9月23日「多重人格」レポ
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わたし(と妹)のお笑いファン史を語るには欠かせない、そして今でもずっと好きなコンビが中川家。97年5月に前のソロイベントがあってから、もうだいぶん待ちました。そのあいだに2丁目を卒業したり、見る機会が少なくなったり、テレビにはいっぱい出てたり・・・けっこう長いこと、待った気がします。baseよしもとができて、ほんの数回、中川家をそこで見ることに恵まれて、それだけでもすごく嬉しかった。そして今度はついに、ソロイベントです。大好きな兄弟を、久しぶりにたっぷり楽しめるのね!
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「イベント3日前」という字幕が出て、baseの楽屋で打ち合わせ中の中川家が、意気込みを語ってくれます。「礼二は痩せろ」と剛。「無理!」とキレる礼さん。「太ってたってええやないか。京阪の駅、全部言えるし」っていう言い訳に爆笑。そんな感じの、中川家らしいVTRで、大阪では3年ぶり、baseよしもとでは初となる中川家ソロイベント、スタート。
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中川家登場でキャーと歓声の起きた客席にビックリ。知らないあいだに、キャーキャー言われるコンビになってたみたい(^^)。わたしは、中川家のネタをライブで見るのは、もうびっくりするほど久しぶりなので、スーツ姿のふたりを前に、すっごく、ワクワクしていました。 「天気の悪い日はイヤやな」っていうネタ。なんかほとんどあるあるネタっぽくて、わたしはあんまりあるあるネタは好きじゃないはずなのに、なんでこんなに面白いんだろ?そのあとの、その他のイヤなこと、例えばケンカとか、っていうネタでは、中川家得意の「剛が礼さんにわけのわからない絡みをして礼さんをキレさせる」っていうパターンが炸裂して、礼さんは剛を思い切り突きとばしてたのもすごかったし(剛ってば、あの横長に広いbaseの舞台の端っこまでよろけてた!)・・・あー、「帰りかける居酒屋の店員」、面白かった・・・。 久しぶりに見た中川家の漫才は、「面白いとは思ってたけど、こんなに面白かったっけ・・・?」って思うくらいの出来でした。面白さは心にズブズブと染み込んできて、ちょっと溺れかけ。やっぱりこの兄弟、大好きです。
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歌の「パタパタママ」が流れて、その歌詞どおりにVTRも進んでいきます。礼さんがママで、子供が剛。礼さんが演じるおかんキャラを見たことのある人は分かると思うけど、まーすごい迫力です。そしてたしかに歌詞どおりに進むのですが、その歌詞の解釈の仕方がなんだかひねくれているというか、誇大解釈というか・・・いや、たしかに合ってはいるのですが・・・(^^;。 だから、面白かったですよぉ。ひとつのネタを見ている気分でした。いっこネタ得したわ。
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陶芸家の剛は山の中に籠り、陶器を焼くためにかまどの火を起こそうとします。そこへ現れたのが、礼さん扮する「火」。真っ赤な全身タイツを着ているんだけど、太ってるからボタンが止まってないのがおかしい(^^;。火の起こしかたがなってない、と怒る「火」と、かまどをやめてガスにしようとしている陶芸家のやりとりは、いろんな方向へ行ったり来たり。礼さんの「火」に対する細かい描写は最高におかしい。剛の先代の陶芸家のことをめぐるいろんな紆余曲折があったけど、最後はうまいことおさまって、ニッコリ・・・と思いきや、みたいなオチでした。 なんか、中川家のよいところがいっぱい出てたコントでした。勢いだけでもないし、設定も斬新だし・・・。このネタを見てからしばらくは、baseの前にある噴水から吹く「火」を見るたび、笑えてしょうがなかったです、ほんと。
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ふたりが交互に、いろんなことに挑戦していくVTRです。
