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<81> 「オペラ」 |
§81§「オペラ」 オペラ座の玄関付近でざわめきが起こった。 ざわめきは着飾った紳士淑女の人波を渡って、ロビー中央まで伝わってくる。 一体何事だろうと眉をひそめていたマダムも、近付いてくる光景を目にして、 『まぁ、何てことでしょう。』 と、言った口元を扇子で隠しながら、隣りのマダムとヒソヒソ話し出した。 紳士方は婦人方とは違う反応を示し、好奇心を剥き出しに眺めている。 彼等の視線の先にあるものは・・・。 『おぉッ、ハラダ会長。待っていたよ。遅いからどうしたかと思っていたんだが・・そちらのマドモアゼルは?』 スラリとした初老の紳士が、ロビーにいる客達の注目を浴びている問題の主に、笑顔で声を掛けた。 『ローランド伯爵。遅くなりまして、申し訳ありません。』 マサトは軽く会釈してから、 『こちらに・・と、言うより、私が抱いている女性が、私の妻のミルクです。』 と、抱き上げているミルクを紹介した。 『何と・・あ・・いや、奥方と来られると聞いてはいたが、まさかこれほど愛らしい少女とは・・。しかも、君が抱いているとまるで人形のように見えるぞ。ハハハッ。・・おっと、失礼、マダム。ハラダ会長の自慢の奥方にお目にかかれて、嬉しい限りです。』 ミルクの横に控えている景山が、今夜は通訳をしていた。 景山が、ローランド伯爵の言葉をミルクに伝えたので、ミルクは、 「ローランド伯爵様。こちらこそ、お目にかかれて光栄です。このような格好の不作法をお許し下さい。」 と言って、マサトに抱え上げられた態勢のまま、手を差し出した。 景山が伯爵に通訳すると、 『いやぁ、気になさらずに。・・あまりにも可愛らしいので、ハラダ会長が人形を抱えてきたのかと思いましたよ。クフフフ。』 と、どこか悪戯っぽさが覗く笑い声を洩らしながら、ミルクの手に軽くキスをした。 ミルクは恥ずかしそうに頬を赤らめ、手を胸に戻した。 それから胸に抱えている白いテディベアのフワフワの毛に、赤らめた顔を半分埋めて隠した。 伯爵は、ほぉッ、とばかりに優しげな目を細めて、ミルクを鑑賞するように眺めた。 銀髪に白髪がまじり、初老とはいえ背筋はピンと伸びている貴族らしい雰囲気を持った人物である。 伯爵だけでなく、いつの間にか取り囲んでいた他の男性客達も、ミルクがマサトの妻と聞いて、驚きと羨望の眼差しでミルクを見ていた。 昨夜足が痛くて着そびれた、ワインレッドのドレスが、ミルクの白い肌を一層引き立てている。 但し、足は柔らかそうな薄い皮の編み上げ靴で包まれている。 人形がよく履いているブーツのような物で、履くと言うより、保護の為に包み込んでいると言った方がいいだろう。 それが、一層ミルクを人形のように見せていた。 白いテディベアを抱っこした少女が、引き締まった体躯のマサトに抱き上げられている様子を目にして、オペラ座に似つかわしくないとばかりに、半分やっかみも込めた溜息まじりで、紳士淑女の皆様方が騒然となっていたのだ。 けれど、マサトが妻と紹介した瞬間、ミルクは紳士方の憧れの的になり、淑女方の敵になったようだった。 紳士方は目を輝かせ、口元に笑みを浮かべていたが、淑女方は目を眇め、非難を込めた視線を投げている。 中には悔しそうに頬を痙攣させている若い貴婦人もいた。 ローランド伯爵との親交で、マサトはパリ社交界でも名前が知られていた為、密かに狙っていた女性もいたのだ。 ミルクは視線が集中するのに耐えられず、益々テディベアで顔を覆ってしまった。 マサトは気遣うようにミルクの髪にキスをしてから、 『妻が足を怪我して、外出が出来なくなってしまったので、せめてパリ最後の夜の記念にと、伯爵に席をお願いした次第です。』 と、説明した。 『あぁ、成る程・・それはお労しいことです。ハラダ会長には、いつも世話になっているのですから、これぐらいのこと何でもありませんよ。・・しかし、今夜限りとは残念。もっとゆっくりされればよろしいでしょう?』 『伯爵のように悠々自適には参りませんよ。蟻のように忙しく動き回って働かなければ、会社は成長しません。』 そう言って、マサトは苦笑した。 『ハハハッ。ご謙遜を言われる。私など、有る物を削っていくだけだが、君は無から有を生み出す。時代の波に乗った勢いには驚嘆させられているよ。』 『伯爵のお引き立てあっての私です。』 マサトはミルクを抱えたまま、軽く頭を下げた。 ミルクは重心が動いて落ちそうに感じ、焦ってマサトの肩に手を伸ばしてつかまった。 その手には燦然と輝く婚約指輪がはめられていた。 周囲に、どよめきと溜息が広がる。 伯爵は笑顔で、 『おぉ、それは私が君に譲ったピンクダイヤモンドだね。・・奥方の可憐な手によく似合うじゃないか。フフフ。』 と、嬉しそうに言った。 『伯爵が気に入られて”天使のキス”と名前まで付けられたピンクダイヤモンド。駄々を捏ねて譲って頂いた甲斐があります。クックックッ。』 マサトの言葉を景山の通訳で聞いたミルクは、目を丸くして指輪を見てから、眉を寄せてマサトを睨んだ。 マサトはミルクの抗議するような視線に、 「ん?・・ククッ。気にすることはない。伯爵は”鉱石王”とも呼ばれる程、世界中に鉱脈を所有されておられるのさ。・・まぁ、これほど大粒でクオリティーの良いピンクダイヤモンドはなかなか出ないそうだが、俺の妻にはそれくらいの物でなければ相応しくないからな。」 と、事も無げに言った。 「・・だけど・・名前付けたらその人の物でしょう?」 「名前付きの宝石なんて、世界中にいくらでもあるぜ。・・中には色々な人の手を転々と渡って、逸話を残すような物もある。・・ま、そこまで特殊でもないから、安心しろって。」 マサトはミルクの頬にキスをした。 「・・そぉ?」 ミルクはキスに恥じらいながら瞬きをすると、伯爵に、 「ローランド伯爵様。・・大事にされていたダイヤを譲ってくださって、ありがとうございます。・・この指輪が本当に似合う女性になれるように、心に煌めく指針の星として、一生大切に致します。」 と、申し訳なさそうに言った。 伯爵は一瞬目を見開いてから、また優しげに細め、 『私がそのピンクダイヤモンドに惹かれたのは、煌めく輝きの中に不思議な命を感じたからです。・・そう。まるで天使がキスをして命を吹き込んだようにね。・・生きている宝石とは、また不思議なもので、自分の所有者を自分で選ぶものなのです。あなたの物になったということは、きっとそのダイヤ自身があなたを選んだからでしょう。・・初々しく染めた頬に、天使もキスをしたくなるようですよ。』 と、答えた。 その時、開演前を告げるベルが鳴り、 『おお、始まるようだね。・・では、席にご案内しましょう。』 と、伯爵がミルクの前に手を差し伸べた。 ミルクは、へ?、と思いながら、右手を乗せた。 指輪をはめた左手はマサトの肩につかまっていたのだ。 伯爵はミルクの手をそっと包むように握って、エスコートするように階段を上り始めた。 マサトに抱きかかえられているのだから、エスコートの必要はなかったが、気持ちとして伯爵はそうしてやりたかったらしい。 マサトは口の端に苦笑を浮かべながら、伯爵に合わせて階段を上った。 屈強な男に抱かれ、”鉱石王”の伯爵にエスコートされるミルクの姿は、夢の国のプリンセスのようだった。 この光景は、そこにいた人々の記憶に鮮明に刻まれ、”天使のキス”と命名されたピンクダイヤモンドの輝きと共に、後々までの語り草となった。 流暢なフランス語が出来る訳でもなく、見事なダンスを披露する訳でもないのに、誰よりも恭しく扱われたミルクのデビューとなった。 勿論、本人にはまったくそうした意識はなかったのだが・・・。 伯爵に案内されたのは、この劇場に伯爵が年間を通して所有しているボックス席だった。 一般の座席の両側に、半円状に張り出している場所である。 伯爵はミルクが観劇しやすいように一番手前の席を勧めた。 マサトは足に注意しながらミルクを座らせてやり、自分もその隣りに座った。 マサトの隣りに伯爵が座り、ミルクの後ろに景山が座った。 ずっと黙って従っていた若松は、内心、こういった場所は苦手だぁ、と苦虫を潰しながら、緊張した面持ちでマサトの後ろに座った。 今夜はマサトが一緒なので、ミルクのボディーガードは同行していなかった。 伯爵の秘書やボディーガード達は廊下で待つらしい。 ミルクが気にして後ろを振り返っていると、マサトがミルクの額にキスをして、 「ほら、幕が上がるぜ。」 と、囁いた。 こんな上から舞台を見たことがないミルクが下を覗き込むと、オーケストラの音が鳴り響いた。 一般席より音の反響が強いように思えて、ミルクは音圧に押されるように顔を上げた。 オペラの演目はRシュトラウスの『アラベラ』。 ストーリーは、 ”大富豪のマンドリカは、伯父の友人から伯父宛に送られてきた手紙に同封されていたアラベラの写真に心を奪われてしまいました。 そして求婚するためにウィーンに赴きました。 アラベラに言い寄ってくる男はたくさんいましたが、運命の相手の出現を心待ちにしていたアラベラは、誰にも心を許しませんでした。 マドリンガとアラベラは、出会った瞬間から一目で心が通じ合い、婚約することになりました。 けれど、男として育てられたアラベラの妹が、よかれと思ってやったことが騒動になり、危うく婚約破棄しかけてしまいます。 