6月16日「コバヤシなら何をやっても許されるのかシリーズ@〜秘密のコバちゃん〜」レポ
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3回目のケンドーコバヤシソロライブなのですが...たしかにいつも、告知のときだって、イベントの日付を言わなかったり、「まだなんにも考えてません」と言ってたり、とんでもないゲストの名前を「出演交渉中」と出したり、まったく一筋縄ではいかない彼ですが、今回のイベントの告知のときは、なんとなく違いました。人を食ったようなイベントタイトルもそうですが、何よりも雰囲気が...。「これでみなさんとサヨナラしなくてはいけないかもしれない」「ちょっと、重大な発表がありますので来たほうがいいですよ」なんて、コバ得意のあの芝居がかった遠い目で言われると、「ほんとに何かあるのかな...?」とちょっと怖くなってしまったこともたしかです。もちろん、いつものコバのとんでもないホラだとは信じてはいたし、コバの置かれた状況が最悪の事態は示唆していないことも承知の上だったんだけど、彼の嘘は、妙に人を動かすものですし・・・。ちょっとだけ、ドキドキしながら足を運びました。
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わたしが自分の席に着いたのは開演ギリギリ。会場に入るとすぐ、マイクを通した声が流れてきました。 「コバヤシさんが、ドカベンを全部読破するまで楽屋から出てこないって言っています!」 とスタッフの声。そしてまた、イベントは客席から始まるのでした。ちょっと体が覚えてたから、すぐ反応して後ろを向くことができました(笑)。 また、構成作家の寺本さんだ。どうやら彼は、走り屋のリーダーであるコバを崇拝していて、コバのイベントを心待ちにしている様子。似合わないサングラスが笑えます。そしてそんな彼に声をかける人がいるのもいつもと同じ。ライバルの走り屋として登場した彼女が颯爽とヘルメットを脱ぐと、寺本さんが大袈裟に「お、女!?」と驚いているのに爆笑してしまいます。彼女はもちろん、お馴染み、進行の川口ともさん。まーなにかのいわくがあってこのイベントを見に来ることになったふたりなのですが、ひとまずはコバのお手並み拝見という感じ。 コバ登場 コバが登場して、やっとイベントは本当のオープニングです。あー、コバらしくもない笑顔を振り撒いてる(笑)。「お客さんを楽しませるためならなんでもします」なんて、似合わない台詞を言ってる。そんなのを見てニコニコしてるわたしたちの前に、舞台袖から駆け込んできた人が。土肥くんだ。ポンちゃん。彼は、コバに挑戦上状をたたき付けました。最初は取り合わなかったコバですが、土下座してまで頼むポンちゃんについに折れ、「分かった、エンディングに来い」と、いうことになりました。 コバとポンちゃんが去ると、また客席からコントが始まります。ふたりの走り屋は、客席を煽ったりするだけじゃなく、ステージに上がって、何故か「ハイティーンブギ」を大熱唱。苦笑というかなんというか(笑)。コバはなかなか登場しない。
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暗転ののち、やっとちゃんとした形でコバが登場しました。「間(ま)」と呼ぶにはあまりにも長い沈黙のあと(笑)、コーナーが始まりました。
コーナーというよりも、コントに近いものではありました^^;。実際の夕刊というよりも、その夕刊の記事のパロディーを紹介するという感じです。「イチロー」の記事だと思ったら、「富永一郎」のことだったり、「これからは貧乳ブームがやってきます」という紹介記事があったり。コバが眉をひそめて「後追い自殺が頻発しているようです」と紹介するので誰の後追い自殺かと思ったら、武田信玄の後を追う若者があとを断たない、っていうことだったりとか。いろいろと面白い記事(?)がいっぱいあったんですけれど、レポを書くのに時間が経ちすぎてしまったので、これくらいしか覚えていないのがちょっと悔しいです。
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モニタに広がったのが、「クワンガクッ」ならぬ「クワンダイ」 というロゴ。こっこれは、あの「クワンガクッ」のパクリらしい...そしコバが正々堂々とパクるのは、陣内くんのあの「レシートすごろく」ゴールシーン。サバンナが登場するのもまったく同じ...だけど最後にレシートを渡した女の人が原田専門家さんになっていたけど(笑)。そしてし難波高島屋前に作られたしょぼいゴールをくぐる。時折り笑いも混ぜながら、それでも徹底的に真似してるー。これはたしかに「小林なら何をやっても許されるのか?」だな! あのレシートすごろくで陣内くんが有名になった頃、周りの芸人さんは陣くんのことをさんざんからかったり物まねしたりしていましたが、ここまで本格的におちょくることができるのは同期だからだろうか?(^^)と、すごく嬉しくなってしまいました。やっぱりイレブンは素敵だなぁ...。 ただ、関大のことはほんとは「KWANDAI」なんて綴らないのにね、と一瞬思ったりはしました。まっ、気にすることでもないですけれど。