まず剛。「巨大お好み焼き、ひっくり返せるかな?」。普通の3〜4倍はあると思うでっかいお好み焼きを前に、ヘラを手にして心を鎮める剛・・何度か試行錯誤した末に、えいっとひっくり返すも、見事大失敗。鉄板中がお好み焼きだらけになってしまいました。 礼さんは、「食器を倒さずにテーブルクロスを引けるかな」。「絶対できる」とつぶやきながら、どこかの部屋のようなところで挑戦・・・失敗(笑)。礼さんに似合わない挑戦モノやね。 次の剛は、「パンク野郎にカツラ被せられるかな?」。難波っぽい横断歩道を歩いて、前を歩くパンク野郎にそーっと近付き、カツラを被せようとする剛。見つかってめっちゃ怒られて、剛はものすごい速さで走って逃げてました。逃げ足、はやっ。 礼さん。「キップなしで自動改札通れるかな」。何食わず顔でまわりを伺い、そーっと改札を通ろうとして、もちろんキンコンと改札にひっかかりました。もういっかい挑戦。素早く通ってももちろんやっぱりダメ。当たり前やーん。 ラストの剛。「ゴミ箱に紙クズ、入れられるかな?」。打ち合わせ中の映像になり、書き損じた紙を丸めます。一緒に居る礼さんが、ゴミを投げようとする剛に向かって、「コレ入らんかったら、このイベント失敗な」と言います。「入らんかったら失敗・・・」と、急に剛はマジメな表情になり、ちょっと遠くのゴミ箱に向かって、真剣に投げます。でも入らない。ガックリ落ち込む剛。なんか普段からあんまりやる気のなさそうな剛が、イベントをちゃんと成功させたいと思ってるのが分かったのが嬉しかったです。そして案の定、「もういっかいやらして」と言い出し、今度はゴミはちゃんと入りました。「イベント成功やー!まだやってないけど成功!」と、すごく喜ぶ剛が、とても可愛かったです。
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さて、このイベントタイトルの由来にもなったメインエベント、モノマネ(人マネ)50連発の時間です。どうやら一気に見せてくれるよう。あの傑作の数々を一気に生で・・・ワクワクしないわけにはいきません。とりあえずタイトルだけでもレポします。カッコ内は演じた人です。
「サラリーマン」(礼二) 「トラック運転手」(ふたり) 「ヤンキーの車の乗りかた」(礼二) 「バスの運転手のハンドルの切りかた」(礼二) 「結婚式の客」(ふたり) 「道を教える人」(ふたり) 「近所のおっさん」(剛) 「韓国の演説」(ふたり) 「韓国の庶民」(ふたり) 「夏の甲子園の客」(ふたり) 「高校球児の母」(礼二) 「居酒屋の店員」(礼二) 「友人のしょうもない質問」(剛) 「音声を変えた声・男」(剛) 「仕事中に抜け出してタバコを吸うバイト」(礼二) 「吠えるのを途中でやめた犬」(剛) 「JRの切符拝見」(礼二) 「新人の電車運転手」(礼二) 「阪急でラガールカード売ってるやつ」(礼二) 「孫を抱いてるババア」(剛) 「モノマネ王座決定戦の指揮者」(礼二) 「新喜劇の若手」(剛) 「何の仕事してるか分からん人」(礼二) 「親戚のおっさん」(ふたり+進行の川口さん) 「ワイドショーのインタビュー・近所の人」(剛) 「回覧板持ってきたおばさん」(ふたり) 「仕事中に車で寝る営業マン」(礼二) 「雨の日のサラリーマン」(剛) 「香港俳優」(礼二) 「特派員のうしろにいる外人」(ふたり) 「コンサート会場スタッフ」(礼二) 「宅急便の人」(剛) 「スーパーで買い物するおばさん」(礼二) 「柔道選手の喜びかた」(剛) 「OLが昼食に行くところ」(礼二) 「カバオ(アンパンマン)」(剛) 「アメリカのキャラクター・ブタ」(剛) 「リレーの順番待ち」(ふたり) 「理容専門学校の生徒」(剛) 「カラオケボックスで注文してるやつ」(礼二) 「酒屋のおっさん」(剛) 「おかんが電話に出るとき」(礼二) 「久しぶりに友だちに会った女」(剛) 「会議中に電話がかかってきたとき」(礼二) 「コピー出てくるの待ってる人」(剛) 「展示会を見に来た人」(礼二) 「携帯の電波悪い人」(剛) 「朝顔の咲く瞬間」(剛) 「風呂入ってる人」(剛) 「新幹線で椅子下げる人」(剛)
以上で50個。はー・・・面白かったぁ。テレビとかで見る感じでは、「礼さんの独壇場なのかな?」って思ってたけどそんなことなくて、ふたりともめいっぱい活躍してた。いっこいっこのネタのあいだがもう5秒短ければもう少しテンポよく見られたかもという気もしたのですが、これだけの数を一気に見せるのは準備も要るし仕方ないのかなとも思います。どれもこれも、「あるある描写」なのに、中川家がやるとなんでこんなに面白いんだろう?もう中身はほとんどタイトルのまま。「だから何やねん」って思って笑ってしまう。 わたしがすっごい好きだなと思ったのが、「結婚式の客」「新喜劇の若手」「高校球児の母」「何の仕事してるかわからん人」「展示会見に来た人」などなどでした。いやーほんと、中川家はこれだけでもテレビの特番がひとつ持てそうですよね。 こんな武器を持った若手はなかなかいないと思います。それだけでも、中川家は本当の意味で、すごくカッコいいコンビだなぁと、このコーナーの終わりには思っていました。はー堪能。
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「はたらくくるま」の歌の歌詞に合わせて、街で撮った映像が流されます。いろんな、はたらくくるまたち・・・は全て、ホームレスの引くリヤカーで表現されていたのでした(^^;。「消防車」だったら、防火用のバケツをぶら下げたリヤカーだったり。他にも、「わー、こんな工夫(?)をすればリヤカーも歌詞の通りになるんだー」と感心しつつ、もうずっと笑ってました。なんやったらこのイベントでいちばん笑ったかもっていうくらい。 こういうちょっとブラック入ったネタに弱いみたいです、わたし・・・。ほんと、「中川家の発想」らしいVTRだなと思いました。