最後は全てがはっきりしてハッピーエンド。” というもの。 マサトが外へ出たがらないミルクを、かなり強引に連れてきたのも、この歌劇のように、誤解があっても信じ合う心があれば全て上手くいく、ということを伝えたかったのだ。 マサトがミルクの耳元に顔を近付けて、簡単なストーリーを説明するのを、ミルクはくすぐったそうにクスクスと笑いを洩らして聞いていた。 幕間の休憩時間、レストランでミルクはケーキを食べた。 マサトと伯爵はワインを嗜んでいる。 『今夜のオペラはいかがですか?』 伯爵にそう聞かれ、ミルクはコーヒーでケーキを流し込み、 「迫力があって、とても素敵です。」 と、目を輝かせて答えた。 伯爵は、 『それは良かった。』 と、穏やかに頷いてから、 『今夜の演目はドイツオペラなんですよ。私個人としてはイタリアオペラの方が好きですが、このアラベラは、見せ場のマンドリカとアラベラの長大な二重唱が素晴らしい。言葉はわからなくても、気持ちはビシビシと伝わってくると思いますよ。』 と言った。 「ドイツ語なんですかぁ。」 歌の歯切れがいいように感じたのは、そのせいかぁ、とミルクは感心しながら頷いた。 ・・・え・・・でも、景山さん、普通に歌詞を教えてくれたよなぁ? ミルクが不思議そうに景山に目を向けると、景山はにっこり笑って軽くウィンクをした。 『しかし、珍しい物を上演するものだ。・・ハラダ会長。お二人にとっては打って付けの演目だが、もしかして君が手を回したのかね?』 『まさか。・・ククッ。いくら何でも、そこまで用意周到には出来ませんよ。』 『そうかね?・・君なら充分有り得ると思って観ていたが・・クフフフ。』 『いえいえ。本当に幸運な偶然です。』 『では、天も君達を祝福しているということだな。運も才能の内とは言うが、君ほど強運な男はそうそういないだろうね。』 『運も才能の内、と言うのは、目を研ぎ澄ませチャンスを逃さず、運自体を実力でつかみ取るからです。・・但し、ミルクとの出会いは、初めて神に感謝しましたね。心から・・。クククッ。』 『フフフ。今夜はあてられ通しだな。』 伯爵はワイングラスを乾杯するように掲げてみせた。 マサトもそれに応えて、軽くグラスを上げた。 席に戻って、まだ時間があったので、伯爵は、 『場面場面、演じられる役によって音楽が変わるのをご存知ですか?』 と、ミルクに聞いた。 ミルクが、ドキッ、としながら、 「ぇ・・ぁ・・何となくですが。・・心の襞のように、音が感情を伝えてくれているように思います。」 と答えると、 『そうですね。この曲を書いたRシュトラウスは、オペラの中の雰囲気、テーマ、状況などによって、「調性」を使い分けて、より感情が伝わるように工夫しています。「真実の愛」はホ長調、「素朴さ」はト長調、「厳粛さ」は変ニ長調、といった具合に。・・そんな音楽の変化を聞き分けながら観ていると、また楽しいですよ。』 と、優しい笑顔で教えてくれた。 ミルクは明るい目を、クルンッ、と輝かせ、 「わかりました。そうしてみます。」 と言って、コクコク、と頷いた。 『フフ。まったく人形のように愛くるしい方だ。・・肌の白さは北欧民族のようだが、滑らかさはまるで陶器のようじゃないか。・・あぁ、そうか。だから、余計人形のように見えるんだね。・・触れてみたいと言ったら、君は怒るだろうね?』 『例え伯爵でも、出した手を毒蛇に噛ませますよ。』 『クフフフ。本気でそう答える所が実に愉快だ。』 景山は眉をひそめ、この会話はミルクには通訳しなかった。 時々、景山が通訳しない時があるので、ミルクは、マサトと伯爵がどんな会話をしているのだろう、と少しだけ気になった。 かなり親しいだろう、というのは様子でわかるが、それが、マサトの闇の部分まで知ってのことなのか、まではわからなかった。 そうしたミルクの疑問も、再び舞台の幕が上がると、すっかり忘れて夢中になっていた。 マサトは、そんなミルクが可愛くて、上演中ずっと手を握っていたが、時々堪らなくなって、握った手にキスをしたり頬ずりをしていた。 偶然その光景を目にした人々は、マサトが、よく出来た人形をペットかアクセサリーのように手に入れたのではなく、心からミルクという女性を愛し、むしろ崇拝するように恋しているのだということを理解した。 |
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<82> 「おじ様」 |
§82§「おじ様」 翌日の午前中、フランネル夫妻のホームパーティーに招待された。 フランネル夫妻は、ディナーショーで顔合わせする予定だった、宝石商と宝飾デザイナーの夫人である。 足を痛めてお出掛け出来なかったミルクの為に、自宅なら気を使わないだろうと、パリ郊外の豪邸で内輪のパーティーを開いてくれたのだ。 昨夜のオペラ座での噂は、もう夫妻の耳にも入っていて、覇羅蛇の郷出身の夫人は、 「さすがはお舘様でいらっしゃいますわね。」 と、恭しくマサトに言った後、ミルクに、 「奥方様にも最高のデビューになられましたこと、お喜び申し上げますわ。」 と、微笑んだ。 「フランネル夫人。あまり噂を煽らないでください。そうでなくても、ミルクにはパリの煌びやかな世界がプレッシャーなのですから。・・そう顔を出す機会もないことですし、デビューなどといった烏滸がましいものではありませんよ。」 マサトはフランネル氏の手前もあり、夫人への儀礼的態度は崩さなかった。 そのフランネル氏は、 『ハハッ。妻は同郷のよしみもあり、ずっとハラダ氏の心棒者ですから、噂があがる度に喜んだり怒ったりしております。今度はハラダ夫人のファンになったようですよ。』 と、フランス語で言ってから、 「ワタシもアナタのファンです。」 と、日本語でミルクに話し掛けた。 ミルクは不意の日本語に目を丸くしてから、 「ありがとうございます。不束者ですが、よろしくお願いします。」 と言って、頭を下げた。 「こらッ。よろしくお願いしなくていいんだぜ。」 マサトが焦ってミルクの口を塞いだ。 ミルクがマサトの手に口を覆われながら、キョトッ、と瞬きをしてると、 「その台詞は誤解されるだろうが。」 と、マサトは苦笑し、ミルクの口から手を放してキスをした。 「あらまぁ、ホホホ。」 『ハハハッ。ハラダ氏が、まだお若い事を忘れてましたよ。』 フランネル夫妻もその場にいた他の人々も、若い二人の甘く熱いムードにあてられながら、微笑ましく見守っていた。 そうしてお昼まで楽しい時間を過ごし、マサト一行はリヨン駅から、フランスの新幹線とも言えるTGVに乗車した。 しばらく走ると、車窓からは田園風景が広がった。 葡萄畑に囲まれると、さすがワインが有名な国だなぁ、と思う。 ミルクがそんな景色に見とれていると、 「パリが名残惜しいのか?」 と、隣りに座っているマサトが、ミルクの背中に腕を回して、胸に抱き寄せるように引き寄せた。 「・・パリの街中は好き。誰でもスゥッと溶け込める雰囲気があるもん。・・全然知らない国の知らない人が、目の前にいても普通にしてるせいかなぁ?」 「まぁ、パリは昔から色々な国の人々が夢を求めて集まってきてる場所だからな。いちいち驚いたり関心示してたら疲れるだろ。」 「ぁ・・そっかぁ・・・」 ミルクは何となく納得して頷いた。 そのミルクの顎を下からすくい上げ、マサトが唇を重ねる。 「、、ぁ、、、ん、、、」 6人乗りの個室を二人だけで借り切っていた。 3人掛けのイスはゆったりとしていて柔らかな座り心地だった。 個室タイプの列車は映画の中だけでしか知らなかったミルクは、これまでに読んだ小説が頭の中に走馬燈のように巡っていた。 もっとも、グループで席を確保するか、マサトのように一室を借り切ってしまわないと、全然知らない人を真向かいにして何時間も一緒の空間にいなければならないのは、少し怖い気もした。 恋が生まれそうな素敵な相手ならいいが、いかにも恐ろしげな大男だったりしたら最悪だろう。 周囲に他の人達の目がある仕切のない空間の方が、気が楽と言えば楽かも知れない。 そうしたことはともかく、プライベートな空間に、二人きりでいると、気分もムードも甘くなる。 マサトはミルクの頬を優しく撫でながら、ゆっくりと熱い舌を絡めてキスを続けている。 「、、ぁん、、、マサトぉ、、、」 マサトの手がミルクの胸を撫で回し始めたので、ミルクは顔を離して拗ねた顔で唇を尖らせた。 「いいだろ?・・まだ国境を越えるまで時間はたっぷりあるぜ?」 ミルクは気乗りがしない様子でうつむきがちに、 「、、、マサト、、、ジュネーブに着いたら、またすぐにお仕事なのぉ?」 と聞いた。 マサトの頬がピクリと動き、唇の端に困ったような笑みが浮かぶ。 「、、、やっぱりぃ、、、」 ミルクは溜息を吐いて、小さく頬を膨らませた。 「日程の前半は忙しい、って話しただろう?」 「、、、夜も一緒にいれないなんて、思わなかったぁ。」 ミルクはマサトの胸に顔を押しつけて目を閉じた。 こんなに近くにいるのに、フッと遠くにいるように感じてしまい、胸が寂しさで締め付けられる。 自分が何をしているのか、わからなくなる。 「明日の夜は一緒に過ごせるようにするから、機嫌直せよ。今夜は明日の会議の為に会っておかないといけない人物がいて、どうしても予定を変更出来ないんだ。」 「、、、うん。」 ミルクは気の抜けた返事をする。 「昼間は通訳の出来るガイドがつくから、行きたい所を案内して貰うといい。」 