ヴァージン・ナイト
今更「ホントにボクでいいのかい?」なんてヤボなこと聞けない
キミはもう目の前にいる
瞳を閉じて 薄く開かれた唇がボクを誘う
そりゃあボクだって男だし 人並みに性欲ってものはあるワケだし
”オンナノコ”は欲しいよ 必要だよ
だけど、だけど……
だけど、ボクみたいにどうしようもなく不器用で頼りなくて顔も悪くて
そんなヤツがキミの”ハジメテ”でいいのかい?
ああ、不安でたまらない
それでもボクはキミを抱き寄せて甘く優しく口づけた
好きだから どうしようもないくらい好きだから
キミが キミがいとおしくてたまらない
ボクは必死
キミの顔が苦痛にゆがむのを見たくない
まだまだ時間はある
ゆっくり、ゆっくり
そう、”ハジメテ”なんだから……
――でも結局、キミの顔から微笑みはきえた
あっ、と小さくつぶやてい身体をこわばらせる
「ごめん」思わず謝った
キミは首を横にふる 続けて、とボクを促す
ああ、いとおしくてたまらない
キミはなんでそんなにボクを満足させてくれるの?
心もカラダもとろけてしまいそうで
キミの首筋にそっとkissをした
ボク、キミの”ハジメテ”になれて
よかった…………のかなぁ?