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3月22日「惑星チュートリアル」レポ

始めに。

チュートリアルの初ソロイベントです。

チュートリアルというのは、わたしにとってなんとも不思議な対象でした・・・
初めて観たときは全然興味がなかった。しばらく興味がないままだった。でも特に大きなきっかけもないのに、いつのまにか好きになってた。かといって、深くハマるわけではなかったけど、それでも「大好きな周期」と、「普通に好きな周期」とを繰り返しながら、「ワチャチャブレイク」「お笑い下剋上」「ガブンチョLIVE」とずっと観続けてきました。

このたび、めでたくこれらのオーディションイベントから卒業し(あ、下剋上では彼らオーディション組ではなかったけど)、タレントプロデュース組に昇格。それでも、チュートリ自体デビューしてまだ3年とかそれくらいだから、まだまだ若いコンビのイメージも拭えない。チュートリアルが、どんなイベントを見せてくれるのか。

2時間まるまるチュートリアルは楽しみ。「惑星チュートリアル」という幻想的なタイトルも素敵。でもちょっと、不安でもありました。

 

 

 

場内の照明が暗くなって、ナレーションが流れます。「本日は、宇宙船baseよしもと号にご搭乗いただき・・・」そして宇宙船は、惑星「チュートリアル」へ。

オープニングVTR

琵琶湖に見える・・・湖で、ふたりでバーベキュー。準備したり、木登りしたりするふたり、が、少しセピアがかった映像で、無声で流れます。しばらくすると、湖岸に、ビンが流れ着く。ふたりがそれを拾って開けると、中には「惑星チュートリアル」のフライヤーが入っていました。

 

コント「電気屋」

ここは、ある1頭の野犬に荒されている街。みんなの悩みの種である野犬を退治するために、ある電気屋が立ち上がった・・・という、設定だけきいたら「???」な感じのコント。徳井くんが電気屋のご主人で、福田くんが従業員。

コントが進んでいくと、なんでこんな設定か分かるようになります。いや、分かるというか・・・まぁ、無理矢理納得させられるというか(^^;。設定とストーリーの不条理さばかりが目について、爆笑にまで到らないのが、オープニングとしては残念だったかもしれません。でも、チュートリらしいといえばらしいコントではありました。

 

VTR

なんの映画か分かりませんが、海辺や山で、水着を着てマシンガンをぶっ放す、ブロンドのセクシー美女がたくさん出てくる映像に、徳井くんの声でアフレコするというブリッジ。映像も突飛だし、徳井くんの台詞も突飛で、ちょっとあっけにとられてしまいました(^^;でもこれは、ジワッとツボを突いてくる感じ。ちょっと、面白かったです。

 

コント「日本改造計画」

とある浪人生ふたりが喫茶店で、日本改造計画を話し合うというコント。その、改造計画の内容がネタ。チュートリにしては珍しく、ツッコミのないコントです。

ふたりの服装が、ホンマに浪人生みたい(もしくは国立理系男子みたい)に、きしょくてダサいです。こんな人、京都にいっぱいいます。わたしが住んでた出町柳にも京大が近いせいでいっぱい居た。こんな人たちが、ほんとに喫茶店で、こんな風にピントのズレた話をしてそうで、ちょっと怖かったです(^^;。でも、チュートリのネタは、きしょいだけじゃなくてやっぱり面白かったです。なんだか、チュートリアルの初ソロイベントで、演っているほうはもちろん緊張していたんだろうし、見ているほうも緊張していた気もしますが、このへんから、少しリラックスして楽しめるようになってきた気もします。きっと、チュートリ自身もそうだったのかもしれないな。

 

VTR

公園で犬の散歩をしている福田くんの早回しの映像。公園で犬が逃げてしまって、おお慌てで公園を駆けずりまわり、犬を探しまわる。早回しだからすごく、コミカル。でもたぶん、早回しじゃなくてもコミカルかもしれないな(^^)。めっちゃ、探してました。可愛かったな、なんか。