「、、、あんまり観光したくない。」 「あぁ・・そうかぁ。まだ歩くのは辛いか。・・車に乗ったままの観光だっていいだろう?レマン湖周辺はドライブするだけでも気持ちがいいぜ?」 「、、、うん。」 目を閉じたまま、溜息のように返事をするミルクは、あまり顔色も優れず気分が良くないように見えた。 体温もいつも以上に低めなのか、触れる肌が冷たく感じる。 「気分が悪いのか?」 「、、、ううん。何でもない。」 「本郷がいるんだから、具合が悪いと感じたら我慢しないですぐに言えよ?」 「、、、うん。、、大丈夫。」 マサトは、ムクムクと頭を伸ばしていた蛇が、気懸かりそうに項垂れてしまったので、ミルクをその気にさせるのを諦めて、髪をそっと撫でていた。 ジュネーブのホテルに到着したのは、夜になってからだった。 マサトはミルクを気にしながらも、若松と出掛けて行き、景山もマサトとは別に出掛けてしまった。 ミルクはお風呂に入ってから、本郷に足の手当をして貰い、ルームサービスの軽食を夕食にすることにした。 今夜は、出掛けてしまった景山の代わりに、本郷がミルクの話し相手をすることになっていたが、一人でいいから、と言って、本郷にはレストランでディナーを取るように勧めた。 本郷はルームサービスが来るまで待とうとしたが、時間も遅かったので、ミルクは追い立てるようにして行かせてしまった。 夏なので暖房が入れてないせいか、ホテルの部屋は冷え込んでいた。 それで、ルームサービスのサンドイッチが運ばれてきた時、 「ワイン、プリーズ。」 と言ってみた。 ホテルマンは何語かわからないが、赤か白かを聞いている雰囲気だった。 それで、ミルクは、 「ロゼ、プリーズ。」 と、笑顔で言った。 何が料理に合うかは知らないが、ロゼ、という響きがミルクには可愛い気がしたのだ。 ホテルマンは笑みを浮かべて下がって行ったので、きっとわかってくれたのだろう。 それともミルクの渡したチップの額が嬉しかったのだろうか。 不安と期待が入り交じりながら待っていると、さっきのホテルマンがまたワインを持ってきてくれた。 ミルクはまた同じお札をチップに渡し、ホテルマンは更に嬉しそうな笑顔で部屋を出ていった。 ・・・もしかして、一番高いお札だったかも? ・・景山さんが帰ってきて知ったら、怒るかなぁ? ミルクには甘い景山も、チップ等には意外とケチで、相手の立場や仕事に合わせて妥当な金額を払うようにと、ミルクに教えていたのだ。 ・・・ま、いいや。 ・・わかんないもん。 ミルクは、クフッ、と笑いをこぼし、TVをつけると低いテーブルを近付けて、絨毯に直接座った。 言葉はわからないが、人が動いて喋っているのを眺めているだけで良かった。 サービスなのか、ロゼがワインクーラーで冷やされている。 ミルクは封を切りコルクを抜いて、淡いピンクの液体をグラスに注いだ。 「カンパァーイ!」 TVに向かってグラスを掲げてから、恐る恐る口に含む。 冷たさもあってか、喉越しは滑らかで飲みやすかったが、胃に届いた瞬間、ジッカァーッ、と熱くなった。 「プッハァーッ。」 ミルクはビールを飲んだ大人のマネをして、口を手の甲で拭って、火がつきそうな息を吐いた。 「けっこうイケルじゃん。・・ねぇ?・・そこのおじ様ぁ?」 TVに向かって賛成を求める。 ちょうどその’おじ様’が何かを言って、ドワッ、と笑いの効果音が入り、ミルクも一緒になって笑った。 「きゃはははッ。おじ様、話がわかるじゃぁーん。」 ミルクはクィックィッとグラスを傾けていき、注いだ分を飲み干してしまった。 「あらぁ?・・もうカラじゃないのぉ。おじ様ぁ、注いでぇ。」 そう言って、ミルクはまた自分でグラスにロゼを注いだ。 「んー・・・この色ぉ・・超ぉー可愛いー。・・ねぇ?」 そう言いながら、またグラスをあおりカラにする。 「お嬢さん、いけますねぇ?・・ささ、もっと・・ご遠慮なく。」 と、言っているのもミルクで、 「まぁ、嬉しい。・・優しいのね、おじ様。うふっ。」 と、言ってロゼをグラスに注ぐのもミルク自身。 これまでミルクは、お酒らしいお酒は飲んだことがなく、子供用の甘酒かシャンパンくらいだった。 酔う感覚もわからなければ、自分の限界もわかるはずがない。 「なぁーんだか・・床が回ってませんかぁ?・・この絨毯は空飛ぶ絨毯だったのねぇ。」 ミルクは頭をふらふらさせながら、独りお喋りをしている。 日本を離れてから、気軽に人と話せなくなった。 話す時には言葉遣いに気を付け、なるべく感情的にならないように話さなければいけない。 マサト相手にさえ感情をぶつけられない。 自分が自分らしくいられた、さり気ない日常的な会話が懐かしい。 兄ミツルとの喧嘩さえ懐かしかった。 ミルクは遠い異国で独りぼっちになってしまった気がして、一人芝居を続けながら瓶がカラッポになるまで飲んでしまった。 「うーー・・・もぉ、ないじゃぁーん。おじ様ぁ、もう一本追加ぁぁ・・・」 ミルクがTVに向かって言ったが、ぼんやり霞む目で眺める画面に、さっきの’おじ様’の姿はなかった。 番組が替わってスポーツニュースになったのか、サッカーの試合の様子が映し出されている。 ミルクはちょっとの間、目を凝らして見ていたが、ダイジェスト番だけに動きの激しい場面ばかりの映像が流れて、人がこまこま動き回るので、ミルクの目まで回ってきてしまい、TVを消した。 「プーーンだッ。おじ様までミルを独りぼっちにするんだぁ?」 ミルクは絨毯に寝そべって天上を睨んだ。 けれど、天上までグルグル回っているように感じて、気持ち悪くなってきた。 「プン、プン、プーーンだ・・・」 ミルクは小さく呟きながら目を閉じた。 脳味噌までミキサーの中で回転してるようで、もう何も考えられない。 ミルクの意識は、暗い闇の中をジェットコースターで落下していくように、吸い込まれていった。 焼け付くように熱い喉を冷たい物が流れていく。 少しずつ、ゆっくりと、口の中に注がれる。 ミルクは目を開けようと重い瞼を動かす。 「ミルク?・・大丈夫か?・・おい!」 マサトの声がする。 夢だろうか、と開き掛けた瞼をまた閉じると、 「ミルクッ・・しっかりしろッ!」 と、マサトが怒鳴り、それからまた冷たい水が喉を通っていく。 マサトが、少し流し込んではミルクの喉が動くのを確認して、再び水を口に含んでは、ミルクの口に口移しで注いでやっていたのだ。 寝かされた体の肩を支えて上に上げ、首の後ろに手を添えて口から喉が真っ直ぐになるようにしている。 ミルクにもようやく状況がわかってきて、薄目を開けた。 「・・マシャトぉ?」 「ミルク・・気付いたか・・・」 マサトはホッとして大きく息を吐くと、ミルクの頭を枕の上に乗せてやった。 「・・マシャト・・・何でいるのぉ?」 「ミルクが寂しそうだったから、早めに話を済ませてきたんだ。」 「・・ふーん・・・でもぉ・・ミルねぇ、おじ様と飲んでたからぁ、楽しかったよぉ。きゅふふっ。」 ミルクが、ふにゃぁーん、と酔いの醒めない顔を崩して笑った。 「お・・おじさま・・・って、誰だッ!?」 マサトの全身から炎が噴き上がったように、怒りのオーラが爆発した。 「んー?・・・誰だろぉ?・・・知らないおじ様ぁ。きゃはははっ。」 マサトは、ベッドの足元で不安げに立っている本郷を、問い質すように睨み付けた。 本郷はギクリとしながら青ざめた顔で首を振った。 本郷がレストランでディナーを取り、バーで少し飲んでからミルクの部屋に戻ろうとしたが、部屋に鍵が掛かっていて静かだった為、もう寝たのだろうと思い、自室へ帰ってしまったのだ。 若松に叩き起こされ、寝室に呼ばれてマサトに詰問された時に、そう説明した。 飲んでから時間が経っていたようなので、点滴で血液中のアルコール濃度を下げつつ、マサトが水を口移しで飲ませ続けて今に至る。 ’おじ様’の影も形もなく、誰にもその正体をつかめなかった。 「ミルク。そいつはどんな奴なんだ?」 「・・ぇっとねぇ・・・んー・・・わかんなぁーい。」 「ミルクぅ・・・」 マサトは苦悶に眉を寄せて、ミルクの頬を撫でる。 「何か記憶に残ってねぇのか?・・一緒に酒を飲んでて、名前も名乗らねぇのかよ?」 「・・名前ぇ?・・・うぅーん・・・知らなぁーい。だってぇ、言葉わかんないもぉーん。」 マサトは部屋のドアの前にいたボディーガードを呼んで、状況を聞いたが、ボディーガードはルームサービス以外誰も部屋には入ってない、と答えた。 部屋がスィートしか取れなかった為、ボディーガードが交替でドアの前をガードしていたのだ。 若松が、急いでルームサービスを届けたホテルマンに確認したが、ホテルマンもミルク以外誰も部屋にはいなかった、と証言した。 マサトは、再び眠ってしまったミルクの上気した横顔を眺めながら、何度も溜息を吐いていた。 相手がわかれば、怒鳴りつけて殴り倒し、怒りをぶつけることも出来るが、ミルクには怒ることも出来なかった。 若松と本郷は、怒りのオーラが揺らめくマサトに、声も掛けられずじっと立ち尽くしていた。 景山が戻ってきて、この異様な状況の説明を若松から聞くと、 「きっと酔ってらして何かを勘違いされたのでしょう。」 と、マサトを宥めた。 「勘違い?」 「酔っている時に、看板や標識を人と勘違いして話し掛ける人もおりますし、アリス様に限って、知らない男を部屋に引き入れたりはなさらないでしょう。」 「・・・そうとは思うが・・・気になる。」 「・・でなければ・・幽霊でしょうか?」 「・・ミルクの霊感は鋭いとは思えねぇぞ。」 「クスッ。幽霊の方に見て欲しいという願望が強かったのかも。」 「おい。こんな時に俺をからかう気か?」 マサトが凄味を効かせて睨み付けた。 景山は肩を竦め、 「とにかく、急性アルコール中毒が軽く済んで良かったと思うべきでしょう。・・明日は私がずっと目を光らせて周囲を監視しておりますので、今夜はお休みになられてください。」 と諭した。 マサトは舌打ちしながらも、意見を入れ、みんなを各々の部屋へ帰した。 そして、マサトも服を脱いでミルクの寝ているベッドに横になった。 アルコールの発汗作用のせいか、胸に抱き寄せたミルクからは、得も言われぬ魅惑の甘い香りがした。 鼻孔をくすぐるように抜け、股間を熱くさせる。 蛇がググゥーンと伸び上がった時、マサトは薬のことを思い出して、ベッドから起き上がると、ミルクのバッグからピルケースを出して確認した。 駅まで見送りにきた通訳のカズコが、記念にとミルクにプレゼントしたピルケースで、ミルクは嬉しそうに今夜の分を入れていたのだ。 無くなっているということは、忘れずに飲んだらしい。 マサトはひとまず安心すると、またベッドに戻り、ミルクを胸に抱き締めた。 |
