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3月15日「悪球打ち!」

始めに。

これは、芸人さんで作る野球チームのひとつ、「マツムラン・ドリーム」、通称「松夢」のイベントとのこと。松夢公式サイトによると、メンバーの総勢は、木村明浩、竹若元博、松村博司、杉岡みどり、久馬歩、ユウキロック、小林友治、ザコシショウ、川谷修士、山田知一、小藪千豊、土肥耕平、古高義広、鈴木司、森詩津規、井上聡、吉田敬、高井俊彦、原田専門家(今現在でもしかしたらここからメンバー増減があったかもしれませんが)。その中で、この日のメンバーが集まって、イベントを行うというものらしい。どういうイベントになるのかは、さっぱり見当がつかないままでした。だけど、楽しみだということだけは確かでした。野球は大好き。でも、芸人さんが作る野球チームのことは、この公式サイトや木村さんのサイトの日記で知られること以外はさほど知らない。お笑いと野球がどう絡むんだろう。大好きな「バッファローのイベント」だから、面白いだろうし、好きになるに決まってるけど、ちょっと、ドキドキしながら臨みました。

 

 

オープニング

舞台の端のほうで、松夢メンバーがごく普通に、しゃべったり、ふざけたりしている。その中央に、松村さんが立ち、スポットライトが当たってる。松村さんの心の声。「こいつら腐ってやがる・・・」。そしてひとり、葛藤の末、決意する。「野球チーム、作ろうぜ!」。急に大声を出すので、周りのメンバーが驚く。そこで暗転。

 

オープニングVTR

松夢のユニフォーム姿での、メンバーのVTR。爽やかです。高校球児みたいだ・・・お笑いと野球という、わたしの好きなものふたつの組み合わせが、否が応でも期待を高めます。

 

客席にて。

客席の、舞台に向かって右側の通路の前方に、原付バイクが台に乗ってしつらえてある。原付を運転しているのは松村さん。後ろに、吉田くんが乗ってる。ふたりは、ポツ、ポツと会話してる。どうやら、よっさんが松夢に入るときのやりとりらしい。「お前、野球上手いんか」「ハイ、京都大会でベスト4のチームで5番です」「おー、すごいやんけ」。こんな会話が、ゆっくり、ボソッとした声でされてるからなんだかおかしい。野球が上手いというよっさんに対し「お前、チーム入ったら審判な」と松村さんが言って、よっさんが「えー、上手いのに審判ですかー?」と返すところで、信号が変わり、松村さんが叫ぶ。「マツムラン、ゴー!」エンジン音、そして暗転。

 

コント

鈴木くんが、審判の講習を受けに行く。講師が、コヤブっち。なんですが、このふたりが出会うまでに、時間がかかりすぎ。出会ってからも、講習が始まるまで長すぎ。コヤブっちの動きや表情などで、それだけでいっぱい笑わせてもらいました。これは、このふたりのコントのようです。

コヤブっちの指導する審判は、ジャッジするのが大人のチーム、子供のチーム、お年寄りのチーム、芸人のチーム、などいろいろ分かれています・・・どれも、一風変わったモノばかり。先生が例として出したある特徴のあるチーム・・・それが、鈴木くんが初めて実践としてジャッジすることになったチームだった、それが松夢、というオチ。

なんかこう書くと味気ないコントみたいですが、このふたりが一緒にやって、面白くないわけがない。妙に長い間とか、驚いてばっかりの鈴木くんの表情とか、なんかすごい面白かったです。早くもユニットコントを堪能できて、嬉しかったです。

 

客席にて。

やっぱり、松村さんとよっさんが原付に乗ってる。松夢の、試合のときのサインについて話し合ってる。「サインとか、あるんすか?」「うん」「どんなんすか?」「アイコンタクト」「・・・アイコンタクトっすか?」ビックリした声も、なんだか落ち着いてる(笑)。「マツムラン、ゴー!」。

この、客席を使ったブリッジ、イベント全編で行われていたのですが、これがずっとツボでしょうがなかったです。こんな形でおこなうブリッジなんて、新鮮だったし、このふたりの組み合わせというのも不思議な感じで・・・楽しいよりも、面白かったです。

 