 

コーナー「福田写真館」

コーナーといっても、彼の過去の写真を見せるだけの、ブリッジ的な短いものでした。ナビゲーターはもちろん、福田くん自身。BGMは「トワイライトゾーンでおどろおどろしかったです。

16歳夏・海辺での写真はサングラスをかけてイキってる。
高2のとき、教育実習生とベタに記念写真。肩を組もうとしているけれど、照れて組めてない。
96年10月11日(写真の日付より)。もう大学生にはなってたかな?は、ロン毛。はー、チャラいわ〜。
同じ頃の写真は、ロン毛に日焼けも合わさって、めっちゃチャラい。
免許証の写真。気持ち悪い(笑)。
00年7月19日。もうとっくにわたしたちが見ている頃の福田くんは、酔っ払って家で寝てる。撮ったのは徳井くんだそう。自分の写真を見た福田くんは、「ただのオッサンせすね」。

そして、照明が暗くなりBGMが大きくなって、福田くんの声がおどろおどろしく被さり「福田は・・・徐々にテカりはじめています」。そう喋る彼のカオは、もうとっくにテカっていました。

 

VTR「わたしの十八番〜徳井編〜」

カラオケボックスにて、徳井くんだけが映ってる。マイクを握って、熱唱するのは「おはロック」。徳井くんを撮っていたカメラがアングルを変えると、同じ部屋に、オジサンが3人座って、歌う徳井くんをジッと見てる(笑)。異様な光景・・・徳井くんが歌い終えると、オジサンたちは、ものすごい棒読み口調で「いやー、とても素晴らしかったです」などと、感想を述べてる。不思議なV・・・そして不思議なオジサン・・・。

 

コント「首吊り」

樹海の中へ、恋人に振られて傷心の福田くんが、自殺をしにやってくる。そこで彼が見たものは、同じく首吊り自殺をしようとしているある人物の姿だったのですが・・・

書き割りを使って、徳井くんが見るも無残な姿になってしまっている〜。具体的にはネタばらしになるから書けませんが、呆気にとられて、爆笑して、あきれて、また笑って、の繰り返し。その書き割りや小道具を効果的に使っていて、「そんなところから攻めてくるん?」っていうようなボケがいっぱい来る。もちろんいつもの言葉のボケもいっぱい。ラストも怖面白い。

こんなネタもできるんだ。チュートリの味も残しつつ、新鮮味もいっぱい。ソロイベントならではのネタでした。ガブンチョ卒業してよかったなぁー。

 

VTR

ドリカムの「笑顔の行方」がBGM。ふたりの卒業アルバムを見せるものでした。ずっと同じ学校だったふたりだから、もちろん同じ卒業アルバムなのですが、意外に一緒に映っている写真は少なかったです。幼少の頃の彼らに笑いが起きたり、徳井くんが意外とカッコ良くない(笑)のに驚いたり。単純に、チュートリのふたりの過去の顔が観られて嬉しかったです。

 

漫才

2001.5.24現在発売中の雑誌「ぴあ関西版」に、チュートリアルの次回のソロイベント「独身チュートリアル」の記事が載っていますが、それによると、この日の漫才ができあがったのは当日の昼だったんだそうです。「そのわりにはそこそこできた」と徳井くんはそこで語っていますが、そこそこ、どころじゃなかったなぁと今思い返しても思います。

最近、中華料理にはまっているという福田くんが、ある店の「ラーメンセット」がおいしかったとしゃべった瞬間、徳井くんが豹変しました。

このひとつの単語で、これだけ引っ張れて、これだけ入りこめるって、なんだかすごい。入りこみすぎた徳井くんの表情は、わたしがいつも「怖い・・・」と思っている目でした。いつもわたしは客席のけっこううしろのほうで見ているからまだマシなんだけど、この日は、わりと前の席で見ていたこともあって・・・ちょっと、ドキドキしてしまった。笑いとともに、こんな風にスリルでドキドキさせてくれるコンビはなかなか居ません。正統派では全然ないと思うけれど、チュートリアルの漫才は、すごいなと素直に思います。