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<83> 「酔っぱらい」 |
§83§「酔っぱらい」 寝るしかない、と言い聞かせるように思っても、一向に眠れそうにない。 ’おじ様’のことが気に掛かっていることもあるが、ミルクから香る甘い匂いが強烈に欲望をそそるのだ。 まだ腕には点滴の管が繋がっている。 欲情するような状況ではないだろう、と理性は諫める。 けれど、どうにも我慢出来なくなったマサトは、毛布を足で蹴って床に落とすと、ミルクのナイティの裾を上げてパンティを剥ぎ取った。 膝を軽く曲げて両足を開き、秘密の花園へと顔を埋める。 甘酸っぱく熟した果実の匂いが、いつもより強く感じる。 マサトは目を凝らし、自分だけの花園が荒らされていないか、花弁を開いて赤い襞まで確認する。 透明な蜜がトロリと滴り、マサトは舌ですくい取って味わった。 瑞々しい味わいは、確かにマサトだけの果実だと答えてくれる。 「あぁ・・ミルク・・・」 マサトは安堵感と愛しさが込み上げてきて、夢中で啜り上げた。 「、、ん、、、ぁ、、、」 眠っていたミルクが目を覚ましたらしく、膣がヒクヒクッ、と収縮する。 マサトはそのまま花弁に吸い付き、舌を蜜壺へと差し込んで忙しく動かした。 「、、ぁぁ、、、ん、、ん、、、」 膣口が、キュッ、、キュッ、、と締まり、肉襞が細かく蠢き始めた。 マサトは、吸い込まれそうな吸引を感じながら、更に激しく舌を動かし続けた。 「ぁぁぁ、、、マサトぉ、、、」 ミルクは力無く開いていた足を、自分の意志で脇に引き上げるように開くと、マサトの髪を撫で回した。 マサトは花園から顔を上げ、ミルクの左手の手首を優しく握って、体を上に移動させた。 「ミルク・・・こっちの手は動かしちゃダメだぜ。」 「、、、ぇ、、?」 「ほら。管があるだろ?・・点滴の針が刺さってるから、あまり動かしていると針が血管から逸れてしまう。」 「、、、ぁ、、ぅん、、、」 ミルクはまだ酔いが醒めないトロンとした顔をしている。 ピンクに染まった頬が部屋のシャンデリアの光に輝いている。 マサトはそっと頬を撫でてからキスをし、 「お前って・・ほっんとに可愛いなぁ。」 と、微笑んだ。 そして、堪えきれずに我慢汁のヨダレを垂らしている蛇の頭を、ミルクの花唇に擦りつけた。 「、、ぁ、、、」 ミルクが首をすくめ、切なそうに目を閉じる。 「あまりハードにはしないから、入れていいか?」 「、、ぅん、、、」 目を開けて上目遣いに頷いたミルクは、恥ずかしそうに瞬きをする。 「左手は動かさないようにな?」 「、、ぅん、、、」 「よしよし。」 マサトは、ミルクの前髪を上げて、額にキスをしてから、グィッ、と体をミルクの開かれた股間に押しつけた。 ズブリッ、、と蛇頭が花弁に飲み込まれる。 「ぁぁぁ、、、ぁん、、、」 グィッ、、グィィッ、、、 ズブゥ、、ズブブゥゥッ、、、 ゆっくりと蛇の胴体が蜜壺に侵入していく。 「ぁぁぁぁ、、、ぁぁぁ、、、んっんー、、、」 ミルクは甘い吐息と喘ぎ声を洩らして、背中を仰け反らせた。 丸く脹らんだ胸がぷるるん、と揺れ、乳首が突起する。 蛇を根元まで押し込んだマサトは、胸をつかんで回すように揉む。 「ぁぁん、、、マサトぉ、、、」 「感じる?」 「、、ぅん、、、めいっぱい、、感じてるぅぅ、、、」 乳首を指先で摘んで、グリグリと捻ると、ミルクはたまらなさそうに膣壁をヒクつかせる。 「俺も・・感じるぜぇ・・・」 マサトは数回腰を動かして、肉襞を擦る。 「ぁ、、ぁぁぁ、、、気持ちぃぃ、、、」 ミルクの肉襞が嬉しそうにマサトの蛇を締め付けてくる。 どこから染み出すのか、蜜が溢れてきて、蛇の胴体を熱い湿地帯で取り囲む。 マサトは突き動かしたい衝動を押さえて動きを止めると、また胸を揉み、乳首をグリグリとこね回す。 「ぁぁんー、、、もっとぉぉ、、、」 ミルクは甘えて腰を振り、マサトが動くようにと誘う。 「・・・なぁ・・・おじ様って誰だ?」 「、、、ふぇ?、、、ぁふん、、、わかんなぁぃ、、、」 ミルクはマサトの質問自体がわからないようで、 「マサトぉ、、、もっとぉぉぉ、、、」 と、ねだって体をくねらせる。 「ちゃんと答えたら、コシコシと俺の蛇で、いい子いい子してやるぜ?」 「ぁぅぅぅ、、、だぁれぇ?、、そのおじ様ってぇ?、、、ぅぅぅん、、」 ミルクは唇を尖らせ、我慢出来ないとばかりに身悶える。 「・・しょぉーがねぇなぁ・・・」 マサトはまた数回腰を動かした。 「ぁぁぁ、、、マサト、、好きぃぃ、、、」 ミルクは快感を味わうように、うっとりと微笑んだ。 けれど、マサトは再び動きを止めてしまう。 「、、ぁぁぅぅぅ、、、もっとぉぉ、、、もっとしてぇぇ、、、」 ミルクは自分でも動かそうと腰を振ろうとするが、上から押さえつけられているので、上手く出来ずに、 「ぅぅーん、、、マサトぉぉ、、、もっといっぱい擦ってぇぇ、、、」 と、喘ぎながら訴える。 「・・・お前が言ったんだぞ?・・おじ様と飲んでた、って。」 「、、ぅぅぅ、、、だってぇ、、、わかんないもぉーん、、、」 ミルクは、うるうる、と涙目で答え、 「マサトぉ、、、コシコシしてぇぇ、、、ズンズンしてぇ、、、」 と、マサトの蛇を、ギュゥゥゥゥーーッ、とキツク締め付ける。 「くっ・・・俺も我慢・・出来ねぇぇ・・・」 マサトは追求は諦めて、ミルクの中で怒っている蛇を満足させることにした。 ミルクに熱いキスをしながら腰を動かし始め、 「ミルクのおまんこは俺だけの聖地だッ。」 と叫ぶと、激しくミルクの子宮を突き上げた。 「あぁぁー、、、好きぃぃぃ、、、あぁん、、、すっごい刺激ぃぃ、、、」 ミルクは嬉しそうに仰け反り、マサトに腕を伸ばす。 「だから・・左手は動かすなッ。」 「、、、ふぇッ、、、だってぇぇ、、、」 無意識に動いてしまうのだろう。 マサトはミルクに自覚させることを諦め、手を添えて動かないように押さえてやることにした。 そして再び、力強いピストン運動を始めた。 ズンズンズンズンッ、、、 ジュプッジュプッジュプッ、、、 脳天まで駆け上がる刺激に、ミルクは体を震わせて感激する。 「あぁぁぁぁ、、、めちゃめちゃ快感ーーッ、、、」 酔った勢いなのか、ミルクはいつも以上に興奮している。 点滴をしていなければ、ミルクを騎乗位にさせ、どれくらい自分で腰を動かし悶え狂えるか、試したいところだったが、またの機会にしよう、と無茶はさせないことにした。 「あぁぁ、、、あぁん、、、あぁぁん、、、我慢出来なくなっちゃぅぅ、、、」 「いっていいぜ。・・待っててやるから・・・」 「、、ぅん、、、いくぅ、、、あぁぁ、、、いくいくいくいくぅぅぅ、、、ああぁぁぁぁッ、、、」 ミルクは、ブルブルッ、と痙攣してエクスタシーの陶酔状態になった。 マサトはその間中、ミルクの顔にキスの雨を降らせ、ようやくミルクの意識が戻ると、 「・・じゃぁ、続けるぜ?」 と、腰を動かし始めた。 「、、ハァハァ、、、ぅん、、、ハァハァ、、、今夜は、、もっともっと、、感じるぅぅ、、、」 ミルクも再び快感に喘ぎ、甘いよがり声を嬉しそうに上げる。 「あぁぁん、、、気持ちいいよぉぉ、、、もっとしてぇぇ、、、もっとぉぉ、、、」 「ククッ。いくらでも、いかせてやるぜぇ。」 この所、ミルクがあまりセックスをしたがらない様子なのを気にしていたマサトは、乱れるほどに求めてくるミルクが可愛くて嬉しかった。 そしてそれだけ、プレッシャーがきつかったのだろう、と思うと、可哀想で胸が痛くなった。 滅多に痛みなど感じることのないマサトには、その痛みさえ愛おしく感じられた。 ジュプッジュプッジュプッ、、、 溢れてくる蜜を飛ばしながら、激しく突き上げ、肉襞を力強く擦り上げる。 ドクンドクン、、と真っ赤に充血して膨れ切った蛇竿は、幼さを残す柔らかくて狭い膣壁を容赦なく押し広げ、自分の形に合わせるようにと、突き立てては形を覚え込ませていく。 マサト以外の男を受け付けない体にしてやる、と呪いを刻むように、蛇の頭を抉り込ませる。 「あぁぁぁ、、、最高ぉぉ、、、熱くて溶けちゃうぅぅぅ、、、」 マサトの熱と摩擦熱が蜜壺を沸騰させる。 