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中川家登場。セットも何もなかったのでトークコーナーかな?と思ったのですが、礼さんがひとしきり、今考えていること(暑い)について熱く語ってくれたあとは、剛の考えてきた「写真」を披露してくれるコーナーとなっていったのでした。
まず見せてくれたのは、明治神宮かどこかでやっているような儀式の写真。何人もの人が白い衣装を着て、おごそかな雰囲気。こういう写真を加工して、「もっと楽しい写真にしたから見て」という感じのコーナーです。 この儀式の写真は、風景だけ変えて「ウェンディーズに入っていく白い衣装の人たち」になりました。 「スキー競技でコケてる五輪選手」の写真は、周りを新喜劇のセットにしてコミカルに。「100m走でゴールする黒人選手ふたり」は、その手に携帯とアタッシュケースを持たせてビジネス風に。「クリントン大統領を真ん中に、偉そうな人がたくさん映った会合の写真」は、その前に中川家のふたりを立たせてその漫才を見ている写真に。「コースの周りを報道陣が囲んだオフロードの自転車競技の様子」は、そこを走る自転車をオバサンが乗ったものに変えたり、お豆腐屋さんの自転車に変えたり。こんな感じで、ほのぼのと進んでいきました。珍しく(もないか)剛のペースで進むコーナーやったなぁという気もします。
写真の合い間にもちょこちょこいろんな話をしてくれていたのですが、いちばん印象に残っているのは、クリントンを囲む会議の写真で、偉い人の前で漫才をする中川家を、「誰も笑ろてへんという」という話から、「今まででいちばん緊張した仕事は?」という話題になったときでした。緊張したのは、この前あった、海原ともこさんの結婚式の司会の仕事だそうです。ふたりとも緊張しすぎて、新郎新婦の退場のときに礼さんだったかが、「新郎新婦のお見送りです」と言ってしまったのに(これじゃお葬式の出棺だ)、ふたりとも全然気づいていなかったんだそうです。「吉本の偉い人もいっぱい来てるのに、あれじゃ公開手見せみたいなもんやで」とこぼしていました。司会をやった中川家の株が上がったんだったらいいなぁ。 このイベントの中でいちばん落ちついて見られたコーナーでした。中川家だけでコーナーをやってくれるというのもソロイベントならではで嬉しかったですね。
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これも、歌に乗って着替えるだけのVTR。でもそれは、「おっさんふたりが警官の制服に着替える」というものでした(笑)。「着替えないとダメなんすかねえ?」「着替えたほうがいいですよ」とブツクサ言いながら着替える中川家。「自分、どこの大学出てんの?」「近大です」とすっかりおっさんになり切ってる。そして着替え終わったふたりは、仲良く同じベッドに横になるのでした。お休みなさい(笑)。
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2回目の漫才。やっぱりスーツで出てきてくれました。ネタは、「○○拾った」というところからどんどんズレていくものとか、あと、礼さんの友だちのおじいさんが亡くなってお葬式に行った話に剛がどんどん絡んできちゃうネタとか。また思ってしまう、ああ、面白かった、中川家って、これほどに面白かったっけ?剛サイコー、礼さんサイコー。
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主にドラマの告知をしていました。礼さんが10月から出るというフジテレビのゴールデンのドラマ。木村佳乃のヒモの役で、こないだ収録で「抱きついてきた」んだそうですが、「今までかいだことのないようないいにおいがした」んだそうです。「でも、手だけは四つ橋線難波のにおいがした」だって・・・どんなにおい??(笑)
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前回に見た「二人会」よりも、格段とパワーアップして、しかもやりたいことをやってくれている感じの、素晴らしいイベントでした。中川家というエンターティナーを堪能させてもらった2時間でした。2丁目を卒業してからこっち、見る機会が少なくなっていたことをとても残念に思います。この素敵な兄弟を日常的にもっとたくさん見たいです。でないとせっかく関西に住んでるのにもったいないもの。だから、できたら次はもっと短いスパンで、ソロイベントをやって欲しいものです。でも中川家にはいつまでもマイペースでいて欲しいとも思います。
(2000.10.29記)
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