 

VTR「わたしの十八番〜福田編〜」

こちらも先ほどの徳井編と同じ状況。福田くんが熱唱するのは、GLAY「beloved」。選曲に爆笑。しかし、福田くんが歌い進むと、相部屋のおっちゃんたちが、ブツブツと文句を言いながらぞろぞろ出ていってしまいます。福田くんボーゼン。ただそれだけのVなのに、なんともおかしかったです。

 

コント「取り調べ」

このコントの存在自体が、たぶんネタばらしになってしまう。このネタは、このイベントでここより前にやったネタの続編でした。だから、ネタの時間はちょっと短い。あっという間に終わる。だけど、このネタのエンディングで、これがあのネタの続編やと分かったときにはちょっと腰を抜かしそうになりました。あのネタだけで充分オチがついていたのに、こんな結末が待っていたとは。この結末がまたすごかった。

あと、この不条理なストーリーで、このネタの中の福田くんが可哀相やなぁと思います・・・(^^;こんなことが実際あったら怖いだろうなぁ・・・。

 

VTR

散らかった家。ひとり暮らしっぽい。目覚めた徳井くん。歯を磨く。顔を洗う。服を着替える。ナレーションも特になく、そんな日常の様子が、きれいな映像で流れる。

わたしたちがハッとしたのは、そのVTRの最後。髪の毛もセットされ、スーツに着替えている。彼のエキゾチックな顔だち、スタイルの良さが、いつもにも増して強調されている。家のドアを開け、外に出る。外にはきれいな女の人が立っている。徳井くんは、彼女の腕をとり、ドアの外へと消える。

その物腰が自然で、思わずため息をついてしまうほど。彼から狂気の色を消したら、こんなに色気のある男になるんだと思いました。お笑いのイベントで、このカッコいいだけのVTRがいったい何を意図しているのかは分からなかったけど(笑)、それでも別にかまいません。

 

コント「ジプシー徳井のワンマンショー」

これまでもいろいろなコントでわたしたちを魅了してきて、そしてほとんどの日本人女性が「負けた」と思わせられるであろう、「徳井くんの女装」。このネタは、それが堪能できるだけでなく、彼の狂った目も堪能できる、すごいひとりコントでした。

妖艶な衣装がよく似合うジプシー徳井は、舞台の中央にしつらえられた丸椅子に色気たっぷりに座り、喋り始めます。オカマみたいな口調に圧倒される・・・。

最後の、「これが言いたかったからこのコントしたの!」と言い放った、彼が常日頃疑問に思っているというエピソードはすごくしょうもなくて、思いきり爆笑してしまった。前半もけっこう単純なあるあるネタなのに、また爆笑したり、ネタ自体オチもないし。そして、ジプシー徳井は興奮しすぎて唾飛びすぎ(^^;

徳井くん、すごいやぁー。あのカッコいいVTRは、このコントへの伏線だったのでしょうか?ソロイベントって、いろんなことができるんだね!

 

VTR「世界遺産」

テレビ番組の「世界遺産」と同じBGMで、ナレーションは物静かに語る徳井くん。世界遺産とは、福田くんの家。彼の家の中を、世界遺産になぞらえて紹介してくれるVTRです。台所、居間、福田くんの部屋、お向かいの家・・・どこにでもあるような一軒の家を、ものすごく大仰に紹介してる、というか、嘘八百並べ立てている。ナレーションだけ聞いてたら、ここはヨーロッパで、ルネサンス風のお城で、骨董品がたくさん陳列されているようなところだと思うかも・・・「福田」という単語以外は(笑)。それを、まじめくさった徳井くんの口調で言われるものだから、すっごく可笑しかった。たぶん、別に福田くんのことを知らなくても面白いと思うVTRやと思います。