花弁が引き攣れ、痛みと熱さに悲鳴を上げている。 それでも嵐のように体中を快感が駆け巡り、痺れまくっている。 「あっあぁぁ、、、いくッ、、、あぁぁ、、、いくぅぅ、、、いっちゃぅぅぅ、、、」 「俺もいくぜッ・・」 「、、ぁぁん、、、マサトはまだダメぇぇ、、、」 「ぅ・・・おぃ・・・」 「あぁぁん、、、早くぅぅ、、、いかせてぇぇ、、、」 「だからぁ・・俺も一緒にいいだろ?・・また、すぐに・・入れたまんまで、復活してやるから・・」 何という交渉をしているのだろう、とマサトは苦笑する。 こんな甘い駆け引きならいくらでもしたくなる。 が、今は本当に限界だった。 昼間から焦らされていたのだ。 溜まりに溜まった精子達が、早く出たいと暴れている。 「ミルクが悲鳴上げて泣いても、今夜は朝まで離れねぇぜ。」 「、、、ぅん、、、いっぱいいっぱい、、、してぇぇ、、、」 「ククッ。・・その言葉・・忘れんなよ。・・じゃぁ、いくぜぇッ!」 「うん、、、いくぅ、、、あぁぁぁ、、、」 ズズンッズズンッズズンッ、、、 マサトがテンポアップしてピストン運動を繰り返す。 グチュッグチュッ、、ジュブジュブジュブッ、、、 熱くなった蜜が飛び散る。 「あぁぁぁぁぁ、、、凄いよぉぉぉ、、、あぁぁぁ、、、マサトが溢れてくるぅぅ、、、」 もうミルクの言葉はわけがわからない。 「お前を俺でいっぱいにしてやるぜぇぇぇ・・・」 「あぁぁん、、、ミルもおまんこでいっぱぁーい、、、あぁぁぁぁぁん、、、」 「うぅぅぅ・・・いくぜぇぇぇーッ・・・はぅっくぅぅ・・・はぁぁぁぅぅぅ・・・」 弾丸のように勢い良く発射された精液が、ドクドクドクと飛び出していく。 熱くて甘い快感が迸る。 目を閉じて満たされた開放感に浸ってから、ミルクに頬ずりをして、 「・・大丈夫か?」 と、熱い息で囁く。 ミルクは微かに頷いたが、まだ目を開けられない様子だった。 マサトは、点滴のことを思い出し、確認する。 針は固定されている為、動かなかったようだが、多少逆流したのか管が赤っぽく濁っている。 ハードにしないつもりだったが、興奮度が強かったようだ。 マサトはミルクの汗で貼り付く前髪を後ろに撫でつけてやり、 「・・ミルク・・・まだやりたいのか?」 と聞いた。 「、、、ぅ、、、ん、、、」 かすれた小声で答えたミルクだが、意識は朦朧としているようで、体を離さずに待っていたマサトの下で、微かな寝息を立て始めてしまった。 「・・ぉぃぉぃ・・・クックックッ。」 マサトは愛おしげに苦笑すると、そっと体を離した。 そして、ゆっくりと垂れてくる名残りの白濁液を拭き取ってやると、毛布を掛けてやった。 深夜、本郷が替えの点滴を持ってきたので、マサトが受取り差し替えた。 若松はともかく、若い女に目のない本郷を、迂闊にミルクに近付けたくなかったのだ。 そうした思いがあるだけに、部屋から本郷を追い出したミルクを責める気になれなかった。 マサトは点滴が順調に落ちていくのを確認した後、ミルクを腕枕して抱き寄せ、深い眠りについた。 翌朝、酔いが醒めたミルクに’おじ様’が誰なのかを聞こうとしたが、 「・・ぅぅ・・・ぎぼぃぃ・・・あだまガンガンずるぅぅ・・・」 と、二日酔いに青ざめた顔で呻いている状態で、とても聞けそうもなかった。 そうこうする内に、会議の時間が迫ってきて、マサトは仕方なく出掛けて行った。 ミルクは昼過ぎまで、頭を氷嚢で冷やし、ベッドにぐったりと沈み込んでいた。 起こすのも気の毒に思えたが、薬の時間があるので、景山は声をかけることにした。 「アリス様・・・如何ですか?」 「・・ぅ-・・・」 「お薬の時間なので・・・」 「・・ぁぃ・・・」 ミルクは怠そうに起き上がって、景山の渡してくれた薬と水を飲み込んだ。 「何か召し上がりますか?」 「・・ぃぃ・・です・・・」 ミルクはまだ青い顔で眉を寄せると、またベッドに横になった。 「お食事が取れないと、ずっと点滴を続けるしかありません。・・胃がカラになるのも体によくありませんよ?」 「・・ぅ-・・・」 「オートミールか・・ポタージュなら喉の通りもいいでしょう。」 「・・ぁぃ・・・」 「では、届けさせましょう。」 「・・ぅぃ・・・」 景山は、プッ、と噴き出すのを堪えて、ルームサービスを注文した。 どうにか半分ほどスープを飲んだミルクは、点滴を外して貰って、ぬるめのお風呂に入った。 昨夜、愛し合ったままだったので、さっぱりしたかったのだ。 お風呂から上がったミルクは、シーツとカバーを替えるからと言われ、バスローブ姿でソファーに座り、テーブルの上にあった雑誌をパラパラと捲り出した。 時間潰しに景山が読んでいたらしいが、当然ミルクに中の文字は読めなかった。 それでも結構写真の多い雑誌だったので、眺めていると、知っている顔を見つけた。 「あらぁ・・・おじ様ぁ・・・こんなとこにもいたのぉ?ふふっ。」 ミルクはつい昨日のノリで言葉を口に出してしまっていた。 「おじ様?」 景山が聞き返した。 「ぇ・・・ぁ・・・」 ミルクは聞かれていたことに恥ずかしくなって顔を赤らめた。 「おじ様とは、誰のことでしょう?」 景山は真面目な顔で聞く。 ミルクはその真剣さに戸惑い、 「別に・・・たいした事じゃないけどぉ・・・」 と、口ごもった。 「昨夜アリス様は、その’おじ様’と呼ばれる方とお酒を飲まれたと仰ってました。・・会長がとても気にされてましたよ。」 「え・・・そんなこと言ったぁ?・・あはっ・・ぅっ痛ぅ・・・」 笑いかけてズキンッと頭痛が走り、コメカミを押さえたミルクは、 「・・この’おじ様’が、ちょうどTVに出てたのぉ。」 と、雑誌を指差して見せた。 「だから、適当に話し掛けてお酒の相手をして貰ってたの。・・・いけなかった?」 「TV・・でしたか。」 景山は納得して笑いを洩らした。 「・・それは特に注意することでもないでしょうが、お酒を勝手に一人で飲まれたのは問題ですね。急性アルコール中毒で亡くなる場合もあるのです。まして体が成長しきってらっしゃらないのに、飲む量もわからずに一人で、など危険ですよ。」 「・・はぃ。・・ごめんなさい。」 「それにしても・・・アリス様を見れば、お酒の飲める年齢ではないとわかりそうなものを・・・ホテル側にもよく注意しておきましょう。」 「ぁ・・・ミルも無理かなぁって思ったんだけどぉ・・・チップが効いたみたい・・・」 ミルクは、エヘッ、と頭を掻いた。 景山は片眉をピクリと上げ、 「なるほど。」 と頷いた。 「・・・ぅぅ・・・だってぇ・・・いくらかなんてぇ、わかんないもぉーん。」 「数字の0の数くらいわからない訳ではないでしょう?」 「・・・ごめんなさぃぃ・・・」 「・・午後は少し、ヨーロッパ経済の勉強でも致しましょう。」 「・・ぅぇッ・・・マジ?」 景山はにっこりと笑って、大きく頷いた。 会議の途中で、ミルクの様子を電話で聞いたマサトは、例の’おじ様’の正体を聞いて、広々としたロビーの一角で笑い出してしまった。 ロビーにいた人々の視線に気付き、軽く咳払いをして真面目な顔を作ると、 「・・で、ミルクは今どうしてる?」 と聞いた。 「はい。お酒を飲んだペナルティーとして、勉強なさっておいでです。」 「・・景山。・・何もそこまで厳しくしなくても・・・どこか景色のいい場所へ、連れて行ってやればいいだろう?」 「まだ、頭痛が治らないようですので・・外出は無理でしょう。」 「・・そうか・・・」 「それに、昨夜は酔っぱらった上に激しい運動をされて、目の下にクマが出来ておられますので、外で人に顔を合わせたくないようです。」 「・・う・・・コホン・・・じゃぁ、後は頼むよ。・・・少しミルクと話してやろう。」 「はい。ただ今、替わります。」 「・・・マサトぉ・・・」 「ククッ。なぁ?・・結構厳しい奴だろ?」 「・・・経済わかんなぁーい。お金の計算もわかんなぁーい。」 「まぁ、頑張れ。お前なら出来る。」 「・・・出来っこないじゃん。・・どこから拾ってきたセリフ?」 「クスッ。バレたか。・・・けど、元気そうで安心したぜ。・・愛してる、ミルク。」 「・・・うん。・・ミルもぉ。」 「・・下、略すな。」 「えへ。・・・帰ったらぁ、続きを言ってあげるぅ。」 「はいはい。クックッ。」 マサトはいつものミルクらしくなったことに安心した。 そして、ミルクと10分ほど話し、また会議に戻っていった。 |
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<84> 「魔のもの」 |
