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12月2日「ピストルモンキー〜カンフーマン〜」レポ

始めに。

2丁拳銃が、東京に移住したのは2000年の春のこと。この時点で、劇場での出番はかなり減り、わたしが見る機会もだいぶ減ってしまいました。その後、baseよしもとを本格的に卒業したのは8月末。まったくbaseに出ていなかったわけではないけれど、わたしは、このソロライブまで、まったくお預け状態になってしまいました。2丁目時代から、今まで、いつでも見られた2丁拳銃を見られなくなるというのは、嬉しいような寂しいような、というのが、わたしの心を現したいちばんぴったり来る言葉だと思います。

この土日にライブがあると知り、2日なら行ける!と分かったときはテンションが上がりました。チケット発売は、baseの先行予約の次の日だったから、2日連続で早起きしなくてはいけなくて大変だったけど、チケットが獲れたときにはそんなものは吹っ飛びました。大阪リサイタルホール。フェスティバルホールの小ホール的なこの劇場で、お笑いを見るのは初めてのことです。

 

開演前、会場では何故か「バナナ」が大量に売られていました。1本200円と異様に高い(笑)。でも、買うともれなく2丁拳銃の生写真が付いてくる。しかもバナナに付いたシールをめくるとクジになっていて、いろんなゴーカ賞品が当たるかもしれないという、商売上手な代物・・・買っちゃいましたよ、しっかり外れたけど。でも、こんなのも、久しぶりの2ちょけんだから別にいいや、と思いました。始まる前にバナナをもぐもぐ食べながら、なんだか幸せな気分でライブに臨みました。

 

 

オープニングコント

開演前、楽屋でネタの最後の詰めに入るシュウちゃんのところへ現れたのは・・・。小堀くんの強烈キャラで、オープニング、一気にお客さんを引き寄せる。久しぶりの2ちょけんだということも忘れて大笑い。短いけれど、会場は一気に盛り上がりました。しかし、あの略称は、単純だけどハマったなぁ・・・(^^;。

チケットに何も書いていなかったし、会場でのチェックもなかったので、カメラのフラッシュがかなり激しくあちこちから焚かれていたのですが、どうやら2ちょけんとしては、カメラ禁止にするつもりだったようです。それがこんな風にかなりの数のフラッシュで迎えられて、ふたりはちょっとビックリしていました。そしてここで、ネタっぽくでしたが軽く注意していたので、このネタのあとは減るかなと思っていたのですが、なかなかフラッシュは減りませんでした。うーん・・・ルール自体は破っていなくても、空気を読むというのはそれ以上に人間として大切なことだと思うのですが・・・守られなかったのが、全編を通してちょっと残念でした。

 

VTR

一子相伝の「猿銃拳」という奥義の継承者だと名乗る者がふたり現れた。その奥義の書を巡って、ふたりはいずれ対決するであろうということを予感させる、2ちょけんの格好良さがめいっぱい出たVTR。彼らのソロイベントに来るたびに、ため息をついてしまう。こんなに芸人らしいふたりもいないと思うのに、なんでこんな顔もできるんだろうね?こういうところが、わたしがいつも2丁拳銃を「反則!」と言う所以なんだろうな、と思います。ほんと、ズルいや・・・。

 

コント

シュウちゃんがコンパへ行くと、ひとり遅れてきた女の子が居る。その子は・・・。続けてもうひとつのネタ。ボクサーのシュウちゃんがラウンドが終わり休憩に入ると、ラウンドガールとして現れたのは・・・。東京での2丁拳銃のライブで評判になっていたらしい、小堀くん扮するあるキャラクターがどちらのコントにも現れます。

みんなが「怖かった」と言っていた理由が初めて判りました・・・ほんとに怖い(笑)。一時期、2丁拳銃のネタはある程度パターン化されてきてるなぁとちょっと残念に思っていたことがあったのですが、このネタを初めて見たわたしは、そう思っていた自分に対してゴメンナサイと思うことになりました。ホラーが、怖いんじゃなくて面白いだなんてね、なんだか得した気分(^^)。

 

VTR

奥義の書を奪おうと、ふたりの前に刺客が現れる。ふたりは、ひとりずつ、刺客を倒していく。ブリッジのVTRはすべてこのパターンのものが4回繰り返されたのですが、刺客として登場したのは、すべてbaseの芸人さんでした。それを知ってからは、「誰が出るんだろう?」と、二重の意味で楽しみになりました。