 

コント「おはぎの丹波屋・パーフェクトバージョン」

情報誌などでチュートリソロの告知が載っていたとき、いちばん目を引いたのは「ベストネタのロングバージョンを演る」という告知でした。「どのネタをやるんだろう?」「メイちゃんかな?」「おはぎかも」「まさかコンビニネタ?」などと、友達と予想し合ったりしていました。このコントタイトルがスクリーンに映ったとき、会場から軽く歓声が上がりました。おはぎだったかー。

おはぎネタにはたしか2バージョンあったと思います。徳井くんの設定はどちらも同じですが、福田くんが、「大学を出てすぐ丹波屋に就職した青年」か「アルバイトで丹波屋に来た女子大生」かのどちらか。今回は、女子大生バージョンのほうで完全版は行なわれました。

前半は今まで楽しませてもらったあのネタと一緒。あれで充分オチは付いてたし、充分ドラマティックだったのに、その後どんな展開をしていくんだろう?とワクワクしながら後半へ。

VTRなども挟み、たしかに大長編に仕上がっていたこのコントのラストは、ある程度予想はしていたものの、この展開になったときは思わず声を上げそうになってしまいました。理想的なストーリー展開だ。このネタを見たときにたぶんみんな、このふたりにこうなって欲しいと思ったと思う、その通りの展開。予想通りなのに、ふたりの演技を見ていたら、ゾクッとしてしまいました。ラストはコミカルなおはぎのCMのVTRで締め。このコントを見るだけでも、チュートリソロに来た甲斐があった。

クライマックスの手前にちょっとしたハプニングがあって、そこで観客の目が多少そがれたのだけが残念でした。でも、徳井くんがそれをすぐ忘れて再び演技に戻ってくれたのでよかったです。こういうことがあっても、観客側としてもいつまでも引きずりたくないなぁと思います・・・。

ちょっとしたお芝居みたいなコントでした・・・このシリーズ、是非とも他のネタでも見たいものです。

 

エンディング

このエンディングは、あっという間だったけど、すごく心に残るエンディングとなりました。

コントのままの格好なことに笑いが起こりながら、「丹波屋を借りて撮影してたらおはぎをこぼしてお店の人にめっちゃ怒られた」なんてちょっとしたエピソードを喋ってくれたのですが、徳井くんが「ま、長々と喋っていてもアレなんで」と話を止め、舞台の袖に向かって「マイク切ってください」と言いました。

チュートリアルは、マイクを通さずに、ちょっと感極まったような表情で会場全体を見渡し、「イベントに協力してくれたスタッフのかたと、今日来てくれたみなさん、ありがとうございました!」と大きな声で言って、頭を下げてくれ、そしてそのまま、幕となりました。

なんだかすごく、ジンとした。短い言葉で、これだけのことが伝わる。そんな、嬉しいエンディングでした。

 

 

観終わったとき、ほう、とため息をついてしまいました。

チュートリアルって、思ってた以上にすごかった。いや、すごいと思ったから好きなんだし、今までもそれは認めていたけれど、2時間という時間と、300人という人数を、密な空間に引きずり込んでたのを目の当たりにすると、改めてすごいなぁと思ってしまいました。まだ若い(歳がではなく)と思っていたコンビが、ここまでやるんだ。今まで、いちライブに付きネタ1本という感じで断片的に観てきたチュートリの魅力を、2時間につなぎ合わせた以上の力を感じました。

初めてチュートリアルを見たときの感想が、たまたまわたしの書いたレポに残ってました。
「めっちゃ普通のふたり。バイト先の先輩に居そう」
98年の11月のことです。2年半前こんな風に思っていたコンビにこんなに楽しませてもらうようになるとはね。こういう時の流れなら大歓迎。これからも、このレポの感想がまだまだだと思わせてくれるようになってほしいものです。

(2001.5.24記)

 

 

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