§84§「魔のもの」 ミルクの二日酔いも、夜までには回復していた。 そして、早めに帰ってきたマサトと、ディナーを一緒に摂ることが出来た。 景山はマサトと入れ替えに外出して行ったので、ミルクの薬を枕元に用意しておいて、早めに二人はベッドインした。 大きな寝室と居間と付き人用のシングルだけのスィートルーム。 スイスはマサトだけの用事なので、レストランで食事する以外は、ドレスアップの必要もなく、ミルクも気が楽だった。 景山が忙しそうにしているのが多少気にはなったけれど、マサトとゆっくり出来る時間が嬉しかったので、景山のことはミルクの意識にそう長く留まっていなかった。 マサトも、闇世界の不穏な動きに警戒はあったが、取り敢えず景山に任せて、今はミルクと過ごす時間を大切にしたかった。 TVの’おじ様’相手にお喋りをする程、ミルクが寂しかったのだと思うと、他の何を置いても、ミルクの心のすきま風を塞いでやりたかった。 それに、昨夜、めちゃめちゃマサトを欲しがったミルクを、また見てみたかった。 「なぁ・・・昨夜のこと、覚えてねぇのかぁ?」 マサトは、腕枕した手でミルクの髪を撫で、もう一方の手で胸を愛撫しながらキスを繰り返している。 「、、ぁ、、ふっ、、、なぁーんか気持ち良かった気がするぅ、、、ぁぁん、、、」 「・・気がするだけかよ。・・ったく。」 乳首に爪を立て、キリッ、と抓む。 「ぁぁッ、、、ぅぅ、、、だってぇ、、、くふん、、、」 「もっとぉ、もっとぉ、って・・俺にいくな、って注文してたんだぜぇ?」 「、、ぁぅぅ、、、」 ミルクはアヒル口になって、マサトの鼻に鼻を擦り付け、照れ隠しのように甘える。 「クスッ。・・今夜もいっぱい甘えて欲しいなぁ。・・ん?」 マサトはミルクの唇を舐めて誘う。 「ぁん、、、どぉやってぇ?」 ミルクはマサトの舌を捕まえようと、舌を絡みつかせている。 「思い切り素直に欲しがればいいのさ。」 クチュッ、、チュプッ、、ンチュゥッ、、、 マサトがミルクの舌を捕らえ、そのまま熱いキスをした。 「、、、ん、、、ぅん、、、じゃぁ、、、欲しいぃ、、、」 「ダメだなぁ。・・・実感がこもってねぇぜ。」 「、、ぇー、、、欲しいもぉん、、、」 「んー・・・今一。・・・そーだな、まず、このおっぱいをどうして欲しいか言ってみろ。ん?」 「ぁ、、ぅん、、、ぇっと、、、マサトに、、吸って欲しい、、、」 「ちゃんと、どう感じてるから、こうして欲しいって言わなきゃなぁ・・」 「、、、恥ずかしいよぉ、、、」 「心を開放して、思ったまま、感じたままを、口に出しゃいいだろ?」 「、、、ぅん、、、」 「ちゃんと言わねぇと、何もしねぇぞ?」 「ぁ、、ゃーん、、、ちゃんと言うぅぅ、、、」 ミルクは体をマサトに擦り寄せる。 ビンビンに熱くなっているマサトの蛇が、下腹部に当たって、ミルクの股間を疼かせる。 「、、ぁ、、はぁ、、、マサトとひとつになりたいよぉ、、、」 「あ?・・・ぉぃ・・いきなり欲しいのかよ?」 「だってぇ、、、欲しいんだもぉーん、、、」 マサトの蛇に手を伸ばし、握って擦りながら、おねだりする。 マサトは、ちょっとの間、焦らそうか迷ったが、離れている時間が長いだけに、早くひとつになりたいのだろう、と思い、 「じゃぁ、ミルクが騎乗位な?」 と言った。 ミルクはフニャ、っと笑って頷いた。 マサトの体を跨いで、捕まえた蛇を自分の中に突っ込んでいく。 「、、ぁぁッ、、、ぁぁぁ、、、」 蛇頭が、ズブリ、、とめり込み、昨夜の熱が残る膣壁が再び熱さを感じる。 ズブッ、、ズブゥッ、、、 「ぁふっ、、、んん、、、」 途中まで押し込んでから、一度引いて止まる。 「・・どうした?」 「、、ぅ、、ん、、、ちょっと、、、慣らしてから、、、」 ミルクは、蛇の胴体を片手でつかんだまま、蛇頭の張り出したカリ顎を花弁で擦るように、出したり入れたりを繰り返す。 「う・・うぅ・・・」 頭の後ろで腕を組んで眺めていたマサトは、思わず呻いて背中を反らせた。 マサトの背骨に熱い快感が走り後頭部を直撃し、脇腹を電流が駆け上がって脳天まで痺れさせた。 マサトの乳首が、はっきりわかるほど突起している。 「あぁぁ・・・ミルク・・・」 「、、ぅ、、ん、、、ぁぁぁ、、、気持ちぃぃぃ、、、」 花弁は湿って柔らかく、ミミズの蠢く壺に蛇頭が、グニュゥッ、と埋まっていく。 そして、カリ顎を擦り上げる時、花弁がぴったりと蛇頭を包み込み、膣口が収縮して吸い込もうとキツク吸い付いてくる。 ミルクは片方の膝を立てた中腰のままで、繰り返し続けている。 蛇の体に愛液の蜜を絡ませ、滑りを良くしようとしたのだろうが、マサトを感激させる程に巧みな性技だったらしい。 ミルク自身も花弁が擦られるのが気持ち良くて、蛇の胴体をつかんでいる手まで蜜に濡れても、そのまま蜜まみれの手で胴体を扱きながら、蛇頭を花弁に擦り付けた。 「ぁぁぁん、、、なんか、、めちゃめちゃ気持ちぃぃ、、、」 「あぁ・・だろうな。・・・俺も堪んねぇぜ。」 グニュゥゥ、、、チュポンッ、、、グニュニュゥ、、、チュッポンッ、、、 コシコシ、、シュコシュコ、、クチュックチュッ、、、 誰が教えた訳でもない。 天性の淫魔としか言いようがなかった。 「うぅぅ・・・ミルク・・・いきそうになっちまったぜぇ・・・」 マサトが苦悶に眉を寄せ、ミルクの太腿を掌で撫でて言う。 「、、ぁん、、、まだダメぇぇ、、、」 「クックッ。・・・昨夜もそう言ってて、寝ちまったんだよなぁ?」 「、、ぁぅ、、今夜はぁ、、まだ眠くないもぉん、、、」 「俺は次のがいきそびれて溜まっちまってるんだ。・・今夜は俺に先にいかせろ。・・ミルクの口でいいから・・な?」 「、、、ぅん、、、」 ミルクは言われた通りに蜜壺から蛇頭を抜き出し、跨いでいた足を戻して、マサトの横から蛇竿を口でくわえた。 「俺の胸を逆向きで跨げよ。・・おまんこが疼いて堪んねぇだろ?・・好きに擦り付けていいんだぜ。」 「、、、ん、、、」 ミルクは蛇竿をくわえて首を振りながら答えると、ジュプジュプ、、と扱き上げながらマサトの体を跨ぎ直した。 蜜の溢れた花弁をマサトの胸に擦り付けると、クチュックチュッ、、と音がする。 ジュプジュプジュプッ、、、 クチュックチュックチュッ、、、 「うぅ・・・あぁ・・・いいぜぇ・・・最高だぜ・・・」 マサトはミルクのお尻を撫で回し、より密着して擦れるように押してやる。 マサトの肌の熱さで気化した甘酸っぱい蜜の香りが、マサトの鼻孔を媚薬のように刺激する。 ジュプジュプッ、、ジュプジュプッ、、ジュプジュプッ、、、 クチュクチュッ、、クチュクチュッ、、クチュクチュッ、、、 「あぁぁぁ・・・いきそうだ・・・うぅぅぅ・・・たまんねぇぜぇぇ・・・」 マサトは激痛のような快感が突き上げてきて、自分でも腰を振り上げ、ミルクの喉を突いた。 「あぅぅぅ・・・いくぜぇぇぇッ・・・ぐぅぅぅ・・ぁぁぁぅぅぅ・・・くぅぅぅぅッ・・・」 マサトは、ミルクの丸い尻の山に両手の指を食い込ませてつかみ、腰を上げて背中を反らせて張り詰めると、一気に射精した。 「あ・・ぁぁ・・・はぁぁぁ・・・ふぅぅ・・・」 勢いよく噴き出したザーメンがミルクの喉を直撃し、ミルクは息苦しさに目眩を感じながらも、マサトの熱い精液を飲み込んだ。 「・・・いい子だ。」 マサトがミルクのお尻から手を離すと、白い肌にくっきりと赤い指の痕が付いていた。 「、、、ぁ〜ん、、、おちりぃ、、、痛かったぁ、、、」 ミルクは赤くなった痕を撫でながら、マサトを涙目で睨んだ。 「・・悪ぃ・・・あんまり気持ちいいからさぁ・・・」 「、、、ぷぅぅぅ、、、」 「怒るなって。・・・今度はミルクが気持ち良くなるんだろ?」 「、、、ぅん、、、なるぅぅ、、、」 ミルクは膨れ顔を嬉しそうに綻ばせた。 「カモン、ベィビィ。」 マサトは自分で擦って蛇を元気づけると、ミネラルウォーターで口直しをしていたミルクを、指先をクィッと曲げて呼んだ。 「、、イェッサー、ハニー。」 ミルクはニコッと笑って返事をする。 「・・あのな・・・イェッサーは違うだろ?」 「えー、、、でもぉ、Mr.ジェイソンはそー言うじゃん、、、」 「だから違うんじゃねぇか。・・いいから来いよ。」 「ぁ、、ぅん、、、」 「慣れねぇ言葉使うこたぁねぇぜ。・・それとも・・外人のポルノビデオでも見せてやろうか?」 「、、、ぇ、、、ぅーん、、、なんか、、コンプレックスになりそぉ、、、」 ミルクは手振りで、ボン、、キュッ、、ボン、、と胸とお尻を強調して見せた。 「クククッ。ミルクだって、それなりにいい体してるぜ?」 「、、、そぉ?」 「あぁ。それに・・・あそこの吸い付きは外人の女でも敵わねぇぜ。」 「、、、いつ比べたのぉ?」 「本郷がいつも言ってるのを聞いただけだがな。おまんこは東洋の神秘が最高だってな。」 「、、、ふーん、、、」 ミルクはちょっと肩を竦めて、またミネラルウォーターを飲み、 「、、、そーゆーの、、理解出来ない、、、」 と、唇を尖らせた。 「世の中、色んな趣味の奴はいるさ。そんなの一々気にして付き合ってられねぇぜ。肝心なのは仕事が出来るかどうかだ。・・本郷の腕は確かだぜ?・・ま、医者の探求心でおまんこも研究してるって思えばいいじゃねぇか。クックックッ。」 「、、、あまし、、思いたくない、、、」 ミルクが頬を膨らませていると、マサトが蛇の胴体をつかんで、 「ミルク。来ねぇなら、こいつを寝かせちまうぞ。」 と、赤い頭を、ブンブン、振った。 「ぁ、、ぁ〜ん、、、ダメぇぇ、、、」 ミルクは慌ててマサトの腰を跨いで、蛇をマサトの手から奪い返した。 マサトは片頬に笑みを浮かべて、 「あーぁ、取られちまったかぁ。・・なら、しょーがねぇなぁ。」 と言うと、さっきのように頭の後ろで腕を組ませた。 ミルクは蛇をつかんで頭部を花弁に擦り付けた後、今度は根元まで深く押し込んだ。 ズブリ、、ズブズブズブゥゥゥ、、、 「ぁッ、、ぁぁぁッ、、、ぁッぁぁーッ、、、」 よがり声が天井に反響する。 しばらく天井に顔を向け、目を閉じて蛇の存在感を味わってから、ハァハァ、、と息をしながらマサトに視線を向けた。 お互いに熱く潤んだ視線を絡み合わせる。 絡み合わせたまま、ミルクは腰をゆっくり回し始めた。 マサトに感じている自分を見せているのだという自覚がある。 胸を誇張するように張り出し、両手で揉んで見せる。 