ここで出てきたのは、野性爆弾川島くんと、レイザーラモン出渕くん。最初はどの人物も顔が隠れているんだけれど、動きやファッションなんかで「誰だろう?」と想像するのは楽しかったです。ちなみにくーちゃんはファッションですぐ分かりました。出渕くんは、最後に倒されて仮面が割れたときに初めて判りました。野爆なんかは2ちょけんのイベントのレギュラーだったしある程度予想は付いていたのですが、レイザー、しかも出渕くんが出るとは、というような意外な嬉しさもありました(でも体力モノだから当たり前だったなとあとから思うんですけどね(^^;)。

 

コント

あるヤクザの事務所。ヘタレの組員(小堀)は、アニキに、「組を抜けたい」と相談します。「僕には、他に夢があるんです」と語る組員の夢とは・・・。

VTRを駆使した、ちょっとホノボノ、ちょっとブラック、ないい感じのネタでした。そのVTRの中の声に、ある元芸人さん(現構成作家さん)が出ていたことにちょっとテンションが上がったり、ネタ以外でもいろいろと楽しめたVTRでした。わざとらしいふたりの演技も(特に小堀くん)なんだかよかったです。

 

VTR

今度の敵役は、ビリジアンの小薮くんと、野性爆弾の城野くんでした。こやぶっちの、長身を生かした悪役もカッコよかったけど、見とれてしまったのはロッシーの演技。普段の舞台では天然の魅力さく裂で可愛いですが、ここでは、かなりカッコよかったです。「こんな表情もできるんや・・・」と、ポカンと見てしまいました(^^;。そして、どんなに敵が強くても、必ず勝つシュウちゃんと小堀くんもカッコいい。

 

コント

コメディ映画風のネタ。小堀くんが「さいこうじみつる」という名前の探偵(あえて字をあてるなら「探偵・西光寺満」とかそんな感じか)で、真犯人であるシュウちゃんを問いつめていくという感じ。でも・・・。フフフ、とにかく、真面目なところはゼロです。とことんふざけてるという感じですごく面白かった。最後のほうでの「ダンス」なんかかなり笑いました。かなり、魅せるネタです。これだけでひとつのイベントっぽい。音響や照明も演出もどれも大仰でね(^^;。こういうネタかなり好きです。とにかくアホなキャラを演じきる小堀くんがすごくよかった。

 

VTR

今度の相手役は、ブラックマヨネーズ吉田くんと、ライセンスの藤原くんでした。フージーや、今まで出てた人は、例えばイベントに一緒に出ていた人だり、同期だったり、格闘技に精通している人だったりと、なんとなく接点があって納得できる部分はあったんだけど、よっさんの登場にはビックリしました。男子トイレで、普通に用を足しているように見えるサラリーマン風の男が急に長い爪をふるって襲ってくるっていう設定で、その男がよっさんと気付いたときにはかなテンションが上がってしまいました(^^;。もー、誰のイベント見に来てんねん。でも、こんな素敵な構成をしてくれる2丁拳銃に感謝だなー。

 

コント

小堀くんが夜の買い物の帰りに出会った元同級生(シュウちゃん)のある変わり果てた姿・・・。まず設定にビックリ!メルヘンやん!ギリシャ神話やん!なのに全然ホノボノしていない(笑)。シュウちゃんがイライラするような小堀くんとのやりとりがずうっとあったあと、その姿ゆえに彼が巻き込まれていった数奇な運命をダイジェストであらわしたVTRが最高でした。ラストは泣けました・・・(嘘)。

さっきの探偵のネタもそうだったけど、わたしはなんだかこういう、大仰なネタに弱いようです。ストーリィの設定のスケールが大きければ大きいほど好きみたい。今回のピストルモンキーは、そういうネタが多かったのですごく楽しかったです。

 

VTR

東京公演を先に見ていた友達から事前に、VTRには8人のbase芸人さんが登場すると聞いていたので、VTRはこれが最後やなと思いながら見ていました。ここで登場したのは、レイザーラモン住谷くんと、ライセンスの井本くん。い、井本くんカッコいい・・・まるで俳優のようでした。実力派国際俳優みたいな雰囲気。悪の組織の大物ボスみたいな役だったのですが、まるでそうとしか見えませんでした・・・。はー、やっぱりゴーカなVTR。

 

漫才

ああ、なんて久しぶりの2丁拳銃の漫才なんだろう。たぶんもう10か月ぶりくらい。こんなに長い間、2ちょけんの漫才を見ずに平気でいられた自分に少しビックリです。2丁拳銃にはスーツがよく似合う。黒いスーツは、漫才にもよく似合う。

