|
妖魔の騎士(上下二冊) 〜 氷の城の乙女(上下二冊) フィリス・アイゼンシュタイン ハヤカワFT文庫 ・・・・・・織り姫のデリヴェヴが偏屈物の妖魔使いレジークを袖にしたのが事の始まり。 織り姫にとっては他意のない「断り」だったのだが、レジークは彼女が自分を憎んでいるものだと思い込み、恐怖心から織り姫の「布」の魔法の圏外に逃れようと「金属」の肌着を作ろうとする。 役目を終えた妖魔は無理矢理レジークの元に呼び戻され、息子は母の記憶に住む「美しい父親」の跡を継ごうと騎士を目指し、織り姫を城に残し父親探しの旅に出る。 「最初から飛ばしてくれるな」と思いきや、話は留まる所なく緻密に、大胆に広がっていく。作者の力量に久しぶりの「あっぱれ」を連発した作品。 (好きだけど、少女趣味路線は否めない)めるへんめーかーが「木陰に佇む流し目の騎士」の表紙を描いていて、題名が「妖魔の騎士」、しかも作者は女だときたら「そーゆー本か」と甘ったるい騎士様王子様の世界を想像してしまう。だけどコレは「表紙に騙されてはいけない本」。今年のイチオシ。
1993 Dec. 記 2001May. そしてその続編「氷の城の乙女」の邦訳が出たと知り、飛びつきたい気持ちを持ちながらも、「他の本を注文するついでに」・・・と延び延びになり、購入したのは発売から3年経った2000年。ヤだね、歳取ると瞬発力がなくなって。 これは読み手の年齢、読書歴にも関係するのでしょうね。だからこれは、飽くまで2000年の双樹さんの感想。
妖魔の騎士上( 文庫 、早川書房 、¥505 、フィリス・アイゼンシ 、 1983/08
) |