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妖怪の名前は耳で聞いただけなので推測です。この聞き慣れない妖怪は、姿が醜いので嫌われているんだそうです。蓑かさを被り、体は真っ黒、情けない声を出す妖怪にコバが扮します。ネタは、なんでこの妖怪が嫌われているのかを解説した感じというでしょうか。妖怪のやりたいこととそれが嫌われる様子を実演し、「僕はただ、〇〇がしたいだけなのに...」と嘆くコバ。それにかぶせて「妖怪とろやしぼうは、ただ〇〇したいだけなのに、姿が醜いからとさせてもらえない、かわいそうな妖怪です」ともっともらしくナレーションが流れる。でもね...とろやしぼうのやることは、普通の人間の感性で考えたら、嫌われることも多かったです^^;。なんていうんだろ?こういう、かわいそうだけどかわいそうじゃない姿で笑わせるという、うーん、なんて言うんだろ、うまく言えないけれど、そういう逆転の発想のようなもの、コバの姿のひとつだと思う。わたしは多分今まで、コバの頭の中のほんのごく一部分しか見ていないと思うんだけど、これもまたコバを形作る大切なものなんだろうなと思います。
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このコーナーを行なったことが、「小林なら何をやっても許されるのか」というサブタイトルに表れているような気がしました。このときのことを思い出すと、今でもちょっと身震いしてしまう、衝撃のコーナーでした...。 内容は簡単。コバがくじで客席の席番号をひいて、当てられた人は起立する。コバはその人に対して、どんな罵声を浴びせてもいい、というもの。コバから内容の説明があったとき、くじをひくとき、番号の発表があったとき、それぞれの、客席の騒然とした雰囲気...しかしそれも「うるさい!」と怒鳴り付ける、いつもよりも怖いコバ。そんなん、平気な顔とかできないよーっ。当たったのが自分じゃないことを確認しても、他の誰かが当たったわけですから、おちおち笑ってもいられません。お笑いだからできるコーナー、そしてコバだからできるコーナーだと思うのですが、いや本当に怖かったです。このbaseという劇場でこんなことができるのはコバだけでしょうね。何をやっても許されるキャラのコバ...うん、やっぱり、素敵なんだよね。 (だけどこの4か月後にまさかもういっかいこのコーナーがあって、そしてまさか自分がこの目に遭うとは思わなかった...忘れられない思い出になりました、ほんと^^;)
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「小林なら何をやっても許されるのかVTR編パート2」は、またも同じロゴで「コバヤシ黄金伝説」。わぁい、また同期のたむけんのパクリだーって嬉しくなってしまいました。「1か月1万円で生活する夫婦」を再現しているのですが、たむけんの奥さんの有香さん役はまたも川口ともちゃんでした。たむけん夫妻に似せて、「有香」「コバちゃん」と呼び合う夫婦ですが、本物と違うのは、コバがやたらめったらと散財するところでしょうか?(笑)「また〇〇なんか買ってきて!」と怒られて、言い訳して、そんなのの繰り返し。そして何故か離婚を切り出すコバ(笑)。でもこんなの言ってても仕方ないから、今日はもう寝よう、と、仲良く眠りにつくことになったのですが・・・コバ、夫婦役なのをいいことに、有香さん、いや、川口さんを襲っていました。最初は、役どおりに「コバちゃん!」と言って抵抗していた川口さんですが、次第に「小林さん!」と素に戻っていました。そのまま、VTRは「終」・・・川口さんがどうなったか心配でなりません・・・^^;。 イレブンのピン芸人3人は、こうやってそれぞれの得意なフィールドでいっぱい活躍してくれている。その事実と、きっと実際にも仲がいいであろう3人の関係がなければ、こんな面白いVTRは作れなかっただろうなと思います。陣くんにも、たむけんにも、コバにも、感謝しています。