「、、ぁぁ、、、マサトぉぉ、、、愛してるぅぅ、、、」 上体は同じ位置に安定させ、腰だけをベリーダンスのように回転させている。 マサトはうっとりとその様子を眺めながら、 「あぁ。・・俺もミルクを愛してるぜ。」 と、熱い息で答える。 ミルクは、マサトの下腹部に体重をかけないようにしながら、絶妙な密着感で腰を回転させ、蜜壺の中の細かい肉襞を蠢かせながら、蛇の体を包み込み撫で回しているのだ。 中国では昔、後宮で皇帝の夜の相手を務める女性に、秘伝の性技を教え込んだという。 百枚重ねた薄い和紙を、腰の回転だけで均一に丸く、手品師がカードを広げるように、広げさせる訓練をさせたらしい。 安定した回転をさせなければ均一には広がらず、体重をかけてしまうと紙は破けてしまう。 そうした歴史では語られない闇の歴史を、ミルクが知っているとも思えず、マサトの反応を見ながら修得していってしまうミルクの魔性に、マサトは改めて舌を巻くしかなかった。 ・・・最高の女・・・ ・・幼い体をここまで駆使して男を翻弄させる、自覚のない淫魔。 ・・俺がしっかりガードしてやらなければ、果実の香りに狂わされた男共が群がってくるだろう。 ・・他の男に手出しさせるものか。 ・・・ミルクは俺の・・・俺だけの女だ。 マサトは我慢出来なくなって、頭の後ろの腕を解くと、ミルクの胸を鷲掴みにして、腰を上へと 突き上げ始めた。 「ぁッ、、ぁん、、、ぁん、、、ぁぁん、、、マサト、、スゴイぃぃ、、、」 ミルクは体を大きく上下させ、背中を仰け反らせて快感に喘ぐ。 「そうさッ!お前は俺の女だッ!俺だけに感じてりゃいいんだぜッ!」 「、、うんッ、、、あぁぁぁ、、、マサトぉぉぉ、、、感じるぅぅぅ、、、」 マサトは、大きく揺れる胸を揉み回しながら、激しく突き上げ続けた。 ズンズンズンズンッ、、ズズンズズンズズンッ、、、 子宮が突き破られそうに感じるほど、強い刺激に腹部が痛みに疼く。 それでも、もっと強い快感が全身を駆け巡り痺れさせている。 「あぁぁぁッ、、、めちゃめちゃ最高ぉぉぉーッ、、、感じて、、感じて、、止まらないのぉぉぉ、、、あああぁぁぁぁーッ、、、」 ミルクは悲鳴のようなよがり声を上げて、立て続けにエクスタシーの絶頂を繰り返した。 「あぁぁぁぁああぁぁぁーーッ、、、」 ミルクは、最後に一際高く叫ぶと、ガクガク痙攣しながら気絶してしまった。 マサトもミルクに合わせて、ミルクの中に精液をぶちまけた。 気絶しているのに、ミルクの痙攣する襞に締め付けられ、精液の最後の一滴まで搾り尽くされたように感じ、眩しい光の渦がマサトの視界を奪った。 「ミルク・・・ミルク・・・あぁぁ・・・」 マサトは、マサトの胸にぐったりと体を投げ出しているミルクを抱き締め、繋がったままミルクと共に意識を遠い空の彼方へと飛ばした。 「恐れ入りますが・・・」 頭の側で声がして、マサトは目を覚ました。 繋がったままの状態でミルクと一緒に眠りについたので、そのまま両腕でミルクを抱き包んでいた。 「・・・ん?」 「景山参謀が至急お話したいと・・・」 「・・うむ。・・5分で行く。」 「はっ。」 若松は頭を下げて、下がっていった。 マサトは目を閉じて溜息を吐くと、そっとミルクから蛇を抜き出した。 ミルクを横に寝かせてやり、毛布を掛けてやる。 熟睡しているミルクの頬にキスをし、顔を上げたマサトは闇の影をすでに纏っていた。 急ぎシャワーで汗を流し、バスローブを着ると、濡れた髪のまま隣りの居間へと移動した。 景山は直立した姿勢から45°の角度で上体を傾け、 「お休みの所を、申し訳ありません。」 と、固い表情で言った。 「問題が起きた時は当然のこと。気にするな。・・それで?」 マサトは低い声で先を促す。 「はい・・」 景山も一段と声を潜め、マサトに顔を近付けて何事かを囁く。 聞いているマサトの表情が、次第に険しくなっていく。 「・・・そうか。・・・チッ。俺が出向くしかねぇようだな。」 「出来ましたら、その方がよろしいかと・・・」 「うむ。」 マサトは何かを思案するように頷き、テーブルの煙草に手を伸ばした。 景山がすかさず火をつけ、マサトは煙を深く吸って、細く吐き出した。 「わかった。・・すぐに手配しろ。」 「畏まりました。」 景山が音もなく忍びやかに下がっていった。 マサトは若松を手招き、何事かを耳打ちした。 「承知しました。」 と、若松も影のように音もなく素早く行動を起こした。 マサトは闇の覇王の顔で、虚空を睨み、紫煙をくゆらせて、研ぎ澄まされた叡智を更に練り込んでいた。 |
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<85> 「孤島」 |
§85§「孤島」 朝、まだ薄暗い内に、ミルクは景山に起こされた。 「・・・ほぇ?・・・なぁに?」 ミルクは眠い目を擦りながら起き上がって、隣りにマサトがいないことに気付いた。 「あれ?・・・マサトさんはぁ?」 「会長は今、ちょっと出掛けておりますが、じきに戻って参られます。」 「・・・ふーん・・・そーなんだぁ・・・」 「それまでに、アリス様はチェックアウト出来るよう、お支度を願います。」 「へ・・・もう一泊するんでしょう?」 「予定が変更になりました。・・詳しくは後ほどに。・・お急ぎください。」 「あ・・はーぃ。」 景山は普段通りに話しているのだが、その内容と眼差しから唯ならぬ雰囲気を感じ取り、ミルクも気持ちを引き締めてベッドから起き出した。 ミルクがシャワーを浴びて支度を整える間に、ほとんどの荷造りは景山がしてくれていた。 そして、ミルクの支度が出来た頃、マサトが戻ってきた。 戻った所でホテルをチェックアウトし、空港へ向かった。 話を聞いている暇もなく、移動する間中ミルクはマサトと手を繋いで、ずっとマサトの感情を殺した横顔を見ていた。 口元に笑みを浮かべても、目は鋭い光を放ち、闇のオーラを纏っている。 こんな時のマサトには、余計なことを話し掛けられない。 質問してもきっと答えられないだろうから、マサトから話してくれるのを待つしかなかった。 飛行機を3回乗り継いで、最後に乗り込んだ飛行機は、S商事開発研究部門に所属する海洋科学研究所で所有している物だった。 その飛行機で到着したのは、四方が海に囲まれた小さな島で、この島自体も海洋科学研究所の所有ということだった。 大西洋のどこからしいが、地図にも載っていない島で、はっきりした場所はわからない。 殺風景な飛行場には、研究所の所長他数名が出迎えに来ていた。 亜熱帯の気候で、島は北東部に山を有し、全体の90%が森林で覆われていた。 西岸一体に研究所の施設があり、港も隣接して開かれていた。 南岸は研究所の職員や家族が暮らす居住区になっていて、小さいながらも白浜のビーチもあった。 ミルクは降り注ぐ眩しい光に目を細めて、 「スゴイ素敵な所じゃん?」 と、笑顔でマサトに言った。 移動中もマサトや他のみんなの雰囲気が暗かったので、一体どんな所へ連れて行かれるのかと多少不安だったミルクは、島を吹き抜ける風の潮を含んだ爽やかさに、ホッと気持ちが和んでいた。 「・・そうか?・・気に入ってくれて良かった。」 マサトは抑揚のない声で言って、静かに微笑んだ。 研究所のメインセンターは鉄筋建ての立派な建物で、3Fの一部がマサトや幹部達の居住スペースになっていた。 一部と言っても全体に広い建物なので、マサトの為の部屋だけでも5LDKあった。 しかも張り出された広いテラスからの眺めは絶景だった。 「わぁぁ・・・スゴォーイ!・・・見渡す限りマリンブルーの海、海、海ぃ!」 ミルクは海に向かって両手を広げて叫んでから、マサトを振り返った。 「ねぇ、泳ぎに行こぉーよぉ。」 「この辺は海流が早い上に波が荒いから、その辺じゃ泳げねぇぞ。」 「そーなんだぁ・・・あ、でもビーチがあったじゃん。」 「まぁ、あそこは一応防波堤とサメ避けのネットを張ってあるが、万全とは言えねぇから気を付けねぇとな。・・たまに、でけぇサメに喰われちまう奴もいるみたいだぜ。」 「・・・ゲッ・・・嘘ぉ・・・」 「泳ぎたいなら室内プールの施設があるから、そこの方がいい。」 「・・・ぅぅ・・・こんなに海があるのにぃ・・・」 「ククッ。だからリゾート地にならずにすんだんじゃねぇか。」 「・・・あぁーぁ・・・」 ミルクはガッカリして部屋の中に入ってきた。 「リゾートには向かねぇが、砦としては最高の環境なんだぜ。なにしろ、海中はけっこう岩礁が入り組んでいて、港に入る船もコースを知らねぇと座礁する。・・つまり外敵が来にくいって訳だ。」 「外敵?・・・ここの研究所って何を研究してるのぉ?」 ミルクはソファーに座り、メイドが出してくれたアイスティーを一口飲んだ。 「海の生態系とか海底調査とか・・色々だな。海洋深層水って聞いたことあるか?・・ボーリングして汲み上げて調査したり、ここでの飲料水に利用したりしてるんだぜ。」 「へぇ・・・じゃぁ、これも?」 ミルクはアイスティーの入ったグラスを上げてみせる。 「そうだろな。・・美味いか?」 「・・うんッ。なんか、ひと味違うみたい。」 「言われなきゃ、わかんなかったくせに。」 マサトは片頬で笑い、首を振る。 「・・ぅ-・・・」 「クスッ。・・ま、たいした研究はしてねぇさ。自然保護団体が喜びそうな代わり映えのない研究ってとこだな。」 「・・・そんなぁ・・・」 「だが、ここでの研究成果は個人・団体・企業などに買われることが多い。