が理解出来てしまった。 そして、理解出来た時、美佳の潜在する危険性を理解した。 誤解で羨んでいたのではなく、その本質的綺麗さこそが憎いのだ。 今はそんな自分を反省しているかも知れない。 けれど、友達として側にいる限り、その存在が自己嫌悪を呼び起こす。 ・・・ボスにはわかっていたのだ。 ・・恐ろしいほどの洞察力で、一連の本質的問題を見抜いていたからこそ、敢えて罪を被る道を選んだ。 ・・天使が感付いて非難しようと、甘んじて責められることを覚悟で。 ・・性善説を信じる天使に、性悪説を説いても理解出来ないだろう。 ・・しかも、天使が天使であるが故に、友人だった彼女の心を闇に引きずり込んでしまったのだ、などとは言えない。 ・・説明出来ない以上、感付かれようと否定し続けるしかない。 ・・そこまでしても、守りたい存在なのだ。 アザミの心にも、チリリと焦げ付く痛みが走った。 「危ない、危ない。・・姑の心境に嵌りそうじゃないの。しっかりしなさい。」 アザミは独り言を呟くと、スッ、と背筋を伸ばし、エレベーターを下りた。 ・・・私はボスの道具でいればいい。 ・・道具になれることが喜びなのだ。 ・・道具に悩む感情はいらないわ。 そう自分に言い聞かせて、車に乗り込み、『蛇窟蘭』へと向かった。 |
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