ヴァージンロード
紅い絨毯のむこうには
あなたが緊張した顔で待っている
たった数歩の短い距離
お父さんと腕を組むなんて いったい何年ぶりだろう?
この短い距離
永遠に続いてくれないかな、と お父さんは思っただろうか?
ゆっくり ゆっくり
一歩一歩確かめるようにあなたのもとへ
お父さんからあたたへ
わたしの腕は移動する
よろしくお願いします、と言うように
軽くあなたに頭を下げて
紅い絨毯から離れるお父さん
その隣には いつのまにかお母さんがいた
わたしは幸せよ
どんなことがあっても
きっと最後には笑顔になれるから……
この、短い距離を歩いた瞬間を忘れない限り
あのときの晴れやかで少し切ない気持ちを忘れない限り