・・ローランド伯爵も度々研究の依頼をしてくるし、依頼料以外にも寄付をしてくれているんだぜ。」 「あ・・そうなのぉ?」 「ああ。・・それに、プライベートでもここが気に入ったらしく、南岸の居住区には別荘を持っていて、よくフィッシングやダイビングを楽しみに来てるよ。」 「ふーん・・・だから、親しかったのかぁ。・・・って、ダイビング出来るのぉ?」 「ローランド伯爵は、ああ見えても強者だからな。普通の奴じゃ流されちまうぜ。」 「へぇぇ・・・」 ミルクは感心して頷いた。 「企業だけでなく、時にはここの研究成果を欲しがる国もあって、・・S商事には宝の島なのさ。」 「ほぇぇ・・・代わり映えしなくても、そんなに成果があるのぉ?」 ミルクは不思議そうに首を傾げた。 マサトは、しばらく不可思議な含み笑いで喉を震わせていたが、肩を竦め不敵な笑みを浮かべると、 「・・表向きはな。」 と言った。 「表向き?」 「そう。・・・実際は、得体の知れない団体や企業ってのは、俺の組織で作ってる実体のない書類上だけの存在なのさ。・・で、ローランド伯爵とか某国ってのは、闇での関係が深い相手で、闇での依頼の報酬や取引での支払いを、ここでの研究を買う名目で払って貰ってるって訳だ。彼等にとっても、その方が払いやすいからな。」 ミルクは目を丸くして固まる。 「もっとも、だからと言っていい加減な研究をしてる訳じゃねぇぜ。ちゃんと学者を揃えて真面目に研究はしてるし、大学とかの依頼で海洋汚染の研究をしたり、学会や自然保護の国際会議にも参加してるんだぜ。・・でないと、この研究所自体が怪しまれちまうからな。クックックッ。」 「・・・どーして・・そんなことを・・?」 「ん?」 「・・・実体のない会社とか・・・」 「あぁ。・・クックッ。いわゆるマネーボーダリングに利用してるのさ。」 「・・マネー・・ボー・・?」 「ボーダリング。・・闇の金を表で使える金にすることを、そう言うんだ。」 「・・・ぁぅ・・・益々わかんない。・・・使えないお金ってあるのぉ?」 「そりゃぁ、闇の金を表で使ったら、出所を疑われて、余計なことまで調べ上げられちまうだろうが。・・闇から闇へ流れる金なら問題はないが、闇の稼ぎが膨大だと、表で使えるようにしねぇと価値がねぇんだよ。」 「・・・ほぇぇぇ・・・」 ミルクは頭が混乱しながらも、きっと凄いことなんだろう、と感心して聞いていた。 けれど、マサトの会社自体、企業としては最先端の先駆者と見られているし、利益だってそれなりにあるはずなのだ。 それより、更に膨大だという利益がどれほどのものか、想像も出来なかった。 溜息を吐いたミルクは、 「ハァァ・・・何かわかんないや。」 と言って、ストローでグラスの氷を掻き混ぜ始めた。 ミルクの頭の中は泳げない海でいっぱいだった。 「・・・泳げる海の研究してくれたらいいのに・・・つまんなぁーい。」 ミルクが小さめの氷を口に入れて噛み砕くと、マサトは苦笑してミルクを抱き寄せ、 「泳げなくても、魚は豊富だし、果物は種類も量もたくさんあるぜ。」 と、機嫌を取るように頬にキスをした。 「変わった動物もいるし、・・・ミルクが可愛がれるように、綺麗な鳥を捕まえさせよう。」 「ぁ・・ん・・・ならぁ、森の探検したいなぁ。」 「・・・ミルクには森に入るのは無理だろうな。」 「えー・・・森もダメなのぉ?」 「触れるだけで毒がつく植物もあれば、毒蛇や毒蛾もいるんだぜ?」 「・・・ぅぅ・・・怖ぁいよぉ・・・」 「怖い島だから・・・俺の島なのさ。」 マサトはニヤリと笑って、氷で冷えたミルクの唇を吸って、熱いキスをした。 「失礼します。」 と、それまで姿が見えなかった若松が、部屋に入ってきた。 そして、 「海蛇の用意が整ったそうです。」 と、いつも以上に畏まった態度で報告した。 「・・そうか。」 返事を返したマサトは、眉を寄せ小さく溜息を吐いた。 「海蛇ぃ?」 「・・通称な。・・組織で所有している潜水艦のことをそう呼んでるのさ。」 「潜水艦?!」 ミルクは驚きの連続で、頭がおかしくなりそうだった。 もう、何をどう質問したら頭の中がスッキリ出来るのかも、わからなかった。 「・・ってゆーか・・潜水艦をどうするのぉ?」 「ちょっと出掛けなきゃならない場所があるんだが、表の顔は出せねぇし、動向をつかまれたくねぇから、ここに滞在していることにして、隠密で出掛けるんだ。」 「・・出掛けるぅ?・・・わざわざここまで来てぇ?」 「ミルクをここに連れて来てやりたかったんだ。・・初めから予定にも入れてたんだが、俺が出掛ける分、予定を早めたのさ。」 「・・え?!・・・マサトだけ?」 「言っただろ?表の顔は出せねぇ、って。闇の顔で出向く先は危険が伴うんだぜ?」 「えーー・・・何でこんな所で、ミルが一人でいなきゃいけないのぉ?!」 「ここが、俺の闇の城だからさ。・・それに景山は残るから、一人じゃねぇだろ?」 「やだぁぁッ!・・ミルは景山さんの恋人じゃないもんッ!」 ミルクは目に涙を溜めて抗議する。 「いいか?・・ここが俺の城ってことは、俺の妻であるミルクにとっても城なんだ。」 「そんなの知らないッ!マサトがいなきゃ、嫌ぁぁぁーッ!」 ついにミルクは泣き出してしまった。 「すぐ戻ってくるから・・わかってくれよ。・・な?」 「・・だって、・・危険な場所なんでしょう?」 ミルクがしゃくり上げながら言うと、マサトは、 「俺なら問題ない。」 と言って、ミルクの頭を撫でた。 ミルクは嫌がるように首を振り、 「一緒にいたいから、仕事の旅行に同行してたんじゃない。・・こんな孤島でお留守番するくらいなら、日本に帰った方がいいもん。」 と、涙をボロボロ零して、マサトを睨んだ。 「ここにいる、ってことが、俺と一緒にいる、ってことになるんだ。俺の中にミルクがいる、と思えば、俺だって安心して仕事が出来る。・・わかってくれ。」 「わかんないッ!」 「・・クソッ。・・言い聞かせてる時間はねぇぜ。」 マサトは嫌がって暴れるミルクを肩に担ぎ上げて、寝室へと入っていった。 ホタテがパックリと開いたようなベッドがそこにあった。 マリンブルーの絨毯と壁紙に、真っ白なホタテ貝の大きなベッドは、海の中をイメージさせてくれる。 開いた上の貝から、薄いカーテンが下がっていて、ベッドを包み込んでいる。 マサトは乱暴にカーテンをはね除け、ミルクを投げるように寝かせた。 「このベッドは研究所のみんなから結婚祝いに贈られた物だ。・・ミルクはおれのビーナスだからな。可愛いだろ?」 マサトはそう説明しながら服を脱いでいった。 ミルクは、起き上がって、ベッドの奥の方で小さく丸まって座った。 「・・そんな格好してると、ビーナスっていうより、真珠の玉だな。」 ミルクは膝を両腕で抱えて、マサトを睨んでいる。 「怒るなよ。・・・俺だって離れるのは辛ぇんだぜ?・・辛ぇから、せめて俺の懐の中にいて欲しいんじゃねぇか。」 マサトは全裸になってベッドに上がってきた。 ミルクの腕をつかんで、引きずり寄せる。 ミルクは嫌がって手足をバタつかせていたが、しっかりと抱き締められると動きを止めた。 「俺がどれだけお前を愛してるか・・お前にはわかんねぇだろな。」 マサトは、啜り上げて泣いているミルクに、優しくキスをした。 「離れたくねぇのは俺の方だ。・・離したくねぇから、ここに連れてきたんだぜ。」 「、、、でも、、、寂しい、、、」 「俺もだぜ。・・だから、喧嘩しねぇで、ひとつになろう。・・な?」 マサトは、まだ納得出来ずに泣きじゃくっているミルクの、涙をすくうようにキスを繰り返しながら、着ている服を脱がせていった。 そして、 「時間ねぇから・・ちょっと乱暴だが・・・」 と、指を舐めて唾液で濡らすと、いきなりミルクの蜜壺へと突っ込んだ。 「、、ぁッ、、、ぃゃぁ、、、」 ミルクが悲しそうに歪めた唇を覆うようにキスをしながら、マサトは蜜壺を掻き回して蜜を誘う。 「、、、ぅぅ、、、ん、、、んぁ、、、」 初めの内は嫌がっていたミルクも、Gスポットを強く擦られ、感じて背中を浮かせる。 「ぁぁ、、、ぁんん、、、」 適度に蜜が溢れてきたところで、マサトは指を抜き、指についた蜜を蛇の頭に塗りつけた。 グィィッ、、 「あぁぁッ、、、ゃぁぁぁん、、、」 マサトの蛇が強引に押し入ってくる。 「ぅぅぅ、、、マサトの、、バカぁぁぁ、、、」 ミルクは泣きながらマサトに抱きついた。 「・・あぁ・・・そうさ。・・・俺は狂ってる・・・お前にな。」 マサトは腕の中のミルクを思い切り突き上げ始めた。 「ぁぁん、、、ぁぁぁん、、、あぁぁ、、、マサトぉぉ、、、」 ミルクは感じるよりも前に、マサトの激しい想いに圧倒され、逆らいようもない強い力を感じていた。 短い時間でマサトは三度、ミルクの中へ思いの丈を放出させた。 最後にはミルクも翻弄されながら、快感の渦に飲み込まれ、絶頂感に包まれた。 「このまま、お前の匂いを纏っていく。」 と、マサトは黒っぽい迷彩服を着込んだ。 「、、、もぉ、、、行っちゃうのぉ?」 「・・・済まない。」 ミルクは唇を噛んで、怠い体を起こすと、 「、、せめて、、、お見送り、、、させて、、、」 と、潤んだ目で訴えた。 マサトは苦しそうに眉を寄せ、 「・・・わかった。・・・見送ってくれ。」 と、ミルクに手を差し伸べ、助け起こした。 |
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