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コバが、「モノマネパブ」の経営者で、モノマネをできる人を募り、オーディションにかけるという設定。コバの前には、わたしたちには見えない応募者がいっぱいいるというわけです。オーディションは既に終わっていて、コバがその人たちの出来をコメントしていくという感じ。この後のイベントでも、しょっちゅう披露していたネタです。まぁありえへんようなモノマネ(?といえるのか?)をする人ばかり集まるモノマネパブだなぁと・・・かなり、笑いました。ネタの中で、コバがよくやっている「山本小鉄」のモノマネに対する批判もあったので、そういうことをネタにしちゃうのもかなり好きだなぁと思いましたし・・・。いろいろな部分が、良くできているネタだな、って思います。この後のいろんなライブでもやってくれたことも納得です。
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暴走族ふたりのコント(?)を交え、そろそろエンディングへ・・・これが、衝撃のエンディング。 演技か本気か、相変わらず分からない真面目な表情のコバ。コバの口から出てくるのは、あの思わせぶりだったこれまでもイベント告知とかぶる言葉。そして「この世界をやめなくてはいけないんです。みなさんの前にはもう居られないんです」。 ウソだって言い聞かせていても、モストデンジャラスコンビ解散ライブのエンディングとどうしても被ってしまう。それでもやっぱりウソや、って言い聞かせる。今はモストと違う。コバはそう簡単にやめられない状況に居るはず。だから努めて冷静に、神妙な顔のコバを見つめていました。会場にはざわつきが広がってる。わたしの横に座ってた友達が不安になったのか、わたしの手を握ってきた。「大丈夫やって」とその友達に囁く。自分もちょっとドキドキしながら。 コバは、その事情を話しはじめます。そして会場は、、一瞬呆気にとられたあと、一気に大爆笑が起こった、これが衝撃のエンディングでした。 「僕は・・・実は、タヌキだったんです!!!」 そしてそのまま、コバは舞台からはけていきました・・・なんだったんだ・・・^^;。笑いつつ、まだビックリしてる会場に向けて、エンドロールが流れてきました。 映像は、映画「TAN TAN たぬき」のエンディングシーンでした。コバとか、わたしとかの世代ならみんな覚えていると思う、1986年くらいに公開された、チェッカーズ主演の映画。(知らない人に向けて説明すると)この映画は、チェッカーズの7人が実はタヌキで、というストーリーのまんまアイドル映画でした。わたしは、なんでか知らないけど公開の2年後くらいに映画館に観に行っていたような気がします・・・。そうか、このイベントのエンディングは、この映画のエンディングと被るんだ!シーンは、たぬきだということがばれて、もうファンの前には居られないと思ったチェッカーズを、大勢のファンが止めに来るというところを映していました。何百人と居るファンが全員、タヌキのお面を被ってきて、チェッカーズに向かって「タヌキだっていいじゃない!」と叫ぶシーン。当時からちょっと笑っちゃってたけれど、今見るとますますちょっと面白いです。そして、この映画のエンドロールで流れる「あの娘とスキャンダル」。懐かしいなぁ・・・と、口ずさみながらちょっとしみじみ。 映像が終わると、コバがとてもにこやかな顔で出てきました。「いやー、みなさん、いつのまにタヌキのお面なんか用意したんですか!?」・・・そっか、この映画の「タヌキだっていいじゃない!」っていう台詞は、コバに向けられたものということになっているんだね(^^)。「みんながそう言ってくれるなら、続けていきます」だって。この台詞があったから、コバはこの世界を辞めずに済んだんだ(笑)、よかったよかった。 コバの表情と同じように、きっと会場に居た人もニコヤカだったんじゃないかなと思います。安心したり、笑ったりと、忙しいエンディング。ラスト、対決を挑みに来た土肥くんを蹴散らして帰らせるというミニコントでまた爆笑して、濃密な1時間は終わっていきました。
客電が付いて、帰ろうとするわたしたちを送り出したのは、「帰れ!帰れ!」というシュプレヒコールのSEでした(笑)。言われなくても帰るっちゅうねん(笑)。
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長い長い前振りも、イベントの一部だったのかもしれません。コバの口からこのイベントの告知を聞くたび、ちょっとだけ胸騒ぎがしたのも事実でしたから。ケンドーコバヤシという芸人は、このエンディングをやりたいために、わたしたちファンの心をどれだけ揺さぶるのでしょうか?だけど、それをこうやって笑って居られるということが、それが「小林なら何をやっても許される」と思っている証拠でもあると思います。単にネタの面白さだけじゃなく、ケンドーコバヤシの持ったエンターテイメント性をいちばん感じたのが、このイベントだったなと思います。忘れられそうにありません。 (2001.11.25記)
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