コント「ファンタジスタ」

さんちゃんのナレーションから入る。「芸人の、舞台に立っているときの心の動き」を現したネタ。出演は、バッファロー吾郎、さんちゃん、鈴木くん、土肥くん。

あるコーナーに、このメンバーが出演してる。木村さんが仕切りで、大喜利をおこなってる。お題が出されて、誰かひとりが「ハイ」と手を挙げると、舞台上はモーションストップ。その人や、木村さんの、ナレーションが被さります。まじめくさった台詞まわしがおかしい。どういう答えを出したらいいか、この客層ならこの答えで、土肥くんが滑ったから(笑)ここはこうフォローして、上手いまわしかたをしたメンバーを木村さんが心の声で誉めたり・・・現実世界と、心の声がうまいことミックスされているところ、どちらかに移るタイミング、そしてその分析自体、どれも、絶妙。

レポで再現したいのですが、しっかりとは覚えていないのでお伝えできないのがツライ。それくらい、どれもツボで仕方なかったのです。あとを引くくらい笑い続けてしまいました。終わったあと、アンケート用紙の「いちばん面白かったのは?」との問いには、このコントを書きました。

 

客席にて。

松村さんと吉田くん。「松夢の1、2塁間は、ダジャレばっかりすね・・・」「そうやな・・・木村とコバやもんな・・・」と、またボソボソと喋ってる。しかし、ふとしたことから、「お前、彼女居るの?」という話になり、松村さんがよっさんに「お前、彼女居る?」「ハイ、居ます」「何人、女いんの?」「5人です」「・・・降りろ」なんていう、ちょっと剣呑な雰囲気にも。でも声は小さい(笑)。「マツムラン、ゴー!」

 

コント

その、松夢1、2塁間を再現したコント。ユニフォーム姿の木村さんとケンドーコバヤシ。守備に付いているあいだ、かけ声をかけたりするわけだけれど、それが全部、ダジャレ。ひとつ残らず、ダジャレ。ある意味、すごい。あんまりダジャレが好きじゃないわたしが、こんなに笑ったのもちょっとすごい(^^;。バカバカしくて、ほんとすごい。このふたりが言うから、なおさらバカバカしくなります(^^)。忘れられないのが、誰かがエラーしたときに「しゃーない、しゃーない・・・社内恋愛」「社内禁煙」っていうダジャレでした。

 

トークコーナー

ユニフォーム姿で全員が登場(持っていない人はジャージ姿)。試合が終わったあと、喫茶店「モンドール」で食事しながら喋っているという設定でした。

メンバーが松夢に加入したときのエピソードや、試合での話をいろいろと。あと、みんなで勝手に決めた、松夢メンバーの「年棒」の話も。来季の年棒と、今年からの増減額が書かれたパネルも出てきました。最高年棒は、監督でもある松村さんの8000万円(6000万円増)。みんなだいたいアップしている中、土肥くんは今年の4800万円から2800万円へダウンの2000万円減と、大幅な減額が目をひきました。最低額はわりと新しめの加入のよっさんで810万円。これでも今年から比べると10万円だけアップらしいです。どれももらえるはずのない額で、盛り上がっている姿がかなり可愛かったです(^^)。

チーム内でのあだ名の話。美貌のあだ名は「裏吉田」。よっさんと何もかも対照的だからこのあだ名とのこと。顔のこともそうだし、ユニフォームをまだ作っていないふたりなのですが、よっさんは黒いジャージ、美貌は白のジャージと、そんなんも対照的みたいです。コヤブっちは「メッシュ」とか「笹舟」とか。「メッシュ」というのは、松夢ユニフォームが初めてできたときのエピソードが絡んでくるのですが、松口くんにドッキリにひっかけられたというコヤブっちがかなり可愛かったです。木村さんは、打席に立つたび雨が降ってきて、凡退するとその雨が止む、というのが3回続いた試合があったことから「レインマン」。竹若さんは、同じく芸人さんで作っている野球チーム「たこしげ」ともかけもちしていることから、「スパイ」。さんちゃんは「モルツ」。スポーツドリンクを飲む姿がモルツのCMみたいだったから、というかなりしょーもない理由。土肥くんは「ディアマンテ」。これは、コバが年末に、試合中左肘を脱臼する事故の原因ともなったのが、彼の乗る車のディアマンテだったから、という理由からでした(ファーストを守っていたコバが、ショートの美貌からの送球が逸れたせいでランナーのたむけんと激突した、というのが事故原因なのですが、野球の上手い美貌の送球がそれが原因が、球場に乗ってきていた土肥くんの車が光に反射してまぶしかったから、ということ)。・・・どのあだ名の由来も、かなりしょうもない(笑)。でもなんだかそんなのが松夢らしいなぁと、微笑ましかったです。

 

