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雨だれのとき

あなたは行ってしまったね
オレの目を見ないまま
これがいくとせを過ごしてきた二人の
あっけない幕切れ

燃える太陽のようなあなたは
いつもオレを照らしてくれた
オレはそんなあなたを抱き寄せては
優しくつぶやいていたね
愛しているよ どこにも行かないで と・・・・

二人の歯車が狂い出したのはいつのことか
お互いの油が足りなくて
キシキシと音を立てていた
それでも離れるのが恐くて恐くて
いつもオレはあなたを抱き寄せていた

でもそんな日々にもピリオドをうつ時がやってきた
こんな生活に飽き飽きしていたあなたは
振り向くことなく出ていってしまった
オレはそんなあなたを見つめながら
ただただ二人が純粋に愛し合った日々を思い出していた

雨だれが季節を告げる
うっとうしい季節の始まりを
そんなものさえオレにはいらなくて
でもやっぱりココにいてほしかった

雨音にかき消された足音
オレはただ雨の降る窓辺にたたずみ
二人暮らした時のことを思い出していた

オレは月だったんだよ
輝くあなたのもとで
静かにその光を受けて
その存在をしめしている
太陽なき月はどうすればいい?
ああ、オレには分からないよ・・・・

思い出に浸っていたいけど
そんなことをしている場合じゃない
もう思い出には蓋をして
オレは歩き出さなきゃいけないんだ

ある時ふと街角で
見覚えあるスーツの人をみつけるたびに
オレは一瞬あなたじゃないかと思って目を凝らしてしまう
そんな偶然を待ち望んでしまう

もうオレはそんなことはしない
これからはあなたの思い出は心の奥底に封印して
まっすぐ前を向いて歩いていくんだ
そう、それがオレにできるたった一つのことだから・・・