久々の大阪公演だからか、東京と大阪の比較といったような、「ああ、2ちょけんて東京行っててんな」と改めて思い出すようなネタの入り方が新鮮でした。だけど、「東京行っても変わってないよ!?」とわざとらしく東京弁で客席に向かって言う小堀くんが妙に笑えるのは、ホンマに変わってないからだと思う。そんな風に、久々の2丁拳銃の漫才は、いい意味でも悪い意味でも、変わっていませんでした。悪い意味というのは、たしかあれは98年夏のNGKの「ピストルズ」での漫才で感じた不満とまったく同じ不満を、この漫才でも感じてしまったから(^^;。後半ダレるねん(笑)。

でも・・・やっぱり、彼らの漫才を見られた嬉しさのほうが先に立ってしまいました。結局わたしはいつもそう。それでもいいか、と最近は思います。

 

コント

このイベントのストーリィの根幹である、「猿銃拳」の真の継承者を巡るふたりの闘いという、イベントのまとめ的なコントでした。ふたりの繰り出す技は、謎の全身黒タイツの男たちの手によって変幻自在に・・・(笑)。空を飛んだり宙を舞ったりするふたり・・・かなり、バカバカしくって、アドリブ的なものもいっぱい盛り込んでいて、コントというよりも、ちょっとしたコーナーを見ているように、すごく楽しめました。けっこう長いコントだったのに、ずぅっと笑いづめ。最後、勝敗は結局、技をいっぱい持っていたシュウちゃんが勝って、猿銃拳の秘伝書を手に入れたのですが・・・しかし、というオチ。勝ちなのか・・・?これは?(笑)

 

VTR

ラストのVTRは、エンドロールと、ブリッジのVTRのメイキングでした。エンドロールは、いつもの、反則的なかっこよさの2丁拳銃。これを見るために2ちょけんのイベントに足を運ぶという部分もあるくらいの、楽しみな部分は今回も期待を裏切らず。メイキングは、練習風景も見られたし(住谷くんに振り回される様子など練習でもハラハラしました・・・)、出演したいろんな芸人さんのしゃべりなども少し聞けて、また少しお得な気分が増しました。よっさんが「またこの役で出してくださいよ」と2ちょけんに言ってあっさり却下されてたのが笑えました(^^;。 

 

エンディング

エンディングトークがあるんだ!と嬉しくなって舞台を見ていたら、シュウちゃんだけ登場。「あれ?」と思って、シュウちゃんの視線の先を探すと・・・客席から、オープニングコントのときの扮装になった小堀くんが登場!オープニングのコントは、ここへつながっていたのでした。なるほどね。オープニングではこのイベントの開催に大反対していたこの小堀くんが扮するキャラは、通してピストルモンキーを見てすっかり態度を変えていました。うん、きっとみんなそうなるだろうね(^^)。

しばらく、そのコントとしてのやりとりがあり、その他本当の告知など。次に大阪でライブをやるのは3か月後。そう、こうやってこんな風にいっぱい大阪でライブをしてくれたら、わたしたちだって全然寂しくない。あとは、THE BOOMのライブに前座として出るというすごいカッコいいニュース。歌手としての2丁拳銃も大好きなわたしは、これもすごく嬉しく受け止めました。

 

 

 

 

1999年は、2丁拳銃のソロイベントを何回も見て、シアワセな年でした。あれらのソロイベントみたいな、わたしの好きなタイプのイベント・ネタだったので、改めて「お笑いっていいなぁ」と思いながらの2時間でした。ネタだけ単体で見ても、イベントを通して見ても、どちらでも通用する、良いモノだったと思います。ただ・・・2丁拳銃なら、これくらいできて当たり前だな、と思ってしまうのは、やっぱり彼らの立場が、他にわたしの好きな芸人さんと違っていると思っているからかもしれないなぁ、と、少しは複雑なキモチにもなりました。これくらいの感情なら仕方ないんですけどね。

「わたしが好きになった人でまだ、売れた人は居ない」というのが、わたしのファン活動の中で少しコンプレックスなことでした。2丁拳銃がいちばん、それを打破してくれる可能性が高い。売れても好きでいる自信があるんだから、どうか売れて欲しいと心から思います。そして売れても大阪でライブをやり続けて欲しいです。

(2001.1.27記)

 

 

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