雰囲気が、大学生がサークル終わりにいつもの喫茶店で喋っている、みたいな感じで、わたしとしても、こういうときが、いちばん楽しいときだっていうのが分かっているから、好きな芸人さんたちが、こんな風にワイワイとしているのが、なんだかとても、嬉しかったなぁと思いました。いいなぁ、みんな、楽しそうだなぁ(^^)。

 

客席にて。

松村さんとよっさんの会話は続きます。バイクで走りながら、歌を歌い出す松村さん。でもよっさんが、一緒に歌おうとすると、すぐ睨む松村さん(笑)。全然、調子に乗らせてくれません。なんどかそういうやりとりがあって、信号が変わって、「マツムラン、ゴー!」とバイクは発進。そして暗転。

 

コント

baseの楽屋のようなところに、コバと土肥くんがいます。あすは松夢の練習日。「何時からですか?」「連絡係のさんちゃんからそのうち電話が入るはず」なんていう会話があります。そこへ、よっさんがやってくる。よっさんは、このふたりにコンパのお誘い。特に、コバにとっては、オイしいコンパのようです・・・急に目の色を変える、コバと土肥くん。「練習あるやん」「そんなん、合コンと練習、どっちがいい?」「そりゃコンパですよ」なんて言ってる。

想像の膨らんだ3人は、コンパにおいての、サインを決めます。女の子が期待はずれだったときの、早く帰る合図。終電越えても良い合図。などいろいろ・・・。わたしはコンパってあんまりしたことがないけど、コンパのときの男子って、こんなこと考えてるんだなーと思ったらちょっとコンパしたい気持ちが失せる感じです(笑)。

そんな風に盛り上がる3人。携帯も、さんちゃんからの連絡が入る前に電源を切っておくという用意周到さですが、しかし・・・というオチ。たぶん芸人さんってけっこうこんなんなんだろうなぁという感じの、設定的にはあまり嬉しくないコントでしたが(笑)、こういう、品がないところもなんだかこのメンバーなら別に許せる気もするのです。面白かったから。

 

VTR「女子マネ奮闘記・しまっていこうNe!」

少女漫画風の絵で繰り広げられるVTR。ひとりの女子マネが、自分のところの男子部員をひとりずつ紹介していくというもので、女の子の声でナレーションが入ります。男子部員が、今回の出場メンバーになっているのですが、ひとりひとり、意外な秘密が隠されていたりします。「女子に人気No.1の井上くん」が、実はホモだとかね。少女漫画風の絵も、ちょっとリアルでおかしいし、ナレーションも時代遅れのアニメみたいで、なんだかお笑いの雰囲気にしっくり来ます。

 

コント「未確認飛行物体」

先ほどの1、2塁間コンビが、何故か宇宙空間に投げ出され、守備に付いているときと同じように、ダジャレばっかり言うという、ただそれだけのコント。宇宙だからちょっと動きがゆっくり。もう爆笑。野球絡みのことと、宇宙絡みのことと、いろいろ・・・ここでも、「しゃーない、しゃーない、社内恋愛」はありました(笑)。まさか木村さんとコバのダジャレコーナーが2回も見られるなんてー。

 

客席にて。

原付バイクマツムラン号は、水中を進む。松村さんとよっさんの会話も、ゴボゴボゴボゴボ・・・。

 

コント

ある球場にて、相手チームの分析にやってきた、竹若さんと美貌のふたり。ふたりは、双眼鏡をずっと目に当てて、そのままの状態で喋っています。1番バッターから順に、打席を見ていって「たいしたことないな」「見かけ倒しだな」なんて調べていってます。途中、双眼鏡にある人物が映ってビックリ、なんていうやりとりもあったのですが、最後は、打席に立ったバッターが、美貌の生き別れになったお兄さんだと分かり・・・というオチが付きました。

竹若さんも男前だし、美貌はもちろん美貌だし、そんなふたりがずっと双眼鏡で顔を隠した状態で、会話だけで繰り広げるコントというのがすごく新鮮でした。それがまた面白かったし、バッターに対するふたりの視点というのも、妙にツボでした。このふたりって野球が上手いはずなのに、なんでそんな見方するのかなーなんて思ったりするところも多々あって(^^)。

 

客席にて。

道に迷って、京都まで来てしまった松村さんとよっさん。走っていると、モーニング娘。がいるのをよっさんが発見。テンションの上がるよっさんですが、松村さんはリアクションなし。でも、五重塔のそばを通ったときは、五重塔にやたらと食いつく、不思議な松村さん・・・。そして、松村さんは、バイクを降りてしまう。ひとりになったよっさんは、仕方なしに、バイクを走らせる。「ヨシダン、ゴー!」

