君のために
作者☆まみsan
出演☆今井翼etc
ここは東京にある俺のマンション。俺は1人暮らしなんだ。今日は俺の彼女が俺ン家にやってくる。
いつも部屋はキレイだが、今日は気合を入れて掃除した。俺は汚いのが嫌い
なんだ。
トゥルルルルルル・・・。電話のコール音が部屋中に響いた。
「はい、もしもし?あ、加奈子?・・・うん・・じゃ、迎えにいくわ・・うん・・はいは〜い」
今から加奈子がこの部屋に来る。俺は部屋をぐるりと見渡した。緑が燃える観葉植物、清潔感を思わせる真っ黒のピアノ、窓からの木漏れ日で美しく光るアクセサリー箱。
俺は、加奈子から誕生日にもらったシルバーの指輪を右手につけ、急いで加奈子を迎えにいった。
俺は待ち合わせ場所の東京駅に着いた。しかしいつもの所に加奈子がいない。俺は走りながら加奈子を探した。
「あ・・・今井くん!!」
振り向いたら、加奈子がにっこり微笑んでいた。
加奈子と翼は1年前街の喫茶店で知り合った。翼は「グローム」というこの喫茶店でバイトをしていて、加奈子はグロームの常連客だった。
翼は毎日同じ時間に同じ席にすわり同じレモンティーを頼む加奈子に次第に惹かれていった。しかし翼には1つ気に食わないことがあった。
そう、加奈子は彼と毎日2人でグロームに来ていたのだ。毎日楽しそうに彼とレモンティーを飲む加奈子を見ていると、とても加奈子を奪う気にはならなかった。
しかし、そんな加奈子と彼がある日閉店間際にグロームに入ってきた。いつもならもっと早くに来るのに・・。そして彼が一方的に加奈子に言うとさっさと出て行って
しまった。当然翼には何も会話は聞こえなかったけれどだいたい内容は想像できた。・・・加奈子は彼が店を出て行った途端ドッと泣いてしまい、翼は加奈子を慰め、
ずっと好きだったと告白し、それから付き合いはじめ、現在にいたる、と言うわけだ。
加奈子はうれしそうに俺に手を振った。そして、加奈子が走りながら横断歩道を渡ろうとした時・・・・・・。
キキキキキキ────────ッッッッッ!!!
「キャ──っっ!!」
「加・・・・・加奈子????!!」
加奈子のけたたましい悲鳴が響いた。加奈子のキャシャな身体はトラックとぶつかった衝撃でグッタリし、トラックのライトのガラスが割れ血がついていた。
トラックはすぐ止まり、運転手が出てきて救急車を呼んでくれた。救急車は2分くらいで到着し、俺と加奈子は救急車に乗り込んだ。
救急車に乗った俺は気が動転していてただただ、加奈子の手を握り「加奈子、加奈子」と名前を呼ぶことしか出来なかった。しかし、病院に着く前たったの1分前・・・機械音がなった。
「ピ────────・・・・・・・・・・・・」
(え・・・?加奈子・・・・?)
「・・・死亡時刻午後5時19分36秒・・・ご愁傷様です」
病院に着く前の1分は、俺の人生で一番長かった。加奈子はもうこの世にはいないんだ・・・・。
病院に着いて、運ばれる時、医師や看護婦たちはみな手を合わせていた。俺の加奈子は・・・・どこにいるんだろう?
俺は生気を失い、家へとふらふら帰っていった。家へ帰ってみると、加奈子のために買った観葉植物、加奈子のために磨いたピアノ、加奈子のために買ったアクセサリーが夕日に照らされて悲しく光っていた。
今、加奈子が死ぬ前と変わっていないのは俺の部屋だけだった。なにもかも失った俺は手を顔にあてて泣かないように涙をこらえた。その時、はっと気づいた。
「この世で1番変わってないのは・・・・この指輪だけかもな・・・・」
そっと指輪をはずしてみると、裏側になにか彫ってあった。加奈子が自分で彫ったものらしくすこし字が乱れていた。翼は1つ1つ声を出してゆっくり丁寧に読み出した。
「つばさへ ずっといっしょにいてね」
翼は我慢しきれず、ずーっと泣いた。
♪あとがき♪
どーでしたでしょうか?初めて投稿させてもらったので全然意味がわからないかもしれませんが・・・。
ぜひ、感想などかいてもらえばうれしいかぎりです。管理人さん、ありがとうございました。