 

コント

松村さん、美貌、土肥くんの3人で構成される人気アイドルグループ「なると」。美貌が人気担当で、あとのふたりがお笑い担当という3人。ある日のコンサート帰り、誕生日のプレゼントとして、松村さんと土肥くんからもらった原付バイクに乗って帰った美貌は、交通事故に遭ってしまいます・・・なんとか命は取り留めたのですが、その美しい顔に、消えない傷が残ってしまう・・・。

顔の包帯をとって現れたのは、よっさんでした。この顔で、アイドルグループに復帰した彼は、すっかりお笑い担当になってしまいました。苦悩する彼のところに、美貌扮する昔の自分が現れ、嘲笑され・・・よっさんは、キレたのか吹っ切れたのか、歌い出します。よっさんのワンマンショー。

裏吉田というあだ名は、このコントのための伏線だったのかしら、と思う、すごいコントでした。よっさん的に、こんなコントをやっても大丈夫なのかな?なんて思ってしまいましたけど(デリケートだって聞いてるし)、こんな、自分を貶めるような感じのコントを、めいっぱい、逆に楽しみながらやってくれている感じで、すごいなーと思ってしまいました。自分のことを心からは美しいと思っていないであろう美貌が(だからあんなに自然体だと思う)、こんな風によっさんを嘲るキャラだっていうのも新鮮でしたしね。

あと、マネージャー役として登場したさんちゃんのメガネキャラが、久々で嬉しかったです。やっぱこういう役似合うわー。

 

 

暗転後、舞台には、ユニフォーム姿で全員が揃っています。試合は9回2死。あとひとり打ち取れば、松夢初勝利。そこへ、松村監督がマウンドに歩み寄り、メンバーチェンジをします。「ピッチャー・木村」。ピッチャーなんかやったことのない木村さんは、当然反対します。そこで、松村監督が諭します。「こんなときだから、お前なんや。お前が、毎晩残って、ピッチャーの練習してるの、知ってるねんぞ」。木村さんは、戸惑ったあと、頷きます・・・。

そして、木村さんが投げた。打球音が響く。木村さんが、頭上を見上げて手を挙げる。

ここで、暗転。

 

VTR

スタッフロールが流れます。「構成」というところ、いつもなら、作家さんの名前が出るところですが、この日は、出演者全員の名前がありました。そうか、みんなで考えたイベントなんだ。なんだか、いいな、こういうの。それから、VTRの漫画(女子マネ奮闘記)を書いたのは、レイザーラモン住谷くんとのこと。なるほど、上手いと思った。

スタッフロールのあとは、松夢の戦績。相手チーム名と、スコアと、勝敗。初戦から、ずっと負け続けの、松夢。その中で、一際輝くスコアがありました。初勝利のスコア。これが、さきほどの結果だったのです。

 

 

VTRが終わると、舞台には、ユニフォーム姿のまま、全員が集合。ホームベースに集まった感じで1列に並び、試合終了の合図とともに、客席に向かって「ありがとうございました!」と頭を下げる。

 

 

エンディングでは、「初勝利の試合の最後で僕が投げたのは本当ですが、ピッチャーの練習を毎日していたというのは嘘ですよ」と木村さん。それから、この日のイベントに出られなかった、他の松夢メンバーの話が少し。

 

 

 

ラストは、まるで自分も試合に参加しているような、中学時代ソフトボール部だったときの気持ちも思い起こさせる、爽やかなイベントになりました。わたしは、木村さんのサイトの日記を愛読していて、松夢初勝利の瞬間のことを、我がごとのように嬉しく読んだりしていただけに、それを舞台で再現されると、余計に嬉しくなってしまったというのもあったかと思います。エンディング以外でも、野球に微妙に結びつくような設定のコント、全然野球と関係のないコント、松夢の裏事情を知ることのできるトークコーナー、不思議な味のブリッジなど、こんなイベントは初めての経験でした。今後、松夢イベントをおこなうことがあっても、同じような雰囲気のイベントは、もうできないような気がします。いい、イベントを見ました。芸人さんの野球チームはいくつもあるそうで、松夢じゃないチームにもわたしの好きな芸人さんはいろいろ所属しているみたいなのですが、こんなイベントを見せられたら、やっぱり松夢ファンになってしまいそうです。

(2001.5